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9月20日(木) 県知事選挙での玉城デニー当選を目指して支援カンパ30万円を手土産に明日から沖縄に行く [選挙]

 明日から24日まで、沖縄に行きます。激しくたたかわれている県知事選挙で玉城デニー候補の当選を勝ち取るべく選挙の応援に行きます。
 私の応援がどれだけ役に立つか分かりませんが、この間に集めた支援カンパは確実に役立つでしょう。講演会や集会などでの訴えに応えていただき、何と30万円もあつまったのですから。

 「県知事選挙の応援に行かずばなるまい」と思ったのは、6月に沖縄を訪問した際、沖縄革新懇の仲山事務局長に「知事選の時には、また応援に来ますから」と約束したことも大きな理由の一つでした。この約束を守らなければならないと思いました。
 手帳を見たら、全国革新懇の集中支援期間として設定された9月21~24日のスケジュールが空いています。これは、「沖縄に行け」という「天の声」にほかならないと思ったのです。
 しかし、手ぶらで行くわけにはいきません。個人的に県知事選挙支援のカンパをお願いし、集まったお金をもって沖縄に行こうと考えました。

 ということで、9月に入ってから行われた講演会や集会などで、カンパをお願いしました。どれだけの金額が集まるか不安もありましたが、カンパ袋を手作りして会場で回しました。
 その結果、集まったのが30万円です。端数は、私の方でカンパを追加して切れの良い金額にまとめました。
 小金井市民連合、全国革新懇代表世話人会、治維法国賠同盟関東ブロック会議、久喜革新懇、平和・くらし・環境八王子学術文化の会、ノーウォー八王子アクション、東京革新懇代表世話人会などでカンパに応じていただいた皆さんに感謝いたします。カミさんも周りの友人や知人からカンパを集めてくれました。

 このお金をもって、沖縄に行きます。何としても、玉城デニーさんの当選を勝ちとり、道半ばで急逝された翁長さんの無念を晴らしたいと思います。
 6月に沖縄を訪問した時に海上から見た、美しい辺野古の青い海を守りたいと思います。必要性も根拠も不明確で無駄な工事をストップさせるために、沖縄の皆さんと共に反対の声を上げてくるつもりです。
 新基地建設を無理強いしている安倍政権の推薦を受け、本人も辺野古の基地建設を進めるつもりでありながら、選挙で勝つために本心を隠し嘘をついている不正直で不誠実な自公維推薦候補に負けるわけにはいきません。10年以上もかかる辺野古での新基地建設を普天間基地移設の条件にするというのでは、普天間基地の撤去まで10年以上も待てということになるではありませんか。

 今日、自民党の総裁選挙の結果が出ます。恐らく、安倍首相が3選されるでしょうが、沖縄県知事選挙の結果はその10日後に出ることになります。
 もし、玉城デニー候補が当選すれば、船出したばかりの安倍首相に大きな打撃を与えることができます。新しいポスト安倍に向けての政治変革の出発点となるにちがいありません。
 安倍首相の悔しがる顔が見たいものです。そうなることをめざして、沖縄に行ってまいります。

 なお、沖縄に行っている間、このブログはお休みさせていただきます。再開は25日以降ということになりますので、ご了承いただければ幸いです。

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9月16日(月) 正直さや誠実さに欠け差別と分断を持ち込む政治家が首相や知事であっても良いのか [選挙]

 現在、2つの選挙がたたかわれています。自民党の総裁を選ぶ選挙と沖縄の県知事を選ぶ選挙です。
 この2つの選挙の性格は全く異なっていますが、そこで問われていることは共通しています。正直さや誠実さに欠け国民や県民に差別と分断を持ち込むような政治家が首相や県知事であっても良いのかということです。

 本来、選挙というものは、自らの政治信条や政策を明らかにして対立候補との違いを示し、有権者の支持を競うものです。その前提となるのは、自分が何を考え、どうしようとしているのか、包み隠さず正直に示して有権者の疑問に誠実に答えることです。
 しかし、自民党の総裁選挙でも沖縄の県知事選挙でも、このような前提が崩されています。崩しているのは、総裁選では安倍首相、県知事選では自公維推薦の候補です。
 安倍首相は対立候補である石破さんとの政策論争を避け、意見を戦わせる機会をできるだけ少なくしようとしています。沖縄県知事選の自公維推薦候補は最大の争点である名護市辺野古での米軍新基地建設への見解を明らかにしていません。

 自民党の総裁選挙で、安倍首相は国会議員票の大半の支持を確実にし、3選は間違いないと言われています。だから、政策論争に引き込んで党員票の獲得に活路を見出そうとしている石破さんを利するようなことを避けていると見られています。
 沖縄県知事選挙で、自公維推薦候補はこれまでのやり方を踏襲しようとしています。名護市長選挙などで行われ、効果があったとされる「争点隠し」の選挙です。
 どちらも「勝つために手段を択ばない」という卑劣で卑怯極まりないやり方です。重要な争点についての態度を明確にして政策を競い合うという選挙の前提が、ただ勝つためだけの方策によって崩されてしまっているからです。

 今年前半の通常国会で示されたのは、国会審議の土台となる公文書や重要な情報が隠され、答弁が嘘であったり歪められたりして議会制民主主義の前提が崩されているという危機的な状況でした。今また総裁選や県知事選において勝利が最優先され、選挙の前提が崩されているという危機的な状況が生じています。
 もう一つの危機は、安倍首相や自公維推薦候補によって、公然と差別や分断が持ち込まれようとしていることです。安倍首相は国民が望んでもいない9条改憲を持ち込むことによって、自公維推薦候補は県民の多くが反対している辺野古での新基地建設を事実上黙認することによって、世論を分断し差別を固定化しようとしています。
 その結果、失われるのは政治への信頼であり正しい選択です。いずれも、政治がよって立つ土台であり、その土台が失われようとしていることになります。

