SSブログ
コメント ブログトップ
前の10件 | -

8月16日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月16日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「統一教会総汚染で分かった 自民党の“自称保守”の身勝手な正体」

■保守ではなく保身の政治家

 「生前の安倍元首相を筆頭に、靖国参拝を重視するような自称保守派の政治家は、神道政治連盟や日本会議の影響を強く受けている。その多くが清和会を中心としたいわゆる自民党のタカ派です。ところが、そういう国粋主義に染まったウルトラ保守の政治家こそが、反日的なカルト宗教の統一教会と深く結びついていたことが分かってきた。統一教会は、侵略戦争と植民地支配という罪を背負っている日本は韓国に奉仕する義務があると教えている。本来なら、靖国を参拝するのは祖国のために命を落とした英霊に尊崇の念を表すことだと主張する自民党タカ派とは思想的に相いれないはずなのです。第2次安倍政権以降、顕著に嫌韓感情をあおりながら、一方では日本を蔑視する韓国の宗教団体とズブズブだったことの矛盾を清和会や支持者はどう納得しているのか。理解に苦しみます」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 実際、自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との“癒着”は底なしで、第2次岸田改造内閣において少なくとも7人の閣僚、20人以上の副大臣・政務官が接点を持っていたことが分かっている。

 就任後に判で押したように「知らなかった」「今後は関係を見直す」と言っているが、反省の色はなく、その場しのぎにしか見えない。

 嫌韓感情を助長した安倍を自称保守派は熱烈に支持してきたのに、日本を蔑視する韓国第一主義の教団が安倍の死を悼む。実はズブズブの関係だったという矛盾に、支持者はどう整合性を持たせるのか。

 「岸信介をはじめ、清和会はそもそも対米隷属ですから、成り立ちからして矛盾をはらんでいる。思想信条などないに等しいのです。安倍氏もそうですが、過去の歴史に向き合おうとしない修正主義だから、自分たちを正当化できればそれでいい。選挙で有利になるなら悪魔とも手を結ぶ。イデオロギーより利権が大事で、反日宗教と持ちつ持たれつの関係を続けることにも矛盾を感じないのでしょう。自分の利益のためには、国民の苦しみにも知らんぷりする。もはや“エセ保守”という言葉しか浮かびません」(五十嵐仁氏=前出)

 保守を標榜してきた政治家ほど統一教会と関係が深いという事実は、日本政界の闇としか言いようがない。保守とは何なのか、表層的な言葉に惑わされずに判断する力が国民にも求められている。政権中枢のカルト化を許すわけにはいかないはずだ。

nice!(0) 

8月14日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月13日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「やはり自民党は総汚染 邪な内閣改造は悪評噴出で大失敗」

 改造前の岸田政権は、閣僚19人中9人が教団と関わりを持っていた。にもかかわらず、交代させたのはそのうち7人だけ。岸田派ナンバー2の林外相と、甘利前幹事長のゴリ押しで山際経済再生相は留任させた。

 そこへ新たに加わった加藤厚労相と高市経済安保担当相、さらに初入閣の寺田総務相、西村環境相、岡田地方創生相が教団と接点があった。まさか統一教会との関係において「経験と実力」を評価したわけではあるまい。

 改造後にも次から次へと出てくる怪しい癒着。“行って来い”の人事は、自民総汚染の裏返しでもある。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「岸田首相の言う『難局突破』はこの国が直面する難局ではなく、政権を取り巻く状況を指しているのでしょう。危機的状況を打開するためのリセット改造のはずが、問題の根深さを露呈しているのだから目もあてられません。医療崩壊を引き起こしつつある新型コロナウイルス第7波、出口が見えない物価高、それに統一教会問題と決して切り離せない安倍元首相の国葬に対する納得のいく説明。岸田首相が今やるべきことは、改造ではなく国会審議なのです。臨時国会をたった3日で閉じたりせず、与野党の英知を結集してこの事態を乗り切る政策を一刻も早く実行すること。発言と行動が矛盾に満ち満ちています」

 新たな船出は沈没までの時間稼ぎにすらならないかもしれない。

 共同通信の調査(10、11日実施)によると、支持率は54.1%。昨年10月の内閣発足以来最低となった前回調査(先月30、31日実施)から3.1ポイント増えただけだった。

 不支持率は28.2%で、ほぼ横ばい。統一教会と自民議員の関わりについて「説明が不足している」との回答は89.5%に達し、教団や関連団体と「関係を絶つべきだ」も84.7%に上った。安倍の国葬に関する岸田の説明に「納得できない」との回答も56.0%を占めた。

