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9月12日(月) 「フードバンク八王子えがお」が発足した [日常]

 忙しい3日間でした。9日に長崎空港から島原半島、10日に雲仙で講演、11日朝に帰京して午後から開かれた「フードバンク八王子えがお」の特定非営利活動(NPO)法人としての結成総会に出席したからです。

 昨日、帰ってきてブログへのアクセス数を見たら、800万ヒットを超えていました。
 現在のアクセス数は、800万7222になっています。皆さんのご愛読に感謝するとともに、これからもご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 雲仙での講演は長崎民商の夏季幹部学校でのものでした。この機会に初めて雲仙を訪問しましたが、素晴らしいところでした。
 会場の富貴屋ホテルが、また絶好のロケーションです。バス停留所の真ん前で、後ろには温泉神社があり、八万地獄が広がっていて白い噴煙が上っていました。
 長崎民商の皆さんにはお世話になっただけでなく大変結構なお土産までいただき、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 島原半島には。以前から行きたいと思っていました。私にとっては憧れの聖地でした。
 というのは、私が生まれて初めて買ってもらって読んだのが、子供向けの伝記本『天草四郎』だったからです。領主の苛斂誅求に我慢できなくなった領民がキリシタン弾圧への抵抗とあわせて決起し、当時16歳の天草四郎を先頭に原城に立てこもった「島原の乱」を扱っていました。
 この原城跡に行きたかったのですが、今回は時間が無かったので領民に包囲され攻められた領主の側の島原城に行ってきました。立派なお城が再建されているのに、驚きました。

 「フードバンク八王子えがお」の結成総会に間に合うかどうか、心配していたのですが、開会10分前に到着することができました。ホテルから長崎空港まで1時間半もかかりますが、車で送っていただき、飛行機は遅れることなく予定時間どおりに羽田に到着し、モノレールの快速に乗ることができ、中央線の特別快速に間に合ったからです。
 「長崎は今日も雨だった」などということはなく、私がいた間は良い天気が続きました。昨日のフライトも窓側でしたので下の景色が良く見え、地図通りの地形を見下ろしながらの飛行になりました。
 三保の松原越しに、遠く富士山の姿が見えた時は感動しました。その後、次第に雲が増えて真っ白になり、羽田空港は雨が降っていたようで着陸するときには何も見えませんでした。

 八王子駅近くのアミダステーションで開かれた結成総会は満員の盛況でした。資料は60部準備したそうですが、足りなくなったようです。
 この日の『毎日新聞』朝刊の多摩版に「えがお」の紹介と総会の予告記事が大きく出ていました。その影響もあったかもしれません。
 このような形でマスコミが注目するのも予想よりたくさんの人が出席したのも、フードバンクのような運動の必要性や意義が広く認知され、関心が高まっているからだと思われます。それが必要とされているときに、呱々の声を上げたのがこの団体だっということになりましょうか。
 その結成総会に出席したのは、私も理事の1人になることを依頼されていたからです。市長選挙のときにお世話になり、この日理事長に選ばれた佐野先生に「ご意見番として加わっていただけませんか」と依頼され、「ご意見番は無理ですが、下足番か門番としてならお手伝いできるかもしれません」ということで、お引き受けしました。
 
 狛江ですでに「NPO法人フードバンク狛江」を主宰されている田中理事長が、いかに必要で苦労の多い大変な事業であるかを説明され、若干、ビビッてしまいました。食べ物を扱うという点での難しさや困難さがあることを十分自覚させられたお話でした。
 そのなかで、「貧困は見えないのではありません。見せないのです」と話された言葉が印象に残りました。世間体や恥ずかしさから貧しくてもそれを見せたくない知られたくないという心理が働き、普通の生活をしているように見せようとするから、貧困が見えづらくなっているというわけです。
 しかし、貧しさと格差が深く静かに社会の各方面に広がってきていることは否定できない現実です。政治や行政に対して、このような現実に効果的に対応することを求めていくことはもちろん必要なことですが、同時に、ひもじい思いをしている子供たちを1人でも減らすために、身近なところからできる形で取り組んでいくことも必要です。

 人間は食べなければ生きて行けないのです。政治や行政による救済を待っている間にも、日々の食事をどうするのかという問題は生まれています。
 貧しさの解決は、待ったなしの課題になっているということです。私も、自分にできる形で、できる範囲で、その解決のために微力を尽くしたいと思っています。

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