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7月26日(水) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月26日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「岸田さんはいつまでやるのか 支持率が3割を切って辞めた菅前総理」

 菅は「二階さんはすごい政治家だ」と褒めちぎったそうだが、直後に「菅首相9月中旬に衆院解散の意向」とのニュース速報が流れると一気に暗転し、奈落の底へ。菅は記者団に総裁選前に解散する意向を否定したが、「総裁再選のための解散などもっての外」との党内の批判を拭えず、総裁選への立候補断念、首相退陣に追い込まれたのだ。

 岸田の党総裁任期満了は来年の9月。衆院議員の任期満了は再来年の10月と、まだ2年以上ある。当時の菅が置かれた政治状況とは大きく異なるとはいえ、「因果は巡る」だ。2年前、岸田に散々振り回された菅や二階は今も党内で「非主流派」と位置づけられている。下げ止まらない内閣支持率にほくそ笑み、「岸田おろし」に手ぐすね引いていても不思議ではない。

 「時の権力者は『いずれ支持率は上がる』などと根拠のない楽観論に支配されている時こそ、その座を失うものです。内閣支持率に引きずられ、自民党の政党支持率も下落傾向だけに、なおさら危うい。岸田首相は自分に取って代わる適当な人材がいないことに、あぐらをかいているようですが、その評価は実際に首相が代わらなければ分からないし、それを判断するのは首相ではなく、国民です。“驕る者久しからず”で、民意を真摯に受け止められない政権に上がり目ナシ。岸田首相はノーを突きつける民意に従い、潔く身を引くべきです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 岸田は今こそ「聞く力」を発揮する絶好のチャンスである。


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