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6月16日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』6月16日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「マトモに信を問うたことなし 解散権を弄ぶ自民党政権の党利党略」

 党利党略、私利私欲による解散権の乱用は、自民党政権の常套手段というわけだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「安倍政権ほど、解散・総選挙を権力維持に利用した政権はなかったのではないか。争点を隠して国民を騙しただけでなく、それまでの悪政をチャラにし、政権強化も図っていた。選挙をリセットに使い、選挙後に閣議決定と、数の力で政策を押し進めるというやり方でした」

■国民の政治離れを加速させた「争点隠し」

 味を占めた岸田も全く同じことをやろうとしているのは明らかだ。この国会での解散が見送られたとしても、秋の臨時国会で解散・総選挙に踏み切るとみられている。安倍と同様に、争点を隠し、大義なき解散を打ってくるに違いない。

 永田町では、「解散の大義は後からついてくるもの」などと、もっともらしく語られているが、自民党政治のそうした争点隠しとゴマカシが国民の政治離れや無関心を招いたのは間違いない。

 「とくに安倍政権以降、安保法案といった国論を二分するような問題に対し、国民はイエス、ノーの意思表示をする機会を与えられなかった。その結果、多くの国民は『知らないうちに何もかも決まってしまう』と無力感を抱いているのだと思います。本来、国民に民意を示してもらう『舞台』をつくることが政治の役割のはずです。その最たるものが解散・総選挙でしょう。しかし、安倍政権のヤリ口を学んだからなのか、岸田首相からはそんな様子は見て取れない。むしろ、アベ政治を踏襲し、また争点隠しの解散・総選挙に打って出ようとしているようにしか見えません」(五十嵐仁氏=前出)

 これ以上の国民愚弄は決して許されない。次の選挙で国民は岸田政権に鉄槌を下すべきではないか。このまま、岸田悪政をのさばらせていてはダメだ。


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