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1月29日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』1月29日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「物見遊山の外遊で「土産を買うのが公務」とは ぶったまげた国民愚弄」

 岸田自身も翔太郎氏と同じ年の頃に、衆院議員だった父・文武氏の秘書となり、政界でのキャリアをスタートさせた。自分の「来た道」を歩ませることは近い将来、長男を後継ぎにする布石だろう。政治経験も行政経験もないのに、実の息子というだけで、いきなり首相秘書官という公職に抜擢したのは「世襲」を意識した箔付けに過ぎない。

 これぞ「異次元の少子化対策」を掲げる岸田の「子育て政策」なら、まさに国民の感覚とは次元が異なる。「ハナから『世襲ありき』のあからさまな人事は公私混同の極み。だから秘書官の長男も『公私』の分別がつかなくなるのです」と言うのは、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)だ。こう続けた。

 「岸田首相は国民に対する『緩やかな挑戦』を繰り返しています。施政方針演説で『検討も決断も議論も全て重要であり必要だ。それらに等しく全力で取り組む』と豪語しておきながら、今国会も何一つまともに答弁しようとしません。いわゆる『敵基地攻撃能力』の保有についても、『専守防衛』から逸脱しているのは明白なのに、『必要最小限度の自衛の措置』と言い張って、かたくなに譲らない。これでは議論は成り立ちません。こうした嘘とゴマカシは、長男の『公用車観光』を正当化する言い訳にも、にじみ出ている。『神は細部に宿る』とは言ったもので、官邸総出で総理の息子をかばう詭弁にも、国民愚弄の政治姿勢は如実に表れています」

 ぶったまげた特権意識で国民をナメ切って、反省の色をおくびにも出さないのが岸田家の血統ならば、この親にして、この子ありか。

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