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1月27日(月) NHKの籾井勝人新会長は妄言、暴言の責任を取って直ちに辞任するべきだ [マスコミ]

 もっと、まともな「お仲間」はいなかったのでしょうか。新たにNHK会長になった籾井勝人さんのことです。
 会長に選ばれたのは、NHKの経営員に送り込まれた安倍さんの「お仲間」のお陰でした。その籾井さんが、就任にあたっての記者会見で、次のように、言いたい放題の妄言、暴言を振りまいています。

 戦時中だからいいとか悪いとかいうつもりは毛頭無いが、この問題はどこの国にもあったこと。
 韓国だけにあったと思っているのか。戦争地域にはどこでもあったと思っている。ドイツやフランスにはなかったと言えるのか。ヨーロッパはどこでもあった。なぜオランダには今も飾り窓があるのか。
 慰安婦そのものは、今のモラルでは悪い。だが、従軍慰安婦はそのときの現実としてあったこと。会長の職はさておき、韓国は日本だけが強制連行をしたみたいなことを言うからややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っているわけだが、日韓条約ですべて解決していることをなぜ蒸し返すのか。おかしい。
 (靖国神社には)総理が信念で行かれたということで、それはそれでよろしい。いいの悪いのという立場にない。行かれたという事実だけ。
 日本の明確な領土ですから、これを国民にきちっと理解してもらう必要がある。今までの放送で十分かどうかは検証したい。
 領土問題については、明確に日本の立場を主張するのは当然のこと。政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない。

 この発言を読んで、「ほう、こんなことを考えている人なのか、この人は」という気がしました。見たくもない頭の中を見せられたような気がします。
 籾井さんは、個人として発言したと弁解しています。しかし、「綸言汗のごとし」と言います。
 一度、言葉として外に出た内面の思考は、なかったことにはできません。すでにこのような考えを持っている人であるということは、世界中に知られてしまったのですから……。

 このような人は、公共放送としてのNHKの会長には相応しくありません。一般人としての常識、報道人としての品格と見識、歴史認識、政治判断。どれを取ってみても問題だらけです。
 この籾井発言に対しては、国の内外からの批判が高まっています。それも当然でしょう。しかも、麻生副総理のナチスの手口発言、安倍首相の靖国神社参拝、橋下大阪市長の従軍慰安婦発言と、どうしてこのような妄言や妄動を繰り返すのでしょうか。
 まるで、日本に対する印象を悪くして国際的地位を引きずり下ろすために躍起になっているように見えます。これらの人々こそ、日本という国を貶める、「愛国心」のない人々だと言うべきでしょう。

 とりわけ、今回の籾井発言は公共放送を預かる責任者としての資格や適性を疑わせるものです。このような人は、とっとと責任を取って辞めるべきです。
 このような適格性に欠ける人物を会長に選んだ経営委員の責任も問われなければなりません。もちろん、新たに選任され、経営委員会での論議を引っ張ったであろう4人の安倍首相の「お仲間」の責任も……。
 すでにこの間、NHKの報道内容や姿勢には多くの疑問が寄せられています。事態をこのままにして報道のあり方を改善しなければ、受信料を払いたくないという人が大量に現れることでしょう。

 私は1月15日付のブログ「ワタツネなどの『安倍一族』に日本が乗っ取られてしまいそうだ」で、「それにしても、安倍首相の息のかかった『お仲間』の増殖には目に余るものがあります。日銀の総裁に黒田東彦、内閣法制局長官に小松一郎、NHK経営委員に長谷川三千子、百田尚樹、本田勝彦、中島尚正、NHK会長には籾井勝人、そして今回の渡辺恒雄と、いずれも安倍首相に近い人々ばかりです」と書きました。その一人である籾井勝人NHK会長が、今回のような発言をすることはある程度予想できました。
 今回の事例は、「安倍さんの意を呈して行動する『安倍一族』」がどのような人物たちであるのかを誰にでも分かるような形で明るみに出すものだったといえます。そのような人々に「日本社会が乗っ取られ」れば、日本は一体、どうなってしまうのでしょうか。

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