 こうして、自民党の総裁選や沖縄の県知事選において、最も重要な新たな争点が浮上することになりました。「隠す、逃げる、ウソをつく」という「安倍方式」によって政治への信頼を失墜させたような人にさらに3年間も政権をゆだねても良いのか、正直に本心を語らず最大の争点である辺野古新基地建設への態度を隠したまま票をかっさらおうとしている不誠実な候補者に県政をゆだねても良いのかということです。
 つまり、現在たたかわれている2つの選挙では、政策以前の政治や行政、選挙に取り組む基本的な姿勢が問われていることになります。正直さや誠実さに欠け国民や県民に差別と分断を持ち込むような政治家が、首相や県知事であっても良いのかという根本的な問題が。


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9月1日(土) 沖縄県知事選での玉城デニー「オール沖縄」候補の当選を目指して応援に行く [選挙]

 沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴う9月13日告示、30日投開票の知事選で、自由党幹事長の玉城デニー衆院議員は県政与党や労働団体などでつくる「調整会議」の要請を受け、29日に翁長さんの後継候補として立候補することを正式に表明しました。自民、公明両党に日本維新も推薦する日本会議の正会員だった佐喜真淳前宜野湾市長がすでに出馬表明しており、選挙戦が本格的に始まることになります。

 すでに、8月21日のブログでも書いたように、急逝された翁長県知事と私とは67歳の同い年で同学年、翁長さんは学部で私は大学院で学んだ法政大学の同窓生になります。私は、大学院を出た後も法政大学の付置研究所である大原社会問題研究所で勤務しました。
 そのような縁のある私としても、道半ばで急逝された翁長さんの無念は他人事とは思われません。8月22日の新宿駅西口での街頭演説でも「私自身、翁長知事のご逝去を追悼するとともに、道半ばで倒れた無念を我がものとし、その志を受け継ぐ覚悟と決意を明らかにさせていただきたいと思います」と、決意を表明させていただきました。6月に沖縄に行ったとき、仲山事務局長をはじめ沖縄革新懇の関係者の皆さんに「知事選の時にも必ず応援に来ますから」と約束していましたし。
 ということで、私も9月21~24日、全国革新懇と東京革新懇の代表世話人として応援に行くことにしました。「建白書」の実現をめざして「オール沖縄」候補として出馬を表明した玉城デニーさんの当選を目指して。

 革新懇は9月21日から24日までを集中的な支援日に設定しました。この間の予定を見ると、珍しく空いているではありませんか。これこそ、沖縄に行けとの「天の声」だと思いました。
 選挙も闘いですから勝敗がどうなるかは分かりませんが、しかしできることをせずに悔いを残すことはしたくありません。もちろん、応援に行く以上は絶対に勝ちたい、勝たなければならないと思っています。
 外部からの応援については色々な評価があり、『東京新聞』の特報欄にも書かれているように難しい問題もあるようです。しかし、自民党や公明党は国会議員や秘書などが大挙して沖縄に乗り込むのに、指をくわえて見ているわけにはいきません。一般の人が応援に行ってはならないということはないはずです。

 翁長さんが反対し続けてきた米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について沖縄県は埋め立て工事の承認を撤回し、玉城さんは「翁長氏の遺志をしっかりと引き継ぎ、辺野古新基地建設阻止を貫徹する」と決意を述べ、埋め立て承認の撤回を「全面的に支持する」と強調しました。
 めどが立たない普天間飛行場の返還について「(政府は)実効性のある取り組みをせず、返還が進まない責任を翁長知事になすりつけた。こんな政治の堕落を認めていいはずがない」と安倍政権を批判しました。また、「『県民の生活が第一』という政治を実現していきたい」とも語り、名護市辺野古の新基地建設反対の政策を引き継ぐと同時に、経済や貧困問題にも力を入れる考えを示しています。
 玉城さんは立候補の表明に先立つ28日、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の大塚耕平共同代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の又市征治党首、無所属の会の岡田克也代表とも会談し、野党5党派は支援を確約しました。市民と立憲野党の共闘は翁長さんが県知事選で当選した時の「オール沖縄」から始まりましたが、今回の県知事選でも「オール沖縄」の体制がバージョンアップされて実現したことになります。

 この沖縄県知事選挙の勝敗は、沖縄の未来を切り拓く重要な分かれ道となります。それだけでなく、今後の日本全体の未来を決める大きな分岐点ともなるにちがいありません。
 県知事選挙の10日前の9月20日、自民党の総裁選挙があるからです。私は8月23日付『日刊ゲンダイ』の記事で「総裁選で安倍さんが3選をしても、直後の沖縄県知事選で県民に『NO』が突き付けられる事態になれば、政権が受けるダメージは大きいでしょう。辺野古移設で象徴される強権的な政治手法も問われることになる。『打倒アベ政治』に向けた大きなうねりが生まれるきっかけになるかもしれません」とコメントしました。
 玉城デニー候補の勝利で、そうなることを願っています。そして願うだけでなく、そうするためにこそ、沖縄に行くつもりです。

 なお、今月も以下のような講演が予定されています。お近くの方や関係者の方に沢山おいでいただければ幸いです。

9月1日(土)14時 小金井市前原集会施設:3000万署名推進小金井連絡会
9月9日(日)13時30分 愛甲石田・福元館:治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟関東ブロック会議
9月15日(土)14時30分 久喜市総合文化会館:久喜革新懇
9月27日(木)18時30分 東大阪市立男女共同参画センター・イコーラム:東大阪革新懇
9月29日(土)13時 瓦町FLAG健康ステーション:香川学習協・香川革新懇