 「下落傾向の支持率が上昇基調に転じる要素は見当たりません。統一教会問題によって、岸田首相の政治手法の弱点がよりあらわになった。自らイニシアチブを取ることができないのです。党として教団との関わりを調査、検証、実態解明を指示することなく、個々の議員に丸投げ。組織として責任の所在を明らかにする考えは全くない。コロナ対策も物価対策も周囲に丸投げし、先頭に立ってリーダーシップを発揮しようという姿勢はいまだに見えない。周囲の意見を聞くだけで、具体的に動こうとしない。国のリーダーとしての資質を決定的に欠いていると言わざるを得ません」(五十嵐仁氏=前出)

 そうでなくても、この先は政治イベントが目白押しだ。今月下旬には閉会中審査を実施し、世論の賛否が割れる安倍の国葬について審議。安倍の「四十九日」となる今月25日には挙党態勢で臨む沖縄県知事選(9月11日投開票)が告示され、9月27日には国葬の本番が控える。


nice!(0) 

8月10日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月10日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「飛び交う人事情報 目くらまし内閣改造に加担の大マスコミ」

 8日に公表されたNHKの最新世論調査(5~7日実施)で、内閣支持率は3週間前の前回から13ポイントもの大幅下落の46%。昨年10月の岸田内閣発足後で最低に落ちた。自民党の統一教会“汚染”が影響したのは確実で、「統一教会と政治との関係について、政党や国会議員が十分説明していない」が82%に上った。

 10日の改造に向け、大マスコミが人事の情報を連打し続け、改造後も新大臣の横顔やら抱負やらを報じてくれれば、支持率への悪い影響は緩和されると岸田はシメシメ。統一教会隠しの国民目くらましに、メディアがまんまと乗っかってくれる。岸田は笑いが止まらないだろう。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「統一教会問題では現職閣僚との歪んだ関係があったり、安倍派が最も親密だったりと、人事に絡めた報道がそもそも多かった。そこへ内閣改造ですから、安倍派の処遇はどう変化するのか、派閥ごとの閣僚の人数は……などに焦点を当てた報道ができるので、メディアにとって今回の改造は、いつにも増して格好の材料になっている。それこそが岸田首相の狙い通り。名称変更問題など統一教会に政治が便宜を図った可能性があるのか、教団がどこまで政治に浸透しているのかなど、国民が知りたい疑問を追及する報道が改造をきっかけに減ってしまう恐れがある。メディアには岸田首相の邪な狙いにハマらないようにしてもらいたい」

 統一教会の組織票によって、1人の議員の当落が左右される。そして、当選した議員は今も堂々と自民党に所属している。「党との組織的な関係はない」と繰り返す茂木幹事長の詭弁はチャンチャラおかしい。

■持ちつ持たれつの腐れ縁

 「自民党と統一教会の関係は、持ちつ持たれつの腐れ縁で、お互いに利用価値があるから続いている。自民党は業界団体頼みの選挙をやってきた。しかし、時代が移り、業界団体がどんどん弱体化している。そんな中で、頼りになるのが宗教団体です。『社会的に問題が指摘される団体との関係は十分注意し』と岸田首相は言いますが、関係議員はできれば手を切りたくない、いつまでも裏で支えてもらいたい、というのが本音でしょう」(五十嵐仁氏=前出)

 だからなのか、岸田は発言とは裏腹に、統一教会問題に腰が引け気味だ。


nice!(0) 

8月6日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月6日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「岸田首相が豪雨やコロナ対策そっちのけで“高級会食三昧”! 参院選勝利で危機感ゼロに」

 それは岸田首相の1日を報じる「首相動静」を見れば顕著だ。参院選後、4日までに岸田首相が家族以外と夜に会食したのは9回。相手は自民党議員、大メディア幹部、全銀協会長など大企業トップらで、先週は金曜を除く平日4日間びっちりだった。

 一方で、同期間にコロナ対策に当たる事務方と会ったのはわずか4回。動静に厚労省の事務次官や医務技監が登場したのは、7月11日、7月22日、7月28日、そして8月4日だけだ。永田町関係者は「昨夏の『第5波』では、当時の菅首相は毎日のように厚労次官や医務技監を呼んでいました。それに比べ、岸田首相は危機意識が薄いと言わざるを得ません」と呆れる。

 そもそも官邸内では、7月以降、官房長官や首相補佐官に加え、首相秘書官3人が次々感染するなど「クラスター発生」と呼んでもおかしくない状況だ。それでも岸田首相が会食を控えることはない。

