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7月21日(土) 安倍首相の泣きっ面に蜂2匹 [内閣]

 何をやっても上手くいかない安倍首相。支持率の低さに泣きべそをかきそうになっているときに、また、麻生・塩崎という2匹の蜂に刺されてしまったようです。
 せっかく、読売新聞の調査で、内閣支持率が前回より4.6ポイント増の34.8%になったというのに……。

 麻生外相は、富山県高岡市での講演で、日本と中国のお米の値段を比較して、「アルツハイマーでもこれくらいは分かる」と発言しました。翌日には、「例え話で不適切なものがあった。発言を撤回し、不快な念をもたれた関係者におわびする」と陳謝しています。 
 ですが、言葉は思想を表現するものです。そう言ったということは、そう考えているということになります。
 アルツハイマーの患者さんや家族を馬鹿にし、侮辱するような考え方をしているということが問題なのです。それが思わず口に出てしまったのが、今回の発言にほかなりません。

 また、共産党の機関紙『しんぶん赤旗』日曜版は、塩崎官房長官の政治団体の事務所費に疑惑があると報じました。塩崎さんが支部長を務める「自民党愛媛県第一選挙区支部」と「塩崎恭久後援会」は、松山市内の同じビルに事務所を置き、2005年分の政治資金収支報告書に事務所費計約2100万円を計上していますが、家賃や電話代などの経費は計約770万円で、残る約1330万円について「どこに消えたのか」と指摘しています。
 またもや、事務所費疑惑です。塩崎さんは「政治資金規正法にのっとって適正に処理している」と述べて疑惑を否定していますが、これもまたもや、今までの言い訳と同じ論法だといわざるを得ません。

 うんざりしてしまいます。私以上に、参院選での与党候補者の方がうんざりしているでしょう。
 「またかよ。いい加減にしてくれよ」と言いたい心境でしょう。後半戦に突入した選挙に、大きな影響が出ることは避けられません。
 そのようなことが十分に分かっていたはずなのに、またも、これまでと同じような問題が繰り返されました。ここに、第1の問題があります。

 第2の問題は、今回名前が出たのは麻生さんに塩崎さんです。麻生さんは外相で安倍後継にも名前が取りざたされている人で、塩崎さんは官房長官という安倍内閣の「番頭」の立場にあります。
 この二人は、いわば安倍政権の中枢にいる人物です。それが、暴言や事務所費疑惑によって安倍首相の足を引っ張ることになりました。
 内閣の要にあって支えるべき人物が、逆に問題を引き起こしたというわけです。安倍首相にすれば、それだけ頭の痛い問題だということになるでしょう。

 ということは、第3に、問題はこれまで以上に深刻だということです。暴言体質にしても政治とカネの問題にしても、政権中枢深くにまで浸透しているということ、安倍政権の骨がらみとなっているということが、またもや証明されてしまったからです。
 柳沢厚労相の「女性は生む機械」発言、久間防衛相の原爆投下「しょうがない」発言、そして今回の麻生外相の「アルツハイマーでもこれくらいは分かる」発言と続きました。政治とカネの問題では、佐田行革担当相、松岡農水相、その後継の赤城農水相、そして、今回の塩崎官房長官です。
 こうなってくると、安倍内閣全体の資質が問題になってくるでしょう。内閣に対する信頼は地に落ちたといわざるを得ません。

 参院選では、このような内閣に対する信頼という政治の根本問題もまた、問われることになるでしょう。もちろん、このような人々を選び、閣僚に据えた安倍首相の責任も問われなければなりません。


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コメント 2

通行人A

麻生氏が同じ場で発言したという「この問題(年金)は30年後の話。今払っているやつが心配するのは分かるが、おたくらは関係ないんだ」という内容もひどいと思います。いずれにしても今の自公は暴走機関車ですね。
by 通行人A (2007-07-22 00:33) 

サブちゃん

>柳沢厚労相の「女性は生む機械」発言、久間防衛相の原爆投下「しょうがない」発言、そして今回の麻生外相の「アルツハイマーでもこれくらいは分かる」発言と続きました。政治とカネの問題では、佐田行革担当相、松岡農水相、その後継の赤城農水相、そして、今回の塩崎官房長官です。

今回の選挙戦では安倍政権の「事件簿」か「失態一覧表」を載せた宣伝ビラが必要でしたねw

それにしても、憶えきれない(まだ、本間センセイの件なんかもあったし)。
by サブちゃん (2007-07-22 17:10) 

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