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6月11日(月) 大健闘しつつも惜敗した新潟県知事選と県議補選 [選挙]

 惜しかった。勝利まで、もう少しでした。
 昨日、投開票された新潟県知事選と県議補選の結果です。いずれも保革一騎打ちの構図で、大健闘したものの惜敗に終わりました。

 新潟県知事選と県議補選の結果は、以下の通りです。

県知事選挙
 花角英世  546670
 池田ちかこ 509568
 安中さとし  45629

県議補欠選挙・上越市選挙区
 斎京四郎  45718
 平良木哲也 41459

県議補欠選挙・南魚沼市南魚沼郡選挙区
 石坂浩  16267
 樋口秀敏 15637
 
 今回の選挙で、私は5月29~30日に妙高市と長岡市、6月7~8日に上越市に応援に入り、知事選では池田候補、県議補選では平良木(ひららぎ)候補への支持を訴えました。そこでの得票がどうなっているのか、気になりましたので調べたところ、妙高市では7643票対7611票、長岡市では64406票対61348票、上越市では46338票対41398票と、いずれも池田候補の方が多くなっています。
 知事選で獲得していた票がそのまま県議補選での得票になっていれば、平良木さんは当選したはずです。残念ながら、そうはなりませんでした。
 平良木さんは知事選の票を5000票ほど下回ってしまいましたが、相手候補の斎京さんは知事選での票を4000票ほど上乗せしたからです。知事選と県議補選で投票態度を変えた人が5000人前後いたということになります。

 今回の県知事選について、「どの市町村で差がついているのか? 新潟県知事選の得票率と得票数を地図化」という「はる/みらい選挙プロジェクト(情勢分析ノート)」https://note.mu/miraisyakai/n/n7427b6367d55
が分析をしています。詳細はそちらをご覧いただきたいと思いますが、以下のような点が注目されます。

*花角氏の得票率は49.6%、池田氏の得票率は46.2%で、両者の差は3.4ポイント。得票数にして37102票。
*花角氏と池田氏の差のうち17547票が新潟市内の差。特に新潟市中央区で10017票の差がついていることが目を引く。
*12039票の差が佐渡でついている。佐渡は花角氏の出身地で、前回選挙でも森氏がリードしていた。しかし新潟市は米山氏が重点的に得票した地域で、ここで逆転が起きた。
*前回選挙と得票数を比較すると、池田氏の得票数は米山氏を約2万票下回る一方、花角氏は森氏の得票数を8万票ほど上回った。NHKの出口調査によると、前回選挙で米山氏に投票したと答えた人のうち、30%半ばが花角氏を支持した。
*前回と今回の選挙では、長岡と新潟の票の出方が逆になったような感じ。池田氏の出身地にあたる柏崎でも、前回選挙で森氏がリードしていたのが逆転している。
*長岡は票を減らしているが、新潟市内の全域で伸びており、西区、中央区、東区では突出している。

 つまり、池田さんは長岡市と上越市で花角さんを上回ったものの、大票田の新潟市で逆転されたために敗北したということになります。前回の米山票を7割弱しか確保できなかったことがその要因でした。
 原発再稼働への反対票の取り込みも十分ではありませんでした。朝日新聞は「再稼働への賛否に絞った質問でも、反対(65%)が賛成(30%)をダブルスコアで上回ったものの、花角氏は『反対』票のうち37%を取り込んでいた。再稼働問題を争点としない花角氏の戦術が功を奏したことを示している」と指摘しています。
 与党候補が勝利した沖縄の名護市長選と同様の「争点隠し選挙」の「効果」があったということでしょう。またしても、このような卑怯な選挙戦術にしてやられたということになります。

 もう一つの敗因は、脱原発以外の政策が十分ではなかったということかもしれません。これについても、朝日新聞は「投票の際に最も重視した政策は(1)原発への対応(28%)(2)景気・雇用(25%)(3)地域の活性化(18%)(4)医療・福祉(14%)(5)子育て支援(11%)の順だった。 花角氏は『景気・雇用』を選んだ人の70%、『地域の活性化』を選んだ人の63%から得票」していたと報じています。
 また、先に紹介した「はる/みらい選挙プロジェクト(情勢分析ノート)」も、「新しい知事に最も期待する政策を聞いたところ、「景気・雇用対策」が最も多く31%。続いて「原発の安全対策」が24%。「医療福祉の充実」が22%でした」と書いています。
 原発再稼動への態度を曖昧にし、地域振興などを前面に押し出した花角氏の戦術が功を奏したわけです。官僚出身で中央とのパイプを誇り、副知事としての経歴や行政手腕への漠然とした期待があったのかもしれません。

 他方で、両者の差は3.4ポイントという僅差であったことも、同時に見ておく必要があります。県議補選での差も小さく、勝機はあったと思います。
 このような形でほぼ互角の戦いになったのは、市民と野党が共闘したからです。共闘しなければ一騎打ちにはならず、勝機を見出すことは難しかったでしょう。
 適切な争点設定と政策を練り上げれば、与党候補を破ることは可能であること、「活路は共闘にあり」ということは、今回の新潟での知事選と県議補選でも証明されています。現に、同じ日に投開票された東京・中野区長選では、無所属で新人の酒井直人候補(立民・国民・自由・社民推薦、共産支援)が初めて当選し、無所属で現職の田中大輔候補(維新推薦、自民・公明支援)の5選を阻むという大きな成果を上げました。

