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5月26日(土) 衆議院倫理選挙特別委員会での意見陳述の要旨が掲載された [選挙制度]

 本日の『しんぶん赤旗』の4面に、先日行われた「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」(衆議院倫理選挙特別委員会)での私の意見陳述の要旨が掲載されました。ご笑覧いただければ幸いです。

 もう、こういう機会はないだろうと思いましたので、言いたいことを全てぶちまけたという感じです。何せ、20年間もの思いですから……。
 陳述の冒頭にあるように、私は1993年に『一目でわかる小選挙区比例代表並立制』を労働旬報社から出して小選挙区制を批判し、同じく労働旬報社から、1997年に『徹底検証 政治改革神話』という本を出し、前年の1996年に初めて実施された並立制での総選挙を対象に政治改革の過ちを「徹底検証」しています。このときから、小選挙区制を廃止しなければならないと、思い続けてきました。
 この思いを、政治の現場で直接議員相手にぶつけるチャンスがめぐってきたのが、今回の意見陳述でした。このチャンスを何とか生かして、選挙制度をまともなものに変えて欲しいと、私が考えたのも当然でしょう。

 というわけで、かなり力の入った陳述を行いました、お陰様で、それなりの反響があったようです。
 推薦していただいた共産党の佐々木憲昭議員の秘書の方からはメールを受け取り、質問していただいた穀田恵二議員からはわざわざ「他の委員からも、とてもスッキリと分かりやすいと感想がありました」との礼状をいただきました。他党の議員にも訴えるものがあったようで、嬉しく思っています。
 また、周辺の友人・知人の方からも、「ニュースで見たよ」という反応が多くありました。さすがに、NHKの夜7時のニュースです。皆さん、ご覧になっているんですね。

 私にとっても得難い体験でした。せめては、これが契機となって、選挙制度の抜本的な改革に繋がって欲しいものです。
 政治とは「決定」であり、議会でそれを担当する代表者を選ぶのが選挙ですから、選挙とは政治の根本にかかわる重要な役割を担っています。そのあり方は、党利党略や政局への思惑などによって左右されてはなりません。
 20年近く前に犯した過ちを、是非、この機会に正していただきたいものです。この制度を導入した当事者の1人である河野洋平元自民党総裁も、「率直に不明をわびる気持ちだ。状況認識が正しくなかった」と陳謝し、「政治は劣化している。現職の皆さんの責任で選挙制度を変えてもらわなければならない」と言っているのですから……。

 なお、拙稿「選挙制度改革をめぐる動き」が掲載された『法と民主主義』5月号(№468)が発行され、昨日、自宅に送られてきました。こちらの方も、ご笑覧いただければ幸いです。
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