SSブログ

6月22日(木) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』6月22日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「マイナカードも岸田政権も葬り去る必要 軍拡だけで日中首脳会談の予定なし」

 要するに、軍拡やむなしという思考停止が「新しい戦前」を招いているということだ。しかし、戦争を止める最後の砦である国民が「仕方ない」と思考停止に陥り、歯止めとならないとなると、あっという間に最悪の事態になだれ込んでしまうのではないか。「いつか来た道」である。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「内心“これはおかしい”と思っていても、大きな流れを前に“仕方ないか”となりやすいのが、日本人の特徴です。空気を読み、少数派になることを恐れる気持ちも強い。戦前の日本人も同じでした。主権在民となり、戦後約80年たっても、日本人の気質は大きく変わっていないということです。戦争の怖さは、はじまってしまうと、反対の声を上げようと思っても、その時は声を上げられない状況になっていることです」

 このままでは、あとから振り返ったら、2023年は、あの時が分岐点だったとなりかねないということだ。

nice!(0) 

nice! 0