 新潟県知事選での池田候補も与党支持の候補に肉薄し、安倍首相の心胆を寒からしめるという成果を上げています。当選できなかったのは残念ですが、市民と野党の共闘の力を示すに足る大健闘でした。
 この力をさらに大きく、捲土重来を期すべく前に進んでいきましょう。柏崎刈羽原発をめぐる争点は決着したのではなく、先延ばしされたにすぎないのですから。

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6月10日(日) 新潟県知事選挙と県議補選での野党統一候補の当選を重ねて訴える [選挙]

 注目の新潟県知事選挙、同時に実施される新潟県上越市と南魚沼市での県議補欠選挙の投票日です。これらの選挙の結果がどうなるかによって、新潟県政の進路はもとより日本の将来が決まります。
 これほど重要な選挙は、そうめったにあるものではありません。県知事選と県議補選の全てで野党統一候補が当選すれば、「選挙革命」が起きて安倍首相の命運を断つことができます。

 これらの選挙の最大の争点は、柏崎刈羽原子力発電所の再稼動をめぐる問題です。すでに原子力規制委員会での審査が終わっていますから、地元の首長がOKを出せば再稼働できる段階になっています。
 自民党・公明党丸抱えの候補は態度を明確にしないことによって、沖縄・名護市長選挙のような「争点隠し」に徹しています。しかし、全国で原発再稼働を狙っている安倍政権・経産省・原子力産業・自民党に支援されている事実は隠せません。
 選挙で応援してもらいながら、いざ当選したら原発の再稼動に反対するなどということは不可能だということは小学生にも分かることです。原発の地元である柏崎に生まれ、ずっと原発に反対し続けてきた野党統一候補こそ、再稼動を阻止できる唯一の候補です。

 もう一つの重要な争点は、農業をめぐる問題です。新潟は農業県ですから放射能汚染は致命的ですが、安倍政権の農業政策もこれに劣らず新潟の農業と農家にとって大きな脅威となっているからです。
 「安倍農業改革」とそのための農協(JA)いじめによって、日本の農業と農家、農村は壊滅の危機を迎えています。兼業と小・零細農家を淘汰することによって農地を放棄させ、それを集約して大規模化し、農産物の生産コストを下げて国際競争力のある農業を育成するというのが「安倍農業改革」の目標ですが、そうなると農村コミュニティは維持できません。安倍首相が「農業を守る」とは言っても「農家を守る」と決して言わないのはそのためです。
 安倍政権が多国籍企業の利益のために種子法の廃止やTPP11を強行したのに対して新潟県は種子を守り育成・改良するための種子条例を制定し、農家と農民を守る県政を推進してきました。政府・自民党丸抱えの県知事に、このような農業と農家を守る県政を引き継ぐことができないのは自明です。

 自民・公明に支援される対立候補は、安倍政権や自民党とのつながりを隠すために「県民党」を名乗っています。しかし、この人は運輸省出身の官僚で自民党の二階幹事長が運輸大臣だった時代に秘書官を務め、自民党の二階派と深くつながっています。
 国交省時代には大阪航空局の局長を務めていましたが、この経歴は選挙公報には載っていません。森友学園の土地不正売却問題との関連を詮索されたくなかったからでしょう。
 新潟県では副知事を務めた経験があり、これが知事候補に担ぎ上げられた大きな理由でした。しかし、その期間は2年5ヵ月にすぎず、しかも泉田元知事が立候補を断念した要因となった3億円の赤字を出したフェリー購入問題の時の副知事です。

 まだ、あります。立候補する直前まで、海上保安庁の次長を務めていたという事実です。
 沖縄県辺野古での米軍新基地建設に反対して連日抗議活動が取り組まれていますが、それを取り締まり弾圧する責任者の立場にありました。沖縄県民にとっては、不倶戴天の「敵」ということになります。
 「華麗な経歴」どころか真っ黒で、ボロボロじゃありませんか。対立候補ながら、こんな人しかいなかったのかと言いたくなるような経歴です。

 これに対して野党統一候補は、新潟県で生まれたというにとどまらず、柏崎で育ち、市役所の職員として働き、農家の嫁となり、柏崎市議、その後は新潟県議としてのキャリアを積んで来た生粋の「新潟っ子」です。
 しかも、新潟県初の女性県知事誕生のチャンスでもあります。「女には任せられない」という女性蔑視の意見もあるようですが、すでに女性の県知事は珍しいわけではなく、隣の山形県は女性知事です。
 「今は混乱しているから女ではだめだ」という声も聴きましたが、その「混乱」を引き起こしたのは男の知事さんではありませんか。女性の知事であれば、「女性スキャンダル」の心配はないでしょう。

 サミットに出席するためにカナダに行っている安倍首相は、ハラハラしながら事態の推移を見守っているにちがいありません。小泉元首相が魚沼市で原発セロを推進する野党統一候補に会って期待を表明したり、息子の小泉進次郎さんが応援に入らなかったりしたことも、選挙の帰趨を左右するかもしれません。
 安倍首相による嘘と偽りの政治、行政の私物化と歪曲、司法による忖度など、日本の政治の現状に対してはっきりと「ノー」を突きつけられるのは新潟県民だけです。その一票を有効に使って県知事選と県議補選での野党統一候補の当選を勝ち取り、安倍首相をギャフンと言わせ政権の座から引きずり下ろしていただきたいものです。
 我が懐かしのふるさと、新潟県民の皆さん、頼みましたよ。

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6月5日(火) 沖縄から新潟へと闘いを受け継ぎ県知事選挙での勝利をめざそう [選挙]