 「参院選勝利で自民1強体制がさらに確立したため、状況を見くびり、緊張感が欠けている。岸田首相は積極的な対応策を取ろうとせず、今まで通りで切り抜けようとするタイプですしね」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 この首相に舵取りを任せていてはヤバイ。


nice!(0) 

8月5日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月5日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「カルト汚染、コロナ無策 それでも岸田内閣の支持率5割超とは」

 忘れてならないのは、岸田が大メディアの大アマ弛緩報道でいい気になっている間、国民生活がどんどん苦しくなっていることだ。

 ロシア軍のウクライナ侵攻と円安で、物価はかつてないほどの勢いで上昇。生活に欠かせない食料や光熱費など生活必需品の伸び率は6月に4.4%という高水準に達した。それでいて賃金はさっぱり上がらないのだからニッチもサッチもいかなくなる家庭が急増するのは当然。厚労省が3日発表した5月の生活保護の申請件数は全国で2万353件と、前年同月比で1953件も増加した。

 円安、物価高、低賃金、コロナ感染拡大を放置し、外遊もパッとしない。こんな政権がダラダラ続くことは国民にとって悲劇と言うより他ない。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「岸田首相が掲げていた『聞く力』とは『聞き流す力』。党内や野党と対立しないよう『何もしない』ことで高い支持率を維持してきたわけで、それが今の新型コロナに対する政府の姿勢にも表れている。つまり、何もせず、自治体や医療機関、個人に対策を丸投げしているのです。物価高や円安について積極的に取り組む様子がみられないのも、ヘタに動けば反対意見などが出て対立する恐れがあるため、避けているのでしょう。今国会を3日間という短期間で閉じてしまうのも、苦境にあえぐ国民生活に本気で向き合う気がないと言えます」

 もはや「不作為犯」となった岸田政権に対し、国民は怒りの声を上げるべきだ。


nice!(0) 

8月2日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月2日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「こんな連中しかいないのか 自民党の2世3世のろくでもなさ」

 世襲議員の多い自民党内でも、祖父・父ともに首相経験者は福田のみ。ピカピカの政界サラブレッドは次世代の首相候補として、もてはやされている。昨年の総裁選では、かつて祖父が設立した「党風刷新の会」をもじり、若手有志「党風一新の会」を率いて岸田首相を支持。その論功もあって当選3回ながら“目玉人事”として総務会長に抜擢された。そんな恵まれ過ぎる政治家3世の「オツムのレベル」はたかが知れていることが、今回のデタラメ発言と認識でよ~く分かった。

 まさに2世、3世議員がはびこる自民党のお里が知れる劣化だが、その象徴は安倍元首相だろう。統一教会との癒着は親子3代。安倍自身、選挙のたびに統一教会の組織票を差配する役割を担っていた旨を、引退した伊達忠一前参議院議長に指摘されている。

 自民党と反社教団との癒着を深め、現トップの韓鶴子総裁に敬意を表するビデオメッセージまで送った人物が、長く首相を務めたというだけで最高位勲章「大勲位菊花章頸飾」の授与が決まり、国葬で見送られるのだから、世も末である。

 安倍の国葬に際し、小中学校に半旗掲揚を要請する自治体も相次いでいるが、このレベルの政治家を「偉大だ」と崇めていいのか。おまけに安倍後継の4代目も実兄の長男が有力視される一族タライ回しとなりそうで、それを当然のように認めるであろう自民党のトップはこれまた3代目。祖父も父も衆院議員だった岸田である。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。

 「親の信仰で自由や財産を奪われる『宗教2世』の問題がクローズアップされていますが、政界の2世、3世とは好対照です。不幸のどん底に追い込む統一教会に支援され、権力の座を世襲するとはいいご身分です。自民党内から教団との関係を切れという声が上がらないのは、もはや身内意識が強く、教団の実態を客観視できないからでしょう。また、世襲議員の多くは選挙に強く、世の動向とは無関係に当選するから、世論の批判に機敏に対応できない。苦労知らずの世間知らずは世襲3代の岸田首相も同じ。世論を見極めもせず、安倍元首相の国葬を即断即決したことに世襲議員の甘さがうかがえます」

 岸田以下、自民党内にはこんな連中しかいないのか。国民はただただボー然とするほかない。


nice!(0) 

7月31日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月31日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「恐るべき感覚 総汚染の自民党も岸田内閣も統一教会を切る気なし」

