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8月13日(木) 書評:小林節著『「人権」がわからない政治家たち』 [論攷]

〔以下の書評は『全国革新懇ニュース』第431号、2021年7・8月号に掲載されたものです。〕

 新型コロナ対策の迷走から暴走へ、無策の果てに愚策を振り回すようになった菅政権に、多くの国民は怒っているにちがいありません。オリンピックも「観客不在」どころか「国民不在」で、人々の不安を高めています。
 このようななかで、政治を変えたい、変えなければならないと願う人びとにとっての強力な援軍が登場しました。それが本書です。きたるべき総選挙で「人権」がわからない政治家たちを一掃し、政権交代を実現するための力強い武器となるにちがいありません。
 自民党のイデオローグで「護憲的改憲論」者だった著者の自民党「壊憲」論に対する反論には独特の説得力があります。舌鋒鋭く「権力の一元化と私物化」を批判し、「まずは政権交代」による「大掃除」が「何よりも急務」で、野党共闘にとって「人心一新」こそが「統一の旗」だとの指摘は傾聴に値します。


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