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7月3日(月) 都議選で噴き出した「怒りのマグマ」によって自民党が歴史的惨敗 [選挙]

 アベ暴走政治・逆走政治に対する都民の怒りのマグマが、ついに噴き出したようです。自民党はかつてない歴史的な惨敗を喫しました。
 選挙戦最終日の秋葉原での街頭演説で安倍首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫んだそうですが、多くの都民は「こんな人たちに、私はなりたい」と考えたわけです。その結果、安倍首相は都民から鉄槌を下されました。

 昨日、投開票された都議選の最終結果は、以下の通りです。

都民ファーストの会:6→49(+43)
自民党:57→23(-34)
公明党:22→23(+1)
共産党:17→19(+2)
民進党:7→5(-2)
生活者ネットワーク:3→1(-2)
日本維新の会:1→1
社民党:0→0
無所属(都民推薦):9→6(-3)

 自民党の獲得議席は23でした。過去最低だった38議席を15も下回っています。
 これほどの大きな議席減になると、一体だれが予想したでしょうか。私は38議席以下に追い落とすことを訴えていましたが、それを大きく超えて達成したことになります。
 こうなった原因は、歴代の都知事を与党として支えてきた都政への対応以上に国政にあります。9条改憲を打ち出し、「森友」「加計」疑惑に頬かむりしたまま共謀罪を強行採決して国会を閉じたアベ逆走政治や、その後も相次いだ不祥事や暴言、疑惑隠しなどに対して都民の怒りが爆発したのです。
 マグマのように溜まった怒りがどれほどすさまじいものだったかは、34議席という議席減の数字に表れています。自民党は改選議席の半分以下となり、公明党と同じ議席数になってしまいました。

 この自民党にとって代わったのが、「都民ファーストの会」です。自民党が減らした議席の大半は、「都民ファーストの会」に流れ込みました。
 都民は安倍首相に異議申し立てをし、自民党を断罪するための「手ごろな非自民」の手段として「都民ファーストの会」を利用したのです。「都民ファーストの会」の躍進は、自民党に対する都民の憤りと反発がどれほど強いものだったかを表現しています。
 同時にこのことは、欧米と同様のポピュリズムの「追い風」が強烈に吹いたことをも示しています。「都民ファーストの会」は大阪維新の会や名古屋での減税日本と同様のポピュリズムの風に押し上げられて都議会に送り込まれたのであり、「『どうしてこんな人が』と思われるような人もあれよあれよという間に当選し、議員になって議会に送り込まれ」たかもしれない「ポピュリズム選挙の危うさ」があることも忘れてはなりません。

 このようなポピュリズムの嵐の中で、選挙最終盤での「左翼バネ」もあって立憲野党は何とか持ちこたえることができたと思います。民進党は「壊滅するのではないか」と見られていましたが、改選7議席から2議席減の5議席に踏みとどまりました。
 共産党は前回の選挙で17議席に躍進していましたから、現状維持も難しいと予想されていたなかで2議席増の19議席となり、善戦健闘して前進しました。アベ政治と対峙し、ブレることなく間違ったことは間違っていると言い続けてきた姿勢が評価され、築地再整備という独自の主張が支持を集めたのでしょう。
 社民党が世田谷で擁立した1議席を獲得できなかったのは残念ですし、1人区などで擁立した野党の統一候補も当選できませんでした。ポピュリズムの風になぎ倒されてしまったということでしょうか。

 これらの事実は、ポピュリズム選挙の嵐が吹きすさぶ中でも立憲野党が健闘できるということを示しました。この教訓を次の解散・総選挙にいかすことが重要です。
 今回の都議縁で、安倍内閣に対する「ノー」の声がはっきりと突きつけられました。驕り高ぶり、国民の声に耳を貸さなかったアベ暴走政治・逆走政治への明確な審判が下ったということです。
 この声を今後も無視し続ければ、次の国政選挙でさらに大きな「ノー」の声が突き付けられることでしょう。安倍政権を解散・総選挙に追い込んで、その機会を早く実現したいものです。

 この都議選で、「安倍一強」の潮目ははっきりと変わりました。さらなる追撃戦によって、アベ政治の「終わりの終わり」を実現しなければなりません。
 解散・総選挙を勝ち取ることによって、今回の結果を国政選挙にも結び付け、衆院選でも自民党の歴史的惨敗を実現したいものです。そのためにも、市民と野党との共闘を推進し、いつ国会が解散されても対応でき、勝利できるように準備を進めることが今後の課題です。

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