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7月3日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月3日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集:ステルスで圧勝など、そうは問屋がおろさない 百合子の失速、蓮舫の猛追「最終攻防」

■小池3選は岸田自民党の容認

 小池の「カイロ大卒」が学業実態を伴わず、紙ペラ1枚の後付けであれば、半世紀もウソをつき続けてきたことになる。減らず口の女帝は演技力においても何枚も上手だ。裏金自民と同様に、政治資金パーティーをめぐる政治資金規正法違反の疑いが報じられても頬かむり。それでいて票集めにつながるアピールには余念がない。告示前に「物価高騰対策臨時くらし応援事業」と銘打ち、住民税非課税など約190万世帯に1万円分の商品券や電子ポイントの配布を発表。露骨な選挙買収だ。先月末には中小企業が経営統合するための支援をする「TOKYO白馬の騎士・ファンド」や、後継者に悩む企業と開業したい若手をつなぐ「TOKYO版事業承継マッチングプラットフォーム」の創設などへの取り組みを打ち出した。ふざけた選挙戦と付け焼き刃のバラマキで逃げようなんて、都民をナメるにもほどがある。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。

 「小池氏の戦い方は『横綱相撲』なんて評されていますが、横綱は平幕と同じ土俵に上がる。現職の強みを最大限に利用し、自分だけができる選挙運動にかまけているのはフェアではありません。公明正大に政策を競い合ってほしいもの。2期8年の小池都政でわれわれの暮らしが上向き、豊かになったという実感があるのか。東京の合計特殊出生率(2023年の人口動態統計)が0.99に低下し、出生率と出生数がともに8年連続のマイナスとなったのは手をこまねいていたからではないのか。明治神宮外苑再開発に伴う樹木伐採では、住民の合意形成はおざなりではないのか。関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式典に7年連続で追悼文を送っていない。検証しなければならない問題は山積みです」

 小池の勝利は自民党の連敗ストップとイコール。つまり、内閣支持率がつるべ落としの岸田政権の勝ちになる。ヨタヨタ政権を浮揚させていいのか。

 岸田降ろしの急先鋒となっている菅前首相は、横死した安倍元首相の三回忌法要後のしのぶ会で、アベノミクスによって日本経済が持ち直したと称賛していたというからア然だ。加速する円安、それが引き起こす物価高騰に追い詰められている国民の暮らしは眼中にないと言ったも同然である。尊厳も守られない。沖縄県で米兵が起こした複数の性犯罪事件の隠蔽は、米国隷従の自民の体質を改めて浮き彫りにした。小池3選はそんな政治を了とするということだ。これ以上の悪政はとてもじゃないが受け入れられない。そう思うのは、決して一部ではないはずだ。


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