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10月2日(木) 思わず本音を漏らしたニューヨークでの安倍首相の記者会見 [首相]

 国内では嘘とごまかしだらけの安倍首相ですが、外国に行けばポロッと本音が出てしまうようです。先ほど国連総会に出席するために訪れたニューヨークでも、そのような場面がありました。

 「日本が再び世界の中心で活躍する国になろうとしている」。
 安倍晋三首相は今回の訪米を締めくくる25日(日本時間26日)の内外記者会見で、こう発言しました。これは26日朝のNHKニュースで放映されましたから、ご覧になった方も多かったと思います。
 この言葉を聞いて、やはりこれが本音だったのかと、私は思いました。そのための集団的自衛権行使容認だったのだ、と……。

 これ以前から、安倍首相は「国連を21世紀にふさわしい形に改革していくため日本がリーダーシップを発揮していきたい」と発言していました。国連総会での演説でも、「日本は常任理事国となり、ふさわしい役割を担っていきたい」と訴えています。
 つまり、安倍首相は国連改革を進めて常任理事国の数を増やし、その常任理事国に日本が就任することで「世界の中心で活躍する国」になろうとしているのです。「再び」というからには以前もそうだったということであり、そのとき日本は「世界の中心で活躍」していたというのが、安倍首相の認識です。
 そのような日本を復活させたい。それが「日本を取り戻す」ということなのだと、安倍首相は考えているのでしょう。

 ここに、安倍首相の歴史認識に対する危険性と問題点が明確に示されています。列強の一員として覇権を振るい、ドイツやイタリアとともに第2次世界大戦を引き起こし、周辺諸国を侵略して数千万人の人命を奪った戦前の日本に対する反省が完全に欠落しているからです。
 「再び」という言葉に、このような潜在意識がはっきりと表現されています。「世界の中心で活躍」という認識から、かつての日本に対する反省が全くないということがよく分かります。
 このような潜在意識や無反省が、平和憲法への敵視や集団的自衛権の行使容認へと安倍首相を駆り立てているものにほかなりません。それは結局、覇権大国として日本を復活させ、今度はアメリカの弾除けとして日本の若者に血を流させることになるでしょう。

 安倍首相が個人的にどのような歴史観を持ち、いかなる野望を抱いているかは自由です。しかし、首相の地位にあって一国の指導者となり、国を導く役割を託されている公人としては、そのような誤った歴史観や野望は捨て去るべきです。
 個人的な思い込みや野心によって、日本を戦争に巻き込むようなことは許されません。それを捨て去ることができないというのであれば、速やかに首相の地位を退くべきでしょう。

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