４月15日（木） 「対テロ戦争」の最前線基地でさえ撤去へと動いている [国際]
アフガニスタンに展開する米軍は、周辺国に存在する基地によって支援されています。そのための基地が、中央アジアのウズベキスタンやキルギスに存在していました。
過去形にしたのは、ウズベキスタンにあった基地はすでに撤去されているからです。キルギスの米軍基地に対しても撤去要求が出ており、近々、国外に退去する可能性が高まっています。
これらの基地は、当然ながら、沖縄の米軍基地よりもアフガニスタンの近くにあります。アメリカのブッシュ前大統領が言った「対テロ戦争」の最前線基地であることはいうまでもないでしょう。
ところが、その基地でさえ、代替基地への移設ではなく、撤去されたのです。まして、沖縄にある基地の一つがどうして撤去できないのでしょうか。
ウズベキスタンでは、2001年9月の同時多発テロの後、いち早く米軍基地の受け入れを認めました。南部のハナバード基地には一時約1000人の米軍が駐留しており、米軍が中央アジア地域に築いた最大の軍事的拠点でした。
しかし、その後、ウズベク東部のアンディジャンで起きた暴動を武力鎮圧した事件を機に、真相解明を求める米国とウズベキスタン政府との関係が悪化します。米国防総省は、ウズベキスタンに駐留米軍の基地使用料として約25億円（2300万ドル）を支払ったりして基地を継続しようとしましたが、最終的に撤去要求を受け入れ、2005年11月21日に撤退を完了しました。
日本政府が米軍に支払っている「思いやり予算」とは反対に米軍がウズベキスタン政府に基地使用料を支払っていたこと、ウズベキスタン政府は基地の撤去を求めて実現させたことに注目していただきたいと思います。日本との、何という大きな違いでしょうか。
他方、キルギスには、まだ米軍基地があります。アフガニスタンで展開する米軍と多国籍軍の主要補給拠点となっているマナス空軍基地には1000人規模の米兵が駐留しているそうです。
昨年の２月19日、キルギスの議会は米軍に貸与している空軍基地を閉鎖する法案を賛成多数で可決しました。しかし、バキエフ大統領はこれを実行せず、これもバキエフ大統領が事実上の失脚に追い込まれた理由の一つだったかもしれません。
暫定政権幹部のテケバエフ氏は、米空軍基地の閉鎖を求めるロシアに配慮し、同基地の存続期間が短縮される可能性が高いと述べたそうです。暫定政権を率いるオトゥンバエワ氏は、米軍基地を含む国際合意を守るとしながらも、将来的には国益に沿って基地存廃を決めると説明しています。
キルギス国内の基地をどうするかは、アメリカが決めるのではありません。キルギス自身が「国益に沿って基地存廃を決める」のです。
当然じゃありませんか。独立した国なのですから……。
自国の利益にならないと判断されれば、「出て行って欲しい」と告げれば、それで済むことなのです。たとえ、アフガニスタンの近くで「対テロ戦争」の最前線に位置しており、閉鎖されればアメリカのアフガン戦略に大きな影響が避けられないとしても……。
ウズベキスタンの米軍基地は撤去されました。キルギスの米軍基地は、これから撤去される可能性が高まっています。
中央アジアの国の基地です。アメリカのアフガンニスタン戦略に深い関わりを持っている基地のことです。
それでも、撤去を求め、それを実現させることができるのです。キルギスのように、国会で「空軍基地を閉鎖する法案」を可決するのも、一つの方法でしょう。
すでに、沖縄の地方議会では決議を挙げています。鳩山政権に任せるだけでなく、国会でも、普天間基地の即時閉鎖を求める決議を挙げるべきではないでしょうか。
過去形にしたのは、ウズベキスタンにあった基地はすでに撤去されているからです。キルギスの米軍基地に対しても撤去要求が出ており、近々、国外に退去する可能性が高まっています。
これらの基地は、当然ながら、沖縄の米軍基地よりもアフガニスタンの近くにあります。アメリカのブッシュ前大統領が言った「対テロ戦争」の最前線基地であることはいうまでもないでしょう。
ところが、その基地でさえ、代替基地への移設ではなく、撤去されたのです。まして、沖縄にある基地の一つがどうして撤去できないのでしょうか。
ウズベキスタンでは、2001年9月の同時多発テロの後、いち早く米軍基地の受け入れを認めました。南部のハナバード基地には一時約1000人の米軍が駐留しており、米軍が中央アジア地域に築いた最大の軍事的拠点でした。
