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3月1日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』3月1日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集:もはや、自壊へまっしぐら 説明できない、税金も払わない国賊自民党はオシマイだ

 二転三転した挙げ句、ようやく政倫審の公開開催が決まったわけだが、裏金議員が出席を渋るわ、エラソーに非公開の条件をつけるわ、それをたしなめ、説得する術も持たない。党内調整すらままならず、土壇場で決定をひっくり返すガバナンス欠如──。この間の醜態でハッキリ分かったのは、自民党の自己崩壊だ。しかも、恐るべき速さで進んでいる。

■政倫審出席は求心力低下の象徴

 「岸田首相の政倫審出席は、求心力低下を象徴しています。党総裁として指導力を発揮し、他の議員の出席や全面公開を実現させることができなかった。事態を打開するためには自分が出席を決めるしかなかったのです。そこまで追い込まれた。安倍派の幹部がダダをこねて逃げ回っていたことにも呆れます。国民に対して説明責任を果たすなら、フルオープンは当たり前でしょう。そんなことも判断できない幼稚な人たちが自民党派閥の幹部をやっていた。偽証罪に問われる可能性のある証人喚問を忌避するのならまだ分かりますが、たかが政倫審開催にこぎ着けるまで、なぜこうも時間がかかるのか。グズグズしていた結果、党のトップを政倫審に出すことになってしまったのだから、本来なら自民党の大失態ですよ。政権与党の迷走は目も当てられない状況です」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 現職総理が政倫審に出席するのは史上初だ。岸田の場合、呼ばれてもいないのに自ら手を挙げて出張っていくわけだが、安倍派の裏金の経緯を岸田が知っているわけではないだろう。

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