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10月25日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月25日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集:これは腐敗墜落政党にトドメだろう…自民党がスッパ抜かれた「偽装非公認」

 政党支部は、政治家の「第2の財布」と呼ばれている。政治家が個人の資金を支部に寄付し、自分の懐を痛めずに自由に使うことも常態化している。

 裏金事件に関連して、パーティー券収入のキックバックを受けていた国会議員が、自分が代表を務める政党支部に寄付して所得税の還付を受けていたことも相次いで明らかになった。政治家にとって実に使い勝手のいい便利な財布が政党支部なのだ。

 「2000万円の支給は、『政治とカネ』の温床になってきた企業団体献金と同じ構図です。企業・団体から政治家個人への政治献金は禁止されているが、政治家が代表を務める政党支部への献金は認められている。2000万円を本人に支給したのではないといっても、政党支部に振り込んだカネは、実質的には政治家が自由に使えます。政治資金に対し、これまでになく厳しい目が向けられている時に、こんなことを平気でやる感覚がどうかしている。今までと同じようなやり方でゴマカシを続ける国民愚弄には、有権者も口をアングリですよ」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 「百年河清を俟つ」という言葉がある。常に濁っている黄河の水が澄むのを百年かかって待つという意味で、いつまで待っていても実現する見込みがなく、時間が経過しても何も解決しないことの例えだ。

 今の汚濁しきった自民党を見ていると、この言葉が思い浮かぶ。澄み渡る日は永遠に訪れそうにない。

 「自民党に自浄能力を期待するだけ無駄で、いつまで経っても変わらないことがハッキリした。もっとも、100年待たなくても、今なら、3日後の選挙で変えることが可能です。今回の衆院選は、有権者の怒りを見せつけ、腐敗堕落の自民党政治を終わらせる絶好の機会なのです。ここで自民党を勝たせたら、裏金議員は息を吹き返し、政治とカネの問題はウヤムヤにされ、国民無視の暴政が続くだけです」(五十嵐仁氏=前出)

 有権者に平気で嘘をつき、反省もなく、自分たちの権力維持しか頭にない自民党の存在は百害あって一利なし。本人たちは気づいているのかどうか、この政党はとっくに歴史的役割を終えたことを分からせる必要がある。それを示すのが有権者の一票ということだ。


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