 昨日、沖縄から帰ってきました。1日から3泊4日の滞在でした。
 1000人が参加して成功した3日の「沖縄連帯のつどい」だけでなく、2日には米軍の新基地建設に反対する抗議活動が行われている現地の辺野古に行き、海上での抗議やキャンプシュワブ前での座り込み、毎月第1土曜日に行われている集会などにも参加しました。嘉手納基地や普天間基地、嘉数高台公園の日本軍のトーチカ跡などの沖縄戦跡も訪れました。

 私にとっては4度目の沖縄訪問です。1回目は法政大学で担当したゼミ学生の卒業旅行への同行、2回目は沖縄大学で開かれた政治学会への参加、3回目は法政大学教職員組合主催の視察旅行でしたが、今回は米軍基地建設阻止・翁長県知事再選を目指す運動の支援という点で極めて有意義なものでした。
 3年前の革新懇主催のシンポジウムのコーディネーターを行った時にシンポジストとして参加した沖縄革新懇の仲山事務局長にお会いし、「いつか必ず支援にうかがいます」と約束しました。今回の訪問でようやくこの約束を果たすことができ、ホッとしています。
 「沖縄連帯のつどい」が開催された日の夜、沖縄革新懇と全国革新懇の懇親会が開かれ、「困ったときの友が真の友と言いますが、本当の友でありたいと思ってやってきました」と挨拶しました。しかし、沖縄は確かに困難な状況の下にありますが決して「困っている」わけではなく、皆さん大変元気で意気軒高でした。

 辺野古はまさに「日米安保の最前線」です。きれいなコバルトブルーの海がオレンジ色のフロートで仕切られ、近づくと海上保安庁の黒いゴムボートが近寄ってきてハンドマイクで警告します。
 フロートの中に入ったカヌーがゴムボートに取り囲まれ、乗員が拘束される場面も目撃しました。海中にも潜水服を着て水中眼鏡を付けた保安庁の職員が警戒しています。
 日本国民を守るべき国家公務員が他国の軍事基地を作るために国民を排除しているのです。「植民地」以外のなにものでもない光景が展開されていると言うしかありません。

 しかも、この米軍基地は「造れず、造ってはならない」ところに造ろうとしているものです。現地で指摘されていた問題点は5つありました。
 第1に埋め立て区域内に絶滅危惧種のサンゴが生息していて移植が必要なこと、第2にジュゴンの餌となる藻場があること、第3に大浦湾に二つの活断層が存在していること、第4にその周辺の地盤が極めて軟弱なこと、第5に飛行機進入路の予定空域内に高さ制限を超える鉄塔や建物が存在していることです。
 とりわけ、地盤の問題は深刻です。「マヨネーズや豆腐の上に基地を作ろうとしているようなものだ」と形容されていました。
 このような問題を抱えたまま建設が強行されているわけですが、それでも完成までには10年以上かかります。朝鮮半島での対話の動きなど周辺の安全保障環境の激変によって、出来上がったころには全く無駄になっているのではないでしょうか。

 「政治の意思」が問われているということでしょう。早く断念するべきです。
 遅くなればなるほど傷が深くなることは明らかです。基地の建設を強行する安倍政権こそが「国益」を損ない、阻止のために連日行動を続けている人びとこそが「国益」を守っていることになります。
 それを沖縄だけに任せず、国民全体の力で包み込んでいくべきでしょう。そのための当面の焦点が、全国の注目を集めている新潟県知事選挙になります。

 ということで、明日から県知事選挙の応援のために新潟に行きます。何としても市民と野党が統一して擁立した女性候補の当選を勝ち取りたいと思います。
 対立候補を応援する地元の商工会の会長は「新潟に女性知事はいらない」とセクハラ演説をしているそうです。とんでもありません。
 新潟県知事選挙の支援に行くと言ったら、沖縄の人々から伝言を託されました。「自民党の争点隠し選挙にしてやられた名護市長選挙の失敗を繰り返さないようにしてもらいたい」と。

 ふるさと新潟の皆さん、よろしくお願いします。県知事選挙勝利のために、ともに頑張りましょう。

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5月31日(木) 県知事選挙で野党統一候補の勝利をめざす新潟は燃えていた [選挙]

 29日と30日、県知事選挙で野党統一候補の当選をめざして奮闘している新潟に行ってきました。わが故郷の新潟は、「選挙革命」の勝利を目指して燃えに燃えています。

 北陸新幹線で上越妙高の駅に降りたつと、畏友のM君が迎えに来ていました。「しんぶん赤旗」の記者さんも一緒で、私の選挙応援を取材したいとのことです。
 確認団体の宣伝カーとの待ち合わせ場所である「あらい道の駅」に向かい、そこで最初の街頭演説を行いました。演説している私の写真が、翌日の「しんぶん赤旗」5月30日付に掲載されています。
 妙高市での街宣活動を行った後、翌日に備えてM君に長岡市まで送ってもらいました。故郷の新潟で当選を目指す野党統一候補の選挙応援をすることも、それを高校時代からの友人と一緒に取り組むことも、まったく夢のようで大きな感慨を覚えたものです。

 翌朝は7時半にホテルを出発。長岡での池田ちかこ選挙事務所に行って皆さんに挨拶し、8時から宣伝カーでの街頭宣伝に出ました。
 弁士は私だけでしたので、11時までという短い時間に沢山の場所で演説することができました。まだ序盤戦だというのに街頭での反応は良く、畑仕事の手を休めたり、家の中からカーテンを開けたりして、沢山の人が手を振ってくれます。
 M君の話では、前回の米山さんの時は選挙直前の立候補で大変だったけれど、今回は前回の経験もあり、組織も残っていて、すぐに選挙態勢を立ち上げることができたそうです。最大争点は柏崎・刈羽原発の再稼動問題ですが、「新潟県初の女性知事」誕生への期待も高まっているように見えました。