■自民党こそ愛国心教育が必要

 山上がしたことは許されざる暴挙だが、背景には、旧統一教会に家庭を壊された恨みがあった。旧統一教会が抱える問題が犯行を誘発し、安倍が衆人環視の下で銃殺された。

 自民党が国葬で遇するほどの大物政治家なのである。安倍派にしてみれば親分を殺されたのだ。岸にいたっては肉親だ。それなのに、旧統一教会を非難する声は自民党内から聞こえてこない。怒りに震えて「関係を切る」と言い出す議員もいないのはなぜなのか。

 「政権中枢 までカルトに汚染され、マインドコントロールされているのではないかと疑ってしまうレベルです。日本人の財産を巻き上げ、韓国に貢ぐことを教義としているカルト集団と癒着している政党のどこが“保守”なのか。自民党の政治家こそ愛国心教育が必要でしょう。ところが、幹事長は『組織的な関係はない』と言い、総務会長も『何が問題か分からない』と言ってフタをしようとしている。あまりに多くの所属議員が関わっているため、党としての調査ができないのかもしれませんが、これほど自浄能力がない自民党に政権を任せていたら、内部から他国に侵略されてしまう懸念すらある。警察や防衛まで侵されていたら国家の危機です」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 自民党に自浄能力がないのなら、メディアが厳しく追及するしかないのだが、残念ながらそれも期待薄だ。

nice!(0) 

7月27日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月27日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「日に日に反対論噴出 安倍国葬は岸田政権の命取りになるだろう」

 9月27日の実施が閣議決定された安倍元首相の国葬も、その是非をめぐり国論が二分されつつある。「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と叫び、社会の分断をあおった人物を弔うのに“ふさわしい”ということなのだろうか。岸田首相はつくづくバカなことをしたものである。

 自民党の茂木幹事長は「国民から『いかがなものか』との声が起こっているとは認識していない」と強気で切り捨てたが、安倍の国葬について「いかがなものか」という反対の声が日に日に増している。

 21日には市民団体が閣議決定と予算執行の差し止めを求める訴えを東京地裁に起こした。22日は、首相官邸前で市民数百人が反対デモ。「国会でしっかり議論すべし」「岸田首相は政権維持のために政治利用している」などの批判が上がった。南日本新聞(鹿児島県)が22~23日に実施したアンケートでは、「反対」72.2%で「賛成」の23.1%を大きく上回ったという。

 実際、世論は賛否が割れている。それは“安倍シンパ”メディアの世論調査でも実証された。23~24日に行われた産経新聞社とFNNの合同世論調査で、政府の国葬決定について「よかった」「どちらかと言えばよかった」が50.1%、「よくなかった」「どちらかと言えばよくなかった」が46.9%と賛否拮抗だったのだ。

■勇み足で政争の具に

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。

 「外国からの弔電がたくさん届き、献花に行列もできた。これなら国葬をやれる、自民党内の右派のご機嫌も取れる、と踏んだ岸田首相は勇み足でした。時間が経てば、国葬には問題がたくさんあることに世論が気づくのは当然です。まず“特別な人”として国が旗を振って弔意を示すのは戦前の制度であり、法の下の平等の今の時代にはそぐわない。次に、法的根拠が曖昧なのに、国会で議論することなく内閣が勝手に決めるのはおかしい。極め付きが、誰あろう、功罪の「罪」が多い安倍氏ですよ。ただ歴代最長だからでは納得できません。結局、国葬にしたから政治問題化した。遺族はいたたまれないでしょう。慣例通り『内閣・自民党合同葬』にして、静かに故人の冥福を祈る方が、遺族にとってはよかったのではないですか。岸田首相が国葬を政治的に利用しようとしたから、政争の具になってしまったのです」

nice!(1) 

7月24日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月24日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「ずさんな検証、繰り返される場当たり 人災コロナ第7波に国民の怒りと悲鳴」

■なぜこの2年間の失敗に学ばない

 日本がコロナに襲われてから2年も経つのに、岸田はこの間、何を学んできたのか。安倍政権も、菅政権も、感染の大波が起こるたびに慌てふためき、対策が後手に回っていたが、岸田も同じ失敗を繰り返している。

 最悪なのは、過去の失敗の検証さえしようとしないことだ。

 過去2年間のコロナ対策を検証した「新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議」は、いい加減の極みだった。わずか1カ月で報告書をまとめたため、中身はスカスカ。関係者へのヒアリングはたった2回しか行わなかった。キーマンである新型コロナ対策分科会の尾身会長への聴取はわずか7分間である。安倍元首相と菅前首相にも話を聞いていない。これでどうやって過去の失敗を検証するのか。

