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10月29日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月29日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集:与党64議席減の衝撃…自民党「歴史的惨敗」の必然と今後

 自民惨敗となった今回の衆院選。最大の功労者は裏金事件の端緒を開いた「しんぶん赤旗」だ。

 大手メディアが「自民党派閥のパーティー収入不記載」と報じ始めたのは昨年11月のこと。

 朝日新聞は同12月、〈安倍派 裏金1億円超か パー券不記載 立件視野 ノルマ超分 議員に還流 東京地検特捜部〉の見出しで大々的に報じたが、その1年以上前にスクープしていたのが、赤旗の日曜版だった。

 このスクープを受け、神戸学院大教授の上脇博之氏が収支報告書を徹底調査し、東京地検に告発したことで事件が動き出した。

 選挙中、自民党本部が、裏金事件で非公認になった候補者側に活動費2000万円を支給していた問題をスッパ抜いたのも赤旗だった。この一件は、給付額が公認並みだったことから“偽装非公認”“裏公認料”と猛批判を招いた。ある立憲の当選者は「2000万円問題が最後の一押しになった」と明かす。

 赤旗が立憲大躍進の流れをつくったと言っても過言ではないのだ。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「赤旗が暴いたのは派閥の裏金だけにとどまりません。安倍元首相側が、地元有権者も参加した『桜を見る会 前夜祭』の費用の一部を負担していた問題や、統一教会と自民党の関係についても特報を連発。調査力は折り紙付きです。背景にある共産党の党勢がイマイチなのが気になりますが、立憲をはじめとした野党の勢力を後押しした意味は極めて大きい。自民党にとっては恐怖の存在でしょう」

 立憲はその調査力を見習った方がいいだろう。


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