 私が東京に戻って来た昨日の夜、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の5党と衆院会派「無所属の会」の代表が、都内の中華料理店で会合を開きました。国民民主が発足して以降、野党6党派の代表が会食をするのは初めてになります。
 席上、安倍首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切った場合、小選挙区での野党候補一本化を含めて連携することを確認したそうです。6党派の代表が6月2日に新潟県知事選で推薦する池田候補の応援に入ることも確認されました。
 前回の県知事選に比べれば、味方の陣容は格段に広がり、決戦に向けての陣立ても整いつつあると言えます。この選挙での勝敗は安倍政権の帰趨を左右し、市民と野党の共闘の前途を占うことにもなり、「政治決戦」というにふさわしい意義と重要性を獲得することになりました。

 「また6日に来ます」と言って、新潟の皆さんと別れてきました。明日からは沖縄に行って辺野古新基地建設阻止のために座り込んでいる皆さんを激励し、3日の「沖縄連帯のつどい」に参加します。
 帰って来てから、6月6~8日に再び池田知事候補の選挙応援のために新潟に行きます。まさに「東奔西走」ということになりますが、沖縄の皆さんと新潟の皆さん、よろしくお願いいたします。

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5月28日(月) 新潟県知事選の勝利でウソとデタラメの安倍政権に引導を渡そう [選挙]

 日本の歴史を左右する一大決戦として、新潟県知事選挙が全国の注目を集めています。何としても、野党統一候補の勝利によって、ウソとデタラメに満ちた安倍政権に引導を渡し、安倍首相を政権の座から引きずり下ろそうではありませんか。
 そのために、私も明日から故郷の上越市に行って街頭宣伝に参加します。その後、辺野古新基地建設阻止・知事選勝利に向けての全国革新懇による「沖縄のつどい」に参加するために沖縄に行き、帰って来てからもう一度、選挙応援のために新潟に行く予定です。

 安倍政権は外交・内政ともにボロボロです。外交では孤立化を深め、「蚊帳の外」で飛び回っている一匹の蚊のようになってしまいました。
 「世界で唯一」米朝首脳会談の中止を支持した途端、2度目の南北首脳会談が開かれ、トランプ米大統領も「やめるのをやめる」と表明しました。アメリカに追随して「二階」に上った安倍首相は、トランプ大統領からはしごを外されたような形になりました。
 日露首脳会談ではプーチン大統領によって50分近くも待ちぼうけを食わされ、記者団による質問の時間が無くなってしまいました。北方領土返還について何の進展もなかったばかりか、共同経済プロジェクトの推進によって実効支配と既成事実化の手伝いを約束させられる始末です。

 森友・加計学園疑惑では廃棄されていたという文書が公表され、新たな事実が次々に明らかになっています。森友疑惑は昭恵氏が深く関与していた「アッキード事件」であったこと、加計学園疑惑の方は安倍首相自身が関わっていた「安倍ゲート事件」あることは、ほぼ裏付けられたと言えるでしょう。
 加計学園は誤った情報を伝えたなどとして安倍首相と加計孝太郎氏との会見を否定しました。前後の経過から言って信じられない話ですが、もしそれが本当なら、安倍首相の名前を出して関係者を騙し、獣医学部の新設と多額の補助金をせしめたことになります。
 つまり、岡山理科大新学部設置をめぐる巨額の補助金「詐欺」を働いたということを自供したことを意味します。加計学園には、そのことが分かっているのでしょうか。

 このようなウソとデタラメを許さず、行政の私物化と政治の壟断に明確な審判を下すのが、今回の新潟県知事選の最大の意義と重要性です。安倍政権の暴走を許さず、何としても打倒するとの願いを込めて、全国から新潟に支援を集中しましょう。
 この選挙で勝利することができれば、働き方改革関連法案やカジノ関連法案など通常国会での問題法案を吹き飛ばし、安倍政権の息の根を止めることができます。市民と野党との共闘が効果を発揮すれば、来年の統一地方選挙や参院選に向けて大きな弾みをつけることにもなるでしょう。
 市民と野党の共闘による女性候補の当選を目指して、今こそ力を尽くそうではありませんか。安倍政権打倒にむけて、新潟での「選挙革命」を実現するために。

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5月25日(金) 新潟県知事選での野党統一候補の勝利によって歴史を変えよう [選挙]

 新潟県の皆さん、あなたの一票で歴史を変えることができます。暴走を続ける安倍政権が強行突破を狙っている通常国会の最終盤に投票される新潟県知事選挙は、そのタイミングと対決構図によって歴史的な意義を獲得することになったからです。

 新潟県民は幸せです。森友・加計学園疑惑をはじめとして隠蔽・改竄・ねつ造・偽りの政治を繰り返し、国会と国民を欺いてきた安倍政権に鉄槌を下すことができるのですから。
 安倍首相夫妻による政治の歪曲と行政の私物化、官僚による忖度と迎合に国民の多くは怒りをたぎらせています。しかし、その怒りを叩きつける機会も手段も十分ではありません。
 新潟県民だけが6月10日に投票される県知事選挙という機会を与えられ、野党統一候補の当選を通じて安倍政権に大打撃を与え、安倍暴走政治へのうっ憤を晴らすことができるのです。羨ましいじゃありませんか。

