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1月6日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』1月6日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「東証株価は全面安 市場が警鐘「軍が栄えて国亡ぶ」」

 岸田は4日、三重県の伊勢神宮を参拝した後に年頭記者会見を開き、今年の春闘で「インフレ率を超える賃上げの実現を」と経済界に要請したが、政治家3代目のボンボン首相の目には、一部の大企業しか見えていないのだろう。

 厚生労働省は4日、22年10月の生活保護申請は1万9700件で、前年同月比で5.2%増えたと発表。増加は6カ月連続だ。

 平均的なサラリーマン世帯だって、物価高と負担増で生活は楽じゃない。賃上げもたいして望めないし、投資だとか資産所得倍増とか言われても、どこの世界の話かという感じだ。

 「これだけ国民の生活が大変な状況で、大増税で軍拡するという政府の方針は理解不能です。ミサイルを撃ち込まれる前に国民生活が疲弊して、守るべき日本社会が崩壊してしまう。武器弾薬がたくさんあっても、動かす人がいなければ役に立たないし、『軍が栄えて国亡ぶ』ということになりかねません。国防とは何なのか、岸田首相はしっかり考えて欲しい。政府の役割は、国民の命と財産を守ることではないのですか。昨今の国際情勢を見れば戦闘に備えることも必要かもしれませんが、それ以前に戦争を防ぐための外交努力こそが必要でしょう。しかし、そういう外交の話が一切ないまま、軍拡だけが決まっていく。際限のない軍拡競争を推し進めれば、先の戦争の二の舞いです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)



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