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11月20日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』11月20日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「辞任ドミノ、党内に反旗 帰国後の岸田首相を待ち受ける生き地獄」

 先月24日の更迭から、たった4日後。山際を自民党のコロナ対策のトップに就けた萩生田政調会長を含め、政権の足を引っ張るのは、なぜか党内最大派閥・安倍派の中核を担う議員だ。

 岸田は党内第4派閥の領袖に過ぎず、政権の安定には他派閥の協力が欠かせない。グラグラの足元を見透かし、失点続きの岸田に対し「他派閥の政権だから、もう助けたくない」という最大派閥の本音を暗ににおわせているのだろうか。

 統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の被害者救済新法の各党との調整にシャシャリ出て、露骨に「ポスト岸田」を意識し始めた茂木幹事長の動きを含め、泥舟から逃げるがごとく、党内には岸田に見切りをつけたムードが充満しているかのようだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「岸田首相は、誰がどう見てもリーダーシップに欠け、無能・無策・無責任の三拍子。その尻ぬぐいに辟易している与党議員は多いはず。『この人についていって大丈夫か』との不安を募らせ、国民の信任を失った政権とは『自分は違うぞ』と別の方向性を示し、岸田首相と手を切ることで生き残りを図る動きが活発化しそうです。それを裏付けるのは、党内で寺田稔総務相の早期辞任論が浮上していること。補正予算案の審議中に『政治とカネ』を巡る疑惑がさらに拡大。辞任ドミノが続けば政権は持たない。岸田首相も日本に帰ってきたくないはずで、孤独は深まるばかりです」

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