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6月10日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』6月10日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「信じちゃいけない ポンコツ政権の「安全安心」大本営発表」

 同じくメンバーで慶大経済学部の小林慶一郎教授のコメントも興味深い。「専門家の乱」では菅が10分で決めたと報道され、メディアは「決断の早さ」を強調したが、小林氏はこう語る。

 〈根本は変異ウイルスの水際対策のときと同じだと思います。つまり、専門家の意見を待ってそれをそのまま採用している、という点は同じなのです。専門家に政策判断の責任を預けてしまっているようにも思えます〉

 菅が首相としての責任から逃げ、何も諮問しちゃいない実態を専門家らは見抜いているのだ。

■ワクチン敗戦でも「ウソの戦果」を大宣伝

 法大名誉教授の五十嵐仁氏はこう言った。

 「菅首相は自分に都合よく話を作り、大ボラを吹く。コロナ対策は失敗続きなのに『1日100万回接種』などのスローガンで国民の注意をそらし、さも成果を上げているかのような振る舞いです。本当は負け戦なのに『勝った、勝った』の大宣伝で滅亡のふちまで国民をダマし続けた大本営と変わりません。国民に嘘をつき続けているうちに自分までダマされ、自己催眠にかかっているフシすら感じます。思考停止の惰性とメンツで五輪を強行すれば、それこそ先の大戦の二の舞いです」

 突き進む五輪も次々と「穴」が見つかる。例えば選手や大会関係者を外部と遮断する「バブル方式」だ。IOC(国際オリンピック委員会)委員ら「五輪ファミリー」の送迎用に約4000台の車両を確保したが、24時間態勢で運行させる上、日本人運転手にはワクチン接種やPCR検査もなし。公共交通機関を使って通勤させるというから、既にバブルは「泡」と消えたも同然だ。

 そのクセ、厚労省は4日に病床使用率の算出方法をコッソリ変更。一部地域では使用率が下がる可能性があり、病床逼迫率の「ステージ」指標の定義も揺らぐ。宣言解除の判断に影響が及べば、偽りの五輪後押しだが、こうした真実を五輪スポンサーのメディアは一切、書かない。ホラ吹き首相の大本営発表を垂れ流す“戦時下報道”を信じちゃいけないのだ。

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