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11月11日(火) こんな人が首相とは [首相]

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 アメリカと日本の彼我の違いにため息が出てしまいます。向こうには、世界中を感動させるような勝利演説をする次期大統領がいると思えば、こちらには、日本語もろくに読めず常識もない首相がいる。全く、嫌になってしまいます。

 今日の朝日新聞の1面をご覧になったでしょうか。そこには、定額給付金の支給方法について、次のように書かれています。

 所得制限をめぐっては、全国市長会会長の佐竹敬久秋田市長が10日の記者会見で「相当シンプルな形でなければ、大変な混乱を引き起こす」と、市町村の事務が繁雑になることを理由に消極姿勢を表明。これについて首相は「市町村長にやってもらわなきゃいけないから、手間ひまかからない方法を選択するのは当然だ。年(度)末の忙しいところに余分な手続きが増えるよくない」と理解を示した。

 ここを読んで、がっくりきてしまいました。何故かって?
 「年(度)末」と書いてあったからです。麻生首相は、「年度末」と言うべきところを「年末」と言ったのです。
 ということは、「年末」と「年度末」の区別がついていないということを示しています。「年末」というのは今年12月のことで、「年度末」とは来年3月のことだということを、麻生首相はご存じないのでしょうか。

 インタビューした記者の方も困ってしまったでしょう。「年末」と書けば記者が間違ったと誤解されますし、かといって、本人が言ってない「年度末」と書くわけにはいかないし……。
 そこで、やむなく「年(度)末」という風に、「度」の字をカッコの中に入れて補ったというわけです。嫌みになるような感じですから避けたいところでしょうが、仕方がなかったのでしょう。
 麻生さんが、ちゃんと「年度末」と言えば、記者の方も悩まずに済んだでしょうが、「年末」と言ってしまったのです。私としては、この言葉をはっきりと聞いてしまった記者に同情せざるを得ません。

 朝日新聞の4面には、もっと脱力してしまうような記事が出ていました。以前、このブログでも取り上げた「踏襲」の読みについての記事です。

 麻生首相が国会で、戦争責任に関する過去の政府談話を「ふしゅう」する、という答弁を重ねている。参院事務局は「受け継ぐ」という意味の「踏襲(とうしゅう)」のことだと判断して議事録に載せているが、誤読続きに「秘書官が首相に指摘するべきだ」との声も出ている。

 驚いたのは、この次です。麻生さんは、3回も間違えていたのです。
 周りの人は、間違いを教えてあげないのでしょうか。麻生さんは、まだ間違いに気づいていないのでしょうか。

 首相は7日の参院本会議で田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長の懸賞論文問題に絡んで歴史認識を問われ、アジア諸国へのおわびと反省を表明した95年の村山首相談話を「ふしゅう」すると答弁。10月15日の参院予算委員会でも、慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた93年の河野官房長官談話を「ふしゅう」する、と答えた。参院事務局によると、首相は外相だった昨年も、河野談話を「ふしゅう」と答弁。外務省に問い合わせて「踏襲」の意味だと確認したことがあるため、10月15日の答弁は議事録に「踏襲」と載せた。

 脱力すると言えば、東京新聞に出ていた記事もひけを取りません。共同通信の配信で、次のように報じられています。

 10日の自民党役員会で、麻生太郎首相が学生らとの居酒屋懇談を話題にした際、「(料理は)ホッケの煮付けとか、そんなもんでしたよ」と発言、これに大島理森国対委員長が「ホッケに煮付けはありません。ホッケは焼くしかないんです」と突っ込む一幕があった。
 ホッケは大島氏の出身地の青森や北海道などでよく食される。煮付けにされないこともないが、東京の居酒屋メニューでは焼いて出されるのが一般的。先の国会答弁でカップめんの値段を「400円ぐらい?」と答え庶民感覚を疑われた首相だが、今度は居酒屋メニューで「浮世離れ」を露呈した格好だ。

 「こんな人がどうして首相になったのか」と思わせられるのは、安倍さんに次いで、これで二度目です。どちらも、首相としての資質や能力よりも選挙目当ての「国民的人気」を当てにされての選出でした。
 しかし、安倍さんは参院選で大敗し、体調を崩して退陣しました。麻生さんは、総理の椅子にしがみつくために解散・総選挙から逃げ回っています。

 どちらにしても、「人気」という虚構にすがったのが間違いなのです。その誤りは繰り返されるということなのでしょうか。一度目は“悲劇”として、二度目は“喜劇”として……。


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コメント 2

ぱらいそ

五十嵐先生、お邪魔いたします。

私は北海道の人間ですが、小さいホッケは干物にもなりませんのでよく煮付けにして食べたものです。生のホッケが流通するようなところでないと作らないとは思いますが、大島さんの地元八戸で手に入らないとも思えませんので、きっとそんな貧乏メニューは食べたことがないんでしょうね。麻生さんと目くそ鼻くそです。

二度目も”悲劇”にならないことを祈らざるを得ません。
by ぱらいそ (2008-11-12 20:29) 

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by ティファニー (2012-06-30 12:06) 

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