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10月1日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月1日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「細田衆院議長は紙切れ1枚で謝罪なし 世にもふざけた国会議長の国会愚弄」

 さんざん逃げ回った挙げ句、A4の紙っぺら1枚。「ほら、出してやったぞ。これで文句あるか」とでも言わんばかりの上から目線の態度には、「国会議員の歳費は100万円しかない」と言い放った人物だけのことはあると呆れるしかない。

 29日、自身と旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関わりを認める文書を公表した細田博之衆院議長(78)のことである。2カ月以上前から幾度も教団との接点を報じられてきたのに、「議長は会派離脱中」だとして自民党の点検対象から除外。ダンマリを決め込んできたが、徹底追及で足並みを揃えた野党から説明を要求され、追い詰められた。このままでは来月3日の臨時国会召集に影響が出かねないと、党に促されてシブシブ出した形だ。

 だから、文書の中身は、教団関連団体の会合へ計4回出席したことや関連議連の名誉会長に就任していたことなど事実を羅列しただけ。地元の教団関連団体が選挙で自身を支持する意向だったことを認めたものの、<関係者は、私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない>と開き直る。今後については<社会的に問題があると指摘される団体等とは関係を持たないよう、適切に対応してまいりたい>としているものの、「統一教会と決別」とは書いていないのだ。

 こんな一方的な言いっ放しの文書で済まされると思っているのか。記者会見でも開いて、自らの言葉でしっかり説明すべきだろう。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「教団と関わることの何が問題だったのかを明らかにすることなく、反省もない。『過去を認めて、これからはやりません』という自民党お得意の形だけの説明では到底、納得できません。細田氏はただの議長じゃありません。自民党の中でも飛びぬけて教団との関わりが深い清和会(安倍派)の会長を務めた人です。議長を辞めるのは当然のこと、議員辞職して国権の最高機関のトップとしての範を示したらどうなのか」


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