SSブログ

6月26日(木) 「平和の党」としての真価が問われる公明党 [政党]

 「所詮出来レースなのさ。困ったような顔をして、いろいろと悩む姿を見せても、結局、最後は受け入れるに決まっているさ。」
 こう、「達観」したような解説をする人もいます。そうならないよう、「平和の党」としての本文を全うしてほしいと、公明党にはそう願うばかりです。

 自民党の策略に乗せられてはなりません。与党協議で示された15事例などは公明党を釣り上げるための釣針にすぎず、どれか一つでも食いつけば、すぐに釣りあげようと狙っていたのです。
 与党協議の途中で、国際協力の4条件を出したもののすぐに引っ込めて3条件に変えたのも、集団安全保障への参加を提起してすぐに引っ込めたのも、公明党を釣り上げるための新しい餌でした。食いが悪いと見たら、別の餌をまいてみたり、疑似餌をほうり込んだりして当たりを見ていたのです。
 すべては、公明党を釣り上げるための策略でした。どんな餌でも良かったんです。ただ、食いついてくれさえすれば。

 その餌に、どうやら公明党は食いついてしまったようです。閣議決定に向けてほぼ自公の合意がなったと報道されていますから。
 しかし、まだ党内には強い異論があるといいます。特に、地方組織では反対意見が多く、地方組織の代表者との間で意見交換の場を設けて説明するそうです。
 平和の党を標榜し、これまでは行使容認に反対してきた公明党ですから、自民党との合意について地方組織の代表者にどのように言い訳するのか見ものです。それとも、言い訳などせずに、単に居直りを決め込んで強行してしまうのでしょうか。

 日本の国是である「専守防衛」を守れるのか。「平和国家」としての国の形を維持できるのか。
 決定的なカギを、公明党が握ることになりました。「平和の党」としての真価が問われているということになります。
 これほどの重大事です。玉虫色の言い回し、言葉の綾や誤魔化し、言い逃れで切り抜けようなどと考えてはなりません。

 戦後69年。戦争で殺し殺されることなく享受してきた平和を、孫子の代にまで受け継ぐことができるかどうかが問われているのです。「あの時に、間違えてしまったのだ」と、後になって臍を噛んだ戦前の歴史を繰り返してはなりません。
 すでに公明党は、稀代の悪法である特定秘密保護法の成立に手を貸すという過ちを犯しました。今また、集団的自衛権の行使容認を認める閣議決定に手を貸そうとしています。
「平和の党」であろうとする限り、このような裏切りは断じて許されるものではありません。

nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0