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10月21日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月21日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「山際“瀬戸際”大臣だけではない クビにすべき閣僚はたくさんいる」

 山際を鳥頭と呼ぶのはニワトリに失礼なレベルだ。政治家は人の顔や名前を覚えるのが得意なはずなのに、どこに行ったのか、誰に会ったかも覚えていない。こんな記憶力の閣僚に任せていて大丈夫か。しかも山際は、いま国民生活にとって切実な問題である物価高などの経済対策とコロナ対策の担当相なのだ。

 「山際大臣の場合、底なし沼のように終わりが見えない統一教会との関係自体も問題ですが、人を食ったような答弁を繰り返す不誠実な対応が国民の怒りを買っている。閣僚どころか、国会議員としてもどうなのかという資質が問われているのです。岸田首相はなぜ、臨時国会前に交代させなかったのか。統一教会と関わりのある閣僚は交代させると言って内閣を改造したのだから、外部から指摘されるまで黙っていた山際氏は重大な約束違反でしょう。それなのに怒りもせず、閣僚を続けさせている首相にも不信の目は向けられています」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

■“やってるフリ”は通用しない

 「岸田首相は、安倍政権の悪いところを継承している。世論を無視してテキトーな答弁を繰り返し、“やってるフリ”さえしていれば、数の力で押し通して政権維持が可能だと甘く考えているフシがあります。しかし、円安による電気・ガス代や食料品の高騰は“やってるフリ”でごまかせるものではない。目に見える形で家計を圧迫するからです。

 その支援策も、電気代を『前例のない思い切った負担緩和』『請求書でどれだけ料金が下がったかよくわかる形で』と言うだけで、具体策はさっぱり分からない。円安も統一教会の問題も北朝鮮のミサイル乱発も同じです。『緊張感を持って注視する』だけで、具体的な方策を何ひとつ打ち出せない。

 思い返せば、岸田政権はこの1年間で何もしていない。安倍元首相の国葬を強行しただけだということに、負担増に苦しむ国民が気づいてしまった。無能政権の実態が露呈した結果の支持率下落ですから挽回は難しい。物価高対策や統一教会の問題などで“やってるフリ”をしたところで、結果を出せなければ国民の不満は高まる一方です」(五十嵐仁氏=前出)

 ここ数日、円相場は1ドル=150円の壁をうかがう円安水準になっている。政府は9月22日に145円台の水準で24年ぶりの円買い介入に踏み切ったが、その効果は一瞬でパー。1カ月も経たずに約5円も円安が進んでしまった。赤っ恥の鈴木財務相は「きめ細かく頻度を上げて常に動きをチェックしている」と言うだけ。チェック頻度を上げれば円安が是正されるわけではないことは本人も分かっているはずで、要はなす術ナシなのだ。

 そろいもそろってポンコツばかり。こんな内閣で難局を乗り切れるのか。少なくとも、「嘘つき大臣とは審議ができない」と言われ、その存在が国会審議の妨げになっている山際は交代させるべきではないか。

 もっとも、真っ先にクビにすべきは、辞め際大臣も更迭できないグズ総理大臣かもしれない。

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