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9月11日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』9月11日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「何からなにまでトンチンカン 岸田・黒田コンビと日本は沈んでいくのか」

■“負の遺産”の清算にビビる情けなさ

 庶民が苦しんでいるのに、さらなる物価高を目指す悪魔のような黒田に対し、手も足も出ない岸田は情けない。そんなにアベノミクスという安倍元首相の“負の遺産”を清算するのが、怖いのだろうか。

 安倍の国葬だって構図は一緒だ。8日の閉会中審査でも「丁寧な説明を尽くす」とキバったくせに、従来通りの説明を丁寧に繰り返しただけ。何より、反社会的教団の広告塔で教団票を差配したインチキ選挙の司令塔だった安倍の疑惑にフタをし続ける限り、国民の理解は得られない。

 教団と関係を断つという自民党の方針を強調しながら、本人が亡くなっていることをいいことに、安倍と教団との関係の実態把握には「限界がある」と逃げ回る。惨めな姿を世間にさらすほど、国葬反対の声は高まっていく。このままでは「国葬」とは名ばかりで、むしろ社会に亀裂を残すイベントになりかねない。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「国民の多数の意思に反した“国葬”を強行すれば、世論は必ず反発します。そんな分断した光景を見せつける事態になれば、日本国民のために弔意を表明し、よかれと思って参列する海外要人たちも不本意に感じるでしょう。そんな世界で恥をかくイベントで終わらせたくなければ、岸田首相が行うべきは、ただ一つ。内閣・自民党合同葬に修正すると閣議決定すればいい。やるべきことはハッキリしているのに、岸田首相はいつも何もしない。問題の重大性と事態の厳しさを常に見誤り、対応する力のなさが最大の弱点です」

 屁のツッパリにもならない物価高対策に、逆効果のアベ隠しとは何から何までトンチンカン。こんな惨めな男と日本が沈んでいくのだけは御免である。


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