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10月5日(土) テレビ朝日のニュースステーションにドアップで顔が出た [日常]

 やり過ぎですよ、あれは。突然、ドアップで私の顔が映りました。
 皆さんも、ビックリされたことでしょう。本人の私がビックリしたくらいですから。

 昨日、都立大学時代の塩田ゼミの友人の通夜があり、それに出席するために帰る支度をしているときです。突然、研究室の電話が鳴りました。
 何だか嫌な予感を感じつつ受話器を取ると、テレビ朝日のディレクターからだと言います。今日、規制改革会議で日雇い派遣の解禁を求める意見書が出たので、コメントを聞きたいと言います。
 ひとくさり話をしましたら、「それをテレビで取材させてくれませんか」と言います。今日のニュースステーションで流したいというのです。

 「これから友人の通夜に出かけます。大学時代の仲間と一緒に友を偲びたいので、取材は遠慮したいのですが」と言っても、「都心に出るなら、車を回します」と食い下がります。それなら、やむを得ません。
 ということで、斎場近くの駅で待ち合わせて、六本木のテレビ朝日に向かいました。そこで20分ほど話したのですが、映像で流れたのは20秒ほどです。
 その最初の場面で、何の前触れもなく、私のドアップの顔が、突然、現れたというわけです。収録が終わってからハイヤーで送ってもらい、私は自宅でそれを見ていました。

 今日のコメンテーターは政治学者の姜尚中さんです。非正規労働者の増大がどのような問題を生むのか、韓国の例などを交えながらコメントされていました。
 私も同じようなことを話したのですが、その映像は流れませんでした。姜さんの方が、数段まとまっていて説得力もあったからでしょう。
 「なるほど、上手いもんだなー」と、感心しました。何を伝えるかも重要ですが、どのように伝えるかということも大切なのです。

 日雇い派遣の解禁問題については、個々の政策の是非以前に、これ以上、非正規労働者を増やしても良いのか、日本の労働をどうしようとしているのかという考え方、「哲学」の問題が大切だと、私は言いたかったのです。しかし、「問題は哲学だ」という言葉が一人歩きしてしまったようで、その趣旨がきちんと伝わったでしょうか。
 雇用については、無期・直庸を原則に、非正規労働者の減少を図ること、正規労働者との均等・均衡処遇をめざして非正規労働者の労働条件を改善すること、とりわけ時給を引き上げてワーキングプアの温床たる現状を改めること――少なくとも以上の3点が、具体的な政策選択の「哲学」として堅持される必要があるのではないでしょうか。

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