５月８日（土）　韓国哨戒艦「天安」の沈没は「誤認の末の同士討ち」だったのか：五十嵐仁の転成仁語：SSブログ

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５月８日（土）　韓国哨戒艦「天安」の沈没は「誤認の末の同士討ち」だったのか　[国際] [編集]

　驚くべき論評を目にしました。そんなことがあり得るのか、という思いがしました。
　田中宇さんのウェブ・サイトに公開されている「韓国軍艦『天安』沈没の深層」http://tanakanews.com/100507korea.htmという論評です。この問題に関心を持つ方は、ぜひ、お読みいただきたいと思います。

　田中さんは、若手の国際ジャーナリストで、国際問題についての鋭い論評を発信し続けています。奥さんもジャーナリストで、アメリカのハーバード大学に留学していたとき、私も何度かお会いすることがありました。
　帰国してからも、ウェブでの情報発信である「田中宇の国際ニュース解説」http://tanakanews.com/に注目してきました。その田中さんが、３月26日に発生した韓国の大型哨戒艦「天安」の爆発・沈没事件について、極めて興味深い指摘を行っています。

　詳細は、田中さんの論評を読んでいただきたいと思いますが、「天安艦は、ペンニョン島の南の沖合を航行するはずが、予定より岸に近づき、その結果、韓国軍に存在を知らされていない米潜水艦の存在を探知し、北朝鮮の潜水艦が潜入していると勘違いして発砲し、攻撃されたので米潜水艦も瞬時に撃ち返し、２隻とも沈没するという誤認の末の同士討ちが起きたのではないか」というのが、その結論です。つまり、「天安」は、その存在を知らされていなかった米原子力潜水艦を攻撃し、反撃されて撃沈されたのではないかというのです。
　この米原潜は、常時、潜行して北朝鮮の通信傍受と有事の際の即時反撃という秘密の任務を帯び、韓国軍にもその存在を知らされていなかったというのです。しかも当時、米韓合同軍事演習「フォールイーグル」が展開されており、これは４月10日まで延期されていました。
　「天安」が米原潜を、演習を探りに来た北朝鮮の潜水艦と誤認する可能性は十分にあったというわけです。そのために、「同士討ち」になってしまったのではないかというのが、田中さんの推測です。

　しかも、沈没した米原潜は、今も沈んだままだといいます。「米軍は捜索を急ぐあまり、潜水捜索に必要な減圧装置が現場に運び込まれるのを待たず、韓国の部隊を潜水捜索させた。潜水可能な時間が15分程度と短いのに、複雑な艦内を無理して捜索させたため、熟練した潜水部隊員でさえ意識を失う者が相次ぎ」ました。
　その結果、ハン・ジュホ准尉が死亡するという事故まで起きたそうです。「放射能漏れの懸念もあ」り、「沈没した潜水艦から米軍が急いで取り出そうとしたのは、核弾頭だった可能性もある」と、田中さんは書いています。

　ここでの記述がどこまで本当のことなのかは分かりません。いずれにしても、真相が解明される必要があるでしょう。
　田中さんの指摘する「深層」によれば、北朝鮮は全く無関係です。真実を語るべきは、北朝鮮の金正日総書記ではなく、アメリカのオバマ大統領だということになるでしょう。

2010-05-08 10:28 nice!(0) コメント(8) トラックバック(0)