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8月23日(金) 「増やしてよかった」と [論攷]

〔以下のインタビューは、『しんぶん赤旗』8月18日付に掲載されたのものです。〕

 参院選で自民党が「圧勝」したと言われていますが、有権者のうちで投票したのは選挙区で22%、比例区で18%です。昨年末の総選挙の数字とほとんど変わっていません。安倍政権の基盤は非常にぜい弱です。

 対決点は先鋭化

 アベノミクスに期待し、希望を託そうとした人は自民党に入れ、安倍さんのやろうとしていることは「危ないのではないか」と感じた人は共産党に投票したと思います。
 共産党は重要政策のどれについても自民党の対極にありました。経済状況が悪く生活が苦しい中で、国民は右翼的なタカ派政策にストップをかける最も強力なブレーキはどこかと考えたのです。政治的には二極対決の構図の中で、ぶれずに一貫していて頼りになると見たのでしょう。
 いま、政策的対決点がものすごく先鋭化しています。たとえば、国民投票法ができて自民党は改憲草案も出してきた。衆院で3分の2の議席も握っている。改憲の危機が極めてリアルになってきています。原発にしても15万人もの人が避難生活を強いられ、高濃度の放射能汚染水が今も海に流れ出しています。消費税増税は来年から始まるかも知れず、沖縄ではオスプレイ配備が強行される中で米軍ヘリが墜落しました。これらの問題であいまいな態度をとれば国民から見放されるでしょう。政党の真価が試されているのです。
 自民党はこれらの問題を解決できず、矛盾を深めるだけでしょう。保守政治は劣化して包括性を失い、日本の国際的地位を危うくしています。安倍さんや麻生さんのような人がトップなのですから。

 具体的な実績を

 共産党は参院選でインターネットを活用して成功しました。「雇用のヨーコ」が話題になってマスコミにも紹介され、今まで共産党を見えないように隠していた〝壁〟を取り除いた。これからは「増やしてよかった共産党」と言われるように、具体的な実績を上げてもらいたい。政治の実態を国民に伝え、ブラック企業規制法のような法律を作って政治を変え、期待にこたえて欲しいと思います。
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