 与党支援の対立候補は「県民党」を名乗り、原発についても米山前知事の路線を引継ぐそぶりを示し、将来的にはゼロを目指すと言っているそうです。これも「安倍化」の現れにほかならず、ウソを言って県民を騙そうとしています。
 この候補は自民党幹事長の二階さんが運輸大臣をしていた時の秘書官で、「霞が関にも、永田町にもネットワークがある」ことを自慢しているそうですが、政府・与党によってガンジガラメに縛られているということではありませんか。2030年でも原発依存度を変えない政府のエネルギー基本計画に異議を申し立てられるのでしょうか。
 通常国会で審議されている重要法案も、県知事選での隠れた争点です。日本の農業をダメにするTPP11、働く人の命と健康を奪う「働き方改革」関連法案、ばくち狂いにして人生と家庭を滅茶苦茶にしてしまうカジノ実施法案などに反対できるのでしょうか。

 嘘とデタラメに満ちた安倍政権に真っ向から対決する野党の共同戦線が実現し、一致して推薦できる候補者が登場したために対決の構図がはっきりしました。自民・公明の与党が支援する官僚出身の男性候補か、市民と野党の幅ひろい共闘を背景にした庶民の代表である女性候補かという選択になっています。
 「勝利の方程式」が、また一段とバージョンアップされたと言えるでしょう。もし勝利できれば、通常国会最終盤での審議に大きな影響を与え、安倍政権を打倒する展望を切り開き、来年の統一地方選挙や参院選での野党共闘にも画期的な可能性をもたらすことになります。
 新潟県知事選挙は、もはや地方選挙のレベルを超えた全国的で歴史的な意義と重要性を帯びることになりました。このような意義に鑑み、私も代表世話人である全国革新懇と東京革新懇は、池田候補の勝利を呼びかける「特別決議」や「アピール」を発表しました。

 以下に、全国革新懇総会での「特別決議」と東京革新懇の「アピール」を紹介しておきましょう。全国からのご支援・ご協力をお願いします。

(特別決議)
新潟県知事選挙へ 全国から支援を強め、必ず勝利しよう

 新潟県知事選挙(24日告示、6月10日投票)が安倍暴走政治とのたたかいの熱い焦点になっている。幅広い県民と共産、立憲民主、国民民主、自由、社民、無所属の会の6党会派が推薦する「市民と野党の共闘」統一候補、池田ちか子さんを必ず勝利させることをこころから呼びかける。
 このたたかいは、新潟県民の切実な願いである原発再稼働を許さず、原発ゼロをめざし、県民のくらし最優先の県政を発展させるとともに、安倍政治NOの審判を下し、安倍政権を打倒してゆく全国的意義をもった歴史的なたたかいである。この勝利は、「市民と野党の共闘」に新しい息吹を吹き込み、安倍政治の終焉をのぞむ全国の多くの人々に限りない励ましを与えるだろう。 
 新潟知事選に必ず勝ち抜き、続く秋の沖縄知事選の勝利、さらに来年の参院選挙で安倍政治与党・補完勢力を少数派に追い込み、ウソと政治の私物化、くらしと平和破壊、憲法じゅうりんの安倍政治を終わらせ、新しい国民の声が生きる、まともな政治への道を切り拓こう。
 安倍政権の総力をあげた攻撃とたたかう新潟県民への連帯を強め、全国のこころと力を合わせてたたかおう。新潟の知人に声をかけよう。募金を送ろう。代表を派遣し、ともにたたかおう。
右、決議する。
2018年5月19日
全国革新懇第38回総会参加者一同

アピール
当面する最大の政治戦、新潟県知事選挙での池田候補の勝利をめざしましょう
2018年5月24日 
東京革新懇代表世話人会

 本日告示、6月10日投票で新潟県知事選挙がたたかわれます。広範な市民と立憲民主、国民民主、共産、自由、社民、無所属の会、民進、新社会、緑の各党が支援する池田ちかこ候補と、自民、公明が支援する花角英世候補の事実上の一騎打ちのたたかいとなっています。
 今度の選挙で池田候補が勝利することは、多くの新潟県民が望む柏崎刈羽原発の再稼働を許さないことをはじめ、福祉や医療やくらしにかかわる県民要求実現の県政の道を切り開くとともに、安倍政権に痛打を与え、今後の国政選挙に向けて市民と野党の共闘を太く勢いづける極めて重大な意義を持っています。当面する最大の政治戦となっています。
 池田陣営は、共闘態勢が一段と前進し、前回相手候補を推した連合新潟も加わっていますが、相手陣営も政権の浮沈をかけて全力を投入してきています。
安倍政権との正面対決の県知事選挙で、東京革新懇は、池田候補の勝利のために、以下のことを呼びかけます。
1、池田ちかこ候補の推薦・支持決議をあげ、現地に送りましょう。
2、支援カンパを送りましょう。
3、新潟県在住の友人・知人に池田候補の支持を訴えましょう。
4、現地の支援行動に取り組みましょう。
以上

※1 推薦・支持決議の送付先
   「輝くにいがた」 FAX 025-284-5120
※2 カンパ送り先
   郵便振り込み 00670-6-12855 加入者名 社会進歩の会
※3 現地支援行動の連絡先
   新潟県革新懇事務局長 栗田茂男さん
    kurikrtsgo2006@gmail.com 携帯電話090-7814-3168

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7月4日(火) 驚天動地の結果を生み出した都議選によって動き始めた政治の地殻変動 [選挙]

 都議選では「都民ファーストの会」が追加公認を含めて55人を当選させました。他方で、これまで都議会第1党だった自民党は23議席というかつてない歴史的大惨敗に終わりました。
 この結果はかつてないもので、まさに驚天動地ともいうべき出来事だったと言わなければなりません。この激震によって、日本政治の地殻変動が始まろうとしています。

