11月14日（金）　定額給付金は「見せ金」による「給付金詐欺」なのでは？：五十嵐仁の転成仁語：SSブログ

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11月14日（金）　定額給付金は「見せ金」による「給付金詐欺」なのでは？　[政局] [編集]

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　本当に、ろくすっぽ勉強しないで、漫画ばかり読んでいたのでしょうか。「漫画オタク」で知られる我が国の総理大臣・麻生さんのことです。
　学習院大学を出られたそうですが、経歴詐称ではないかと思ってしまうほどの「学力」です。自分の国を代表する最高責任者の無様な姿を見たり、それについてコメントしたりするのは情けない限りです。

　麻生さんが「踏襲」を「ふしゅう」と読み続けていることは、すでにこのブログでも書きました。ヒョッとすると、「ふしゅう」が今年の流行語大賞を受けてしまうのではないかと心配しています。
　その後も、「頻繁」を「煩雑」と取り違えて「はんざつ」と読んだり、「未曾有」を「みぞゆう」と読んだりしたと報道されました。「忙しいから」などと弁護する人もいますが、これまでの総理大臣は忙しくなったのでしょうか。
　これほど漢字を知らない人も珍しいと思います。そんな人でも総理大臣になれるのだから、日本という国は可能性に満ちあふれた良い国だということになるのでしょう。

　麻生さんが正しく認識していないのは、漢字の読みだけではありません。言葉の意味もよく分かっていないようです。
　定額給付金の配分方法について、所得制限を設けるのか設けないのか紛糾したあげく、地方に丸投げしたとき、麻生さんは記者会見で何と言ったでしょうか。「地方分権だからいいんじゃない」と仰ったのです。
　地方に権限を分け与えるという本来の意味が分かっていないということでしょう。面倒なことを地方に押しつけるのがどうして「地方分権」になるのか、麻生首相にはきちんと説明していただく必要があります。

　この定額給付金ですが、このまま配分することになれば、地方自治体の窓口は大混乱に陥ると見られています。しかし、ご心配には及ばない、と思います。
　定額給付金の配分は、選挙目当ての「見せ金」にすぎない可能性が高いからです。麻生さんは、給付金を餌に、それを配分する与党か、配分に反対する野党かを争点にして総選挙を闘おうと考えているのではないでしょうか。
　現在の臨時国会を会期末の11月30日で閉め、来年の１月早々に通常国会を召集して定額給付金などの第２次補正予算案と関連法案を提出し、野党の反対で審議が行き詰まった機会を捉えて解散・総選挙に打って出る。これが、麻生さんの思い描いているシナリオでしょう。

　しかし、そんなことが許されるのでしょうか。給付金を出すと言って票をかすめ取るというのでは、「還付金詐欺」ならぬ「給付金詐欺」ではありませんか。
　それに、漢字の「読み」で間違い続けている麻生首相です。政権運営の「読み」では間違えないという保障があるようには思えないのですが……。

　なお、昨日、意外にも『日経ビジネス』からインタビューされました。「著者に聞く」という欄で、『労働再規制』を取り上げてくださるそうです。
　沢山の人が行き交う夜の新宿の地下道入り口で写真を撮られました。『日経ビジネス』の次号にインタビューと写真が掲載されると思いますので、ご笑覧いただければ幸いです。

2008-11-14 21:04 nice!(0) コメント(1) トラックバック(0)