しかし、その後、ウズベク東部のアンディジャンで起きた暴動を武力鎮圧した事件を機に、真相解明を求める米国とウズベキスタン政府との関係が悪化します。米国防総省は、ウズベキスタンに駐留米軍の基地使用料として約25億円（2300万ドル）を支払ったりして基地を継続しようとしましたが、最終的に撤去要求を受け入れ、2005年11月21日に撤退を完了しました。
日本政府が米軍に支払っている「思いやり予算」とは反対に米軍がウズベキスタン政府に基地使用料を支払っていたこと、ウズベキスタン政府は基地の撤去を求めて実現させたことに注目していただきたいと思います。日本との、何という大きな違いでしょうか。
他方、キルギスには、まだ米軍基地があります。アフガニスタンで展開する米軍と多国籍軍の主要補給拠点となっているマナス空軍基地には1000人規模の米兵が駐留しているそうです。
昨年の２月19日、キルギスの議会は米軍に貸与している空軍基地を閉鎖する法案を賛成多数で可決しました。しかし、バキエフ大統領はこれを実行せず、これもバキエフ大統領が事実上の失脚に追い込まれた理由の一つだったかもしれません。
暫定政権幹部のテケバエフ氏は、米空軍基地の閉鎖を求めるロシアに配慮し、同基地の存続期間が短縮される可能性が高いと述べたそうです。暫定政権を率いるオトゥンバエワ氏は、米軍基地を含む国際合意を守るとしながらも、将来的には国益に沿って基地存廃を決めると説明しています。
キルギス国内の基地をどうするかは、アメリカが決めるのではありません。キルギス自身が「国益に沿って基地存廃を決める」のです。
当然じゃありませんか。独立した国なのですから……。
自国の利益にならないと判断されれば、「出て行って欲しい」と告げれば、それで済むことなのです。たとえ、アフガニスタンの近くで「対テロ戦争」の最前線に位置しており、閉鎖されればアメリカのアフガン戦略に大きな影響が避けられないとしても……。
ウズベキスタンの米軍基地は撤去されました。キルギスの米軍基地は、これから撤去される可能性が高まっています。
中央アジアの国の基地です。アメリカのアフガンニスタン戦略に深い関わりを持っている基地のことです。
それでも、撤去を求め、それを実現させることができるのです。キルギスのように、国会で「空軍基地を閉鎖する法案」を可決するのも、一つの方法でしょう。
すでに、沖縄の地方議会では決議を挙げています。鳩山政権に任せるだけでなく、国会でも、普天間基地の即時閉鎖を求める決議を挙げるべきではないでしょうか。
2010-04-15 09:13
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民主党の渡部恒三元衆院副議長は14日、都内で講演し、鳩山政権について「誕生から7カ月。あのとき大したもんだと思い出すことより、しなければよかったと思うことばかりで、今、政局を迎えている。これから褒めてもらっても命が続くかどうか」と述べ、先行きに強い懸念を示した。
渡部氏はまた、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の移設問題に触れ、「政権が代わったから（自民党政権での合意は）パーということになったら、国際政治は成り立たない。（日米で合意した移設先を）全然別なところに持っていけると考えていた人たちが間違いだ」と述べ、昨年の衆院選で県外移設を目指すとした鳩山由紀夫首相の判断は誤りとの認識を示した。
4月14日16時28分配信 時事通信
by 鳩山政権「命続くかどうか」＝普天間、県外移設を疑問視－渡部氏 (2010-04-15 09:37)
移設先が沖縄県内であろうと県外であろうと、５月末までに普天間の移転先を決めることは、現地の合意が得られないから不可能。
嘘つき脱税王の鳩山由紀夫は、辞任するのかそれとも何時もの言い訳をして首相の座に座り続けるのか。
辞任すれば支持率が回復するが、辞任しなければ支持率は下がり続けて夏の参院選でバラ撒き民主党は惨敗する。
by 鳩山由紀夫は嘘つき脱税王 (2010-04-15 12:11)
米軍に去られては困る勢力がいるからです。
そうとしか思えない。
ホワイトハウスも2年前に「恒久的基地は世界のどこにもない、求められれば撤退するだろう」とコメントしています。
http://afp.google.com/article/ALeqM5hllWA4j60xVGxj2eebz0ixvSCHZg
by AS (2010-04-16 21:37)