 大勝利を手にした小池都知事は、「都民ファーストの会」の代表を辞任しました。後任には野田数知事特別秘書が復帰し、小池さんは以前務めていた特別顧問に戻りました。
 「選挙のためだけに代表になったのかと思う。(前任の代表だった)野田数氏が代表のままでは、大勝はできなかっただろう」と、自民党の都議が批判する通り(『朝日新聞』7月4日付)、小池さんの代表就任は小池人気を議席に結びつけるための方策でした。選挙が終わり、当初の目的を達成したために、代表を交代したのでしょう。
 また、「二元代表制」を損なうとの批判を避けるためでもあり、玉石混交の「小池チルドレン」が問題を起こした場合、そのとばっちりを避けるための措置でもあります。さらには、来る衆院選で「日本ファーストの会?」を立ち上げて国政に進出できるようにするための布石という可能性もあります。

 今回の都議選ほど自民党が選挙の恐ろしさを実感したことはなかったにちがいありません。地殻変動によって地割れが生じ、奈落の底に落ち込んでいくような恐怖を味わったのではないでしょうか。
 「THISイズ敗因」という言葉が飛び交っていますが、正確には「THISイズA敗因」と言うべきでしょう。敗因を生み出した「戦犯」はT(豊田真由子)、H(萩生田光一)、I(稲田朋美)、S(下村博文)の4人だけではなく、何よりも、A(安倍晋三)という「大戦犯」がいるからです。
 今回の歴史的惨敗は、政治の私物化や憲法無視の国政運営、疑惑隠しや暴言などの自民党全体に対する断罪、疑惑の中心にいて強権的な政治運営を行ってきた安倍首相に対する不信任、それに昨年の都知事選から小池知事と対立し続けてきた自民党都連への批判という三つの敗因が積み重なって生じました。今日の『朝日新聞』の多摩版には、「自民支持者の静かな怒りを感じた」「(相次ぐ不祥事や疑惑に)静かにあきれていたということだろう」という自民党とその支持者の声が紹介されていますが、怒ったりあきれたりした対象は、先ずは東京都連、そして自民党、さらには安倍首相だったのではないでしょうか。

 これに加えて、自民党の歴史的惨敗を生み出したもう一つの重要な敗因があります。それは公明党の裏切りでした。
 通常国会最終盤に、会期を延長せず参院法務委員会での採決を省略して「中間報告」という禁じ手を用いて共謀罪法案を強行採決したことが安倍政権の強権的な国会運営を象徴するものとして大きな批判を呼びましたが、会期延長の断念も公明党が委員長だった委員会での採決省略も、いずれも公明党への配慮でした。つまり、自民党は公明党に配慮したために批判の矢面に立つことになったのです。
 選挙本番では、公明党は自民党ではなく「都民ファーストの会」を支援し、公明党の支えを失たった自民党は1人区や2人区だけでなく、3~5人区でも苦戦することになりました。『毎日新聞』が報ずるところによれば、「自民は共産や民進と最下位当選を争うケースが目立」ち、「3~5人区の15選挙区での自民の当選者は7人で、13人が次点、当選者は共産の13人を下回」り、「都民ファーストの会」とともに上位当選した公明党に蹴落とされてしまったということです。

 これに対して、共産党は最後の1議席に滑り込むという形で17議席から19議席に増やしました。前回の都議選では8議席から17議席に倍増していますから2回連続での増加であり、これは32年ぶりのことになります。
 「都民ファーストの会」が大量当選するというポピュリズム選挙の嵐が吹き荒れたにもかかわらず、その大風に吹き飛ばされることなくこれだけの成果を上げたことは大きな成功でした。これは公明党と同様、強固な組織的基盤を持っている共産党の強みが発揮されたためですが、無党派層の投票先でも「都民ファーストの会」に次ぐ2位ですから、組織の力だけではない幅広い支持層を獲得した結果でもあります。
 共産党が成功したのは、地域などに根を張った強固な組織力だけでなく、「森友」「加計」問題などでの調査と追及、アベ政治に対峙し続けてきたブレナイ政治姿勢などの実績、9条改憲阻止やアベ政治への批判などの国政上の争点も掲げた選挙戦術、都政の重要課題では豊洲移転に反対して築地再整備を掲げる唯一の政党だったという政策的な立場などが積み重なったためであると思われます。このような、国政上の実績、選挙戦術、都政政策などの点で独自の優位性を発揮し、同時に安倍首相に反発し最もきついお灸を据えたいと思っている都民の支持を集めることにも成功したということでしょう。

 共産党ほどきつくはないけれど軽いペナルティを科したいと考えた自民党支持者や無党派層も沢山いたはずです。これらの人たちにとって、恰好の「受け皿」となったのが「都民ファーストの会」でした。
 このような「受け皿」を提供することができれば、今回と同様の地殻変動を国政レベルでも引き起こすことができるにちがいありません。それを、どのような形で提起し、国民に認知してもらうかが、これからの課題になります。
 強固だと見られていた安倍内閣支持の地盤が崩れ始めました。今後も支持率の低下が続けば、遅かれ早かれ日本政治全体の変動を引き起こすことになるでしょう。

 安倍首相は「反省」を口にしながら、臨時国会を早く開いて疑惑を説明する姿勢も示さず、稲田防衛相に責任を取らせることもなく、なお強気で改憲スケジュールを強行しようとしています。この程度では、まだ足りないということなのでしょうか。
 いつも通り「経済最優先」をアピールして政権の再浮揚を図ろうとしていますが、そう簡単にはいかないでしょう。都議選で問われたのは安倍首相自身の政治姿勢であり、政治手法そのものなのですから。
 安倍首相の「反省」を実際の行動によって示し、国民に納得し理解してもらうことでしか、信頼を回復することはできません。国民の不信に真正面から答えようとしない限り、さらなる逆風に超面するだけではないでしょうか。

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