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1月22日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』1月22日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「国民はよく黙っているものだ 支持率最低政権の“思いつき暴政”」

 作家の高村薫氏が週刊誌「AERA」で、〈岸田文雄首相はほんとうに目の前しか見えない人で、当面の政局や、自身の政治的な下心で動いているのが手に取るように分かります〉〈いろんな方面からつまみ食いで話を聞いて、アドバルーンを上げるんだけれども、いかんせんその先がない。現に「新しい資本主義」も、いまだに中身が見えません〉と言っていたが、その通りだろう。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「総裁選で勝利するために安倍元首相に跪いたのが岸田首相です。もともと、総理になって何をやりたいか、と問われ“人事”と答えたような人。最初から総理としてやりたい政策もなかったのでしょうが、今は総理でいること自体が最大の目的になっているのだと思います。何をしたいのか、この国をどこに導いていくのか、ビジョンや信念はなく、どうすれば政権浮揚につながるか、ということしか頭にないのでしょう」

 それにしても、中身のない男が、思い付きと打算だけで「防衛」や「原発」の大転換を図っているのだから、これほど恐ろしいことはないのではないか。

 国民が生活苦に喘いでいるのに、新年早々5カ国を外遊した首相は、機嫌がよく、ハイテンションだそうだ。この男は、どこを向いて政治をしているのか。

 「経世済民──世の中をよく治めて人々を苦しみから救うことが、政治の役割のはずです。ところが岸田首相は、聞く耳を自慢しながら、まったく国民の方を向いていない。防衛費増額で周辺国との緊張を高め、防衛費増税でただでさえ苦しい国民生活を追いつめようとしている。岸田首相が率いる宏池会が基本理念として掲げる『軽武装・経済重視』を完全に裏切っています」(五十嵐仁氏=前出)

 政権維持しか頭にない岸田に任せていたら、またトンデモ政策を打ち出してくるに違いない。これ以上、国民は沈黙していてはダメだ。

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