 この2年間で海外はコロナへの対応を大きく変えている。欧米諸国でも感染は拡大しているが、多くの国民がマスクをつけずに過ごしている。感染しても簡単に医療にアクセスできる安心感が背景にあるという。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「欧米各国はこの2年間から学び、対策を充実させてきたのでしょう。ところが、日本は過去の教訓に学ばず医療体制の整備を怠ってきたわけです。日本にも欧米に劣らない質の高い医療がある。にもかかわらず、また医療逼迫を招いているのは、行政のマネジメントができていない証拠です。岸田政権は何もしていないのも同然でしょう」

 結局、岸田がやっているコロナ対策はただの“神頼み”に過ぎない。第7波が落ち着いても、また同じ過ちを犯すに違いない。ご自慢の「岸田ノート」には、何も書いてこなかったのではないか。


nice!(0) 

7月21日(木) 『しんぶん赤旗』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『しんぶん赤旗』7月20日付に掲載されたものです。〕

 9条改憲阻止
 安倍「遺志」で正当化許されず

 最高位の勲章の授与や国葬の決定など、選挙中に銃撃され死亡した安倍元首相礼賛を極限まで推し進める中で、安倍改憲継承を「正当化」する異常な動きが強まっています。文字通り「安倍なき安倍改憲」を急ぐ動きです。

 「安倍元総理の思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けてこられた拉致問題や憲法改正など、ご自身の手で果たすことができなかった難題に取り組んでいきます」
 岸田文雄首相・自民党総裁は参院選の投開票翌の翌11日の記者会見でこう述べました。
 会見で岸田氏は安倍氏を「世界から愛された偉大なリーダー」と礼賛。同日の持ち回り閣議では、安倍氏に最高位の勲章である大勲位菊花章の頸飾、大勲位菊花大綬章の授与を決め、14日には岸田首相が安倍氏の国葬を行うと発表しました。
 この動きついて五十嵐仁法政大学名誉教授(政治学)は、「憲法の問題は最終的に国民の意思に委ねるべきこと。安倍さんがどういう業績をやったか、有名人であるかということと全く無関係で、一人の政治家の遺志によって憲法の問題が左右されるということはあってはならない」と指摘。「それこそ憲法の主権在民の主旨に反します。国民投票の制度を設けているのも民意に委ねるためだし、改憲の発議権も国会の権限だ」と語ります。

 政治的に利用

 選挙後に示されている改憲問題での国民の意思はどうか。時事通信社が投票日に実施した出口調査では、有権者が最も重視した政策で「景気・雇用対策」30・2%、「年金・介護・医療」が15・7%などの一方、「憲法改正」は4・7%にとどまりました。参院選の結果をうけて共同通信社が実施した世論調査では、「憲法改正を「急ぐべきだ」37・5%に対し、「急ぐ必要はない」の58・4%が上回りました。
 五十嵐氏は「人の死、不幸を政治的に利用して、特定の目的を達成するという死者への冒とくだ」と批判。「安倍政治の正当化と美化、偶像化で安倍さんを引っ張り上げ、自分も引っ張り上げ、評価を高めてもらおうという意図が透けて見える。しかし、安倍政治には『功罪』などというものはなく罪ばかりだ。こういう人の遺志を継ぐことで憲法に手を付けるのは二重三重に間違っている」と述べます。
 集団的自衛権行使容認の解釈・立法改憲の強行で立憲主義の破壊した安倍元首相。その人に改憲を語る資格はないと、野党が「安倍改憲阻止」のスクラムを組み、草の根の世論と結んで2018年から21年の通常国会まで9国会連続で自民党改憲案の憲法審査会での実質審議を阻んだ経験もあります。
「安倍改憲の継承」は、再び大きな国民的反発を引き起こす可能性もはらんでいます。

 岸田首相はロシアのウクライナ侵略に乗じて、憲法9条の改定を声高に主張。外交・安全保障に対する国民の関心は高まっています。
 法政大名誉教授の五十嵐仁氏は「ウクライナ危機を契機にして国内で、きな臭い軍事主導論の雰囲気が高まりました。世論調査でも軍備増強が高まりました。そういう点では安全保障に対する不安感が高まっているという事はある」と指摘。「だからこそ、真の安全保障、軍事対軍事で戦争に結びつかないような形で国の安全をいかに確保するか。そこを冷静に議論しなければならない時点だ。戦争を準備すれば、戦争を引きよせることになってしまう。だから『軍事力対軍事力』の罠にはまってはならない」と語ります。

nice!(1) 
前の10件 | - コメント ブログトップ