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2月7日(金) 都政と国政の大転換のために「女性蔑視の鼠男」ではなく「正義の弁護士」を都知事に [選挙]

 東京都知事選挙の投票日が明後日に迫ってきました。都政と国政を大転換させるために、「女性蔑視の鼠男」ではなく、「正義の弁護士」を当選させることを訴えたいと思います。
 これまでの石原・猪瀬都政を引き継ぐのではなく大きく転換させること、安倍首相の暴走にストップをかけて国政転換に向けてのきっかけを生み出すことが、この選挙の大きな課題です。そのために、最も有効で効果的な候補者の当選をめざすべきでしょう。

 選挙での選択基準で最も重要なのは政策です。この点では即時原発ゼロをめぐって、候補者間の違いが生まれています。
 もちろん、原発の維持や段階的な削減ではなく、再稼働を許さず、廃炉をめざす候補者を当選させなければなりません。安倍首相の「富国強兵」路線に対しても、最も厳しく対決する姿勢を示している候補者の当選が望ましいことは明らかです。
 同時に、首長選挙に当たっては、年齢や経験、リーダシップなど候補者の属性や人柄なども重要です。それは過去の言動によって示されており、これまで何を言い、どのような行動をとってきたかが検証されなければなりません。

 もちろん、政策が似通っていれば、最悪の候補者の当選を阻止するために、当選可能性の高い候補者に票を集中するという戦術的な工夫もあり得ます。今回の選挙では、宇都宮さんと細川さんとの間で「一本化」の問題が生じました。
 しかし、これは両者にそのような意志があり、告示までに政策が明らかとなっていて、公開での討論や調整などが行われるというプロセスを経たうえで、基本的な政策についての一致がなければ実現不可能です。この点で、細川さんの側に「一本化」する意志があったのか、選挙が告示されてからでは「一本化」は極めて困難であることを知りながら、どうして公示前に政策を明らかにして話し合いを呼びかけなかったのかが問われなければなりません。

 また、候補者「一本化」の場合、どちらに「一本化」するかという問題もあります。「当選可能性の高い方に」と言われますが、どちらの当選可能性が高いかは不明です。
 選挙情勢についての世論調査などでは、宇都宮さんの方が細川さんよりも支持が多いという読売新聞などの報道もありました。どちらに「一本化」するかは、自明ではないということになります。
 なお、この問題について、「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」の申し入れに対して、「希望のまち東京をつくる会」は次のような回答を示しています。以下に、主要な部分を紹介しておきましょう。

都知事選候補一本化を呼びかける申し入れ書について(回答)

 貴会に集まられた皆さんの脱原発政策実現にかける熱意、安倍政権の危険な暴走に対する深い懸念について、私たちも心から賛同します。しかし、残念ながら選挙終盤の現時点では、このような申入れを受けることはできないという結論に達しましたことをお伝えします。
理由は以下の通りです。

1. 前回申入れ時とは状況が違う

 前回(1月13日)、「脱原発都知事を実現する会」から同様の申し入れをいただいたときは、告示前の状況であり、当方からは、オープンな場での話し合いに応じる用意があるという趣旨の回答を致しました(別紙)。それにもかかわらず、結局のところ、この話し合いは実現しませんでした。
 今回の申し入れは、すでに告示後であり、いったん立候補した後に立候補を辞退できるのは、届出期間中(告示日の午後5時まで)に限られています。既に、期日前投票もはじまっているという状況下である点が前回と大きく異なります。

2.政策が一致していない

 細川候補が正式に出馬を表明し、政策を公表されたのは、告示前日の夕方であり、政策のすりあわせなどは到底不可能でした。細川候補と宇都宮候補は脱原発政策の一部において一致するものの、他の多くの基本政策において見解を異にしています。たとえば、貧困、雇用、福祉、教育などの都政の根本にかかわる政策、さらに国家戦略特区、憲法、集団的自衛権、秘密保護法、TPPなども、本来国政の課題でもありますが、都知事としての姿勢が問われる重要な分野についてです。

3.必要とされるのは公開の場での議論

 「東京が抱える問題や、それを解決するための政策について、公開の場で、徹底的に議論することこそが必要なのではないでしょうか?
 候補の一本化=立候補の取り下げは、公開の場で政策を議論し、有権者が考える機会と選択肢を都民から奪ってしまうものであると考えます。

4.脱原発の結束のために

 この間の「一本化」をめぐるさまざまな論争が、脱原発に関わる市民運動に亀裂を生み、将来に禍根を残すことの危惧については私たちも共有しています。
 細川・宇都宮両陣営に加わった脱原発を願う市民が、これらの論争で生じたかもしれないわだかまりを解消し、強固な結束により、原発事故の被害者の支援と全国の原発の再稼働に反対し、原発ゼロを実現する取り組みをともに続けていくことを心より希望するものです。そのような活動の一環として、この選挙の終了後に、選挙結果にかかわらず、両候補の胸襟を開いての懇談の場を設けることも両選対の間で合意されたことを付け加えます。

 ということで、この時点での「一本化」はあり得ません。両陣営が正々堂々と支持を競い合うことを期待したいと思います。
 また、選挙がどのような結果になろうとも、この「回答書」にあるように、将来に禍根を残さず、再稼働に反対して原発ゼロを実現する運動など、一致できる課題で手を取り合うことを望みたいものです。
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