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7月6日(水) 「9年目のジンクス」を再現し98年参院選のような結果を生み出そう [参院選]

 「改憲4党 3分の2の可能性」「自民、単独過半数も」「投票先未定 なお4割」
 「改憲勢力2/3の勢い 野党共闘伸びず」

 今日の新聞朝刊の見出しです。3~5日に共同通信社が行った全国電話世論調査に各紙の取材を加味した終盤情勢についての報道で、序盤の情勢とほとんど変わっていません。

 しかし、ちょっと待ってもらいたいと思います。「9年目のジンクス」を覚えておられるでしょうか。
 5月17日付のブログ「自民党周辺でおびえをともなってささやかれている『9年目のジンクス』」で、「永田町界隈でうごめき始めたある種の『妖怪』のようなものかもしれません」として紹介しました。
 それは「1989年の参院選から9年ごとに繰り返されてきた自民党大敗という注目すべき政治現象のこと」です。その結果、89年には宇野宗佑首相、98年には橋本龍太郎首相、そして07年には参院選の2か月後に、安倍晋三首相が辞任しました。

 これは「ジンクス」ですから、法則的なものではありません。とはいえ、9年ごとに同じような政治現象が繰り返されてきたということは大いに注目されます。
 とりわけ重要なのは、第1に、自民党は「無敵」ではなく参院選で敗北した過去が3度もあったということ、第2に、それは定期的に繰り返されており今回が4度目に当たっているということ、第3に、もしこのようなジンクスを再現できれば安倍首相を退陣させることは十分に可能だということです。
 しかも、今回と同様に、98年の参院選では事前の予測で自民党が増えるとされ、悪くても微減だと予想されていました。それが大きく覆って自民党大敗となり、橋本首相は敗北の責任を取って辞任しています。

 この「18年前の1998年の参院選」を振り返って書かれた興味深い記事が『朝日新聞』6月26日付朝刊3面のコラム「日曜に想う」に掲載されました。曽我豪編集委員が書いた「有権者の1割が動くなら」という一文です。
 「そのとき、政局原稿を準備する係だった」曽我さんは、「政権幹部らに最終盤の手ごたえを聞」き、「投票率が急上昇する兆しはない。よって大負けはない」と考えて「そのまま準備を進めた」そうです。
 しかし、「急変したのは前日、自民党選対幹部から『おかしなことが起きている』と電話で聞いてから」でした。「それから競争」で、「書き直」しても「次の情報が舞い込んで一からやり直し」が続いたそうです。

 曽我さんは、こう書いています。
 「苦戦」が「敗北」になり「惨敗」に変わって、とうとう最後は「首相退陣へ」。1面の見出しは「経済失政で不信任 民・共躍進」(!)と続く。
 投票率は58.84%。前回の44.52%を14.32ポイントも上回った。そして反省した。

 事前には自民党が増える、悪くても微減だとされていた選挙予測が、大きく覆されて「『苦戦』が『敗北』になり『惨敗』に変わって、とうとう最後は『首相退陣へ』」となったのが98年参院選でした。その再現がないと、一体、誰が言えるでしょうか。
 選挙最終盤での野党の踏ん張りがあれば、98年参院選と同様の結果を生み出すことは不可能ではありません。まだ、「投票先未定 なお4割」なのですから。
 98年参院選の再現にとって決定的に重要な点は、投票率を上げて4割にも上る「投票先未定」の人々に投票してもらうことです。もちろん、改憲4党ではなく、民進・共産・社民・生活の護憲4党に。

 98年参院選の場合、投票率が前回より14.32ポイントも上昇しました。新たに投票に向かった有権者が、与党ではなく野党に投票したために劇的な結果が生じたのです。
 今回もまた、「有権者の1割が動くなら」事前の予想と大きく異なった結果を生み出すことは可能なのです。曽我さんが書いているように、「事前予想に反応して有権者の1割が動けば釜の底が抜けるようにすべて変わりうるもなのだ。とくに参院選は。」

 そのカギを握っているのは、まだ投票先を決めていない人たち、これから支持する先を決めて投票しようとしている人たちです。あなた方に、日本の命運が託されているのです。
 すでに示されている選挙情勢を覆すことができるのは、自分には関係がない、一票を投じても何も変わらないと思い込んでいるあなたなのです。今度の参院選の結果次第では憲法が変えられ、あなたの未来と生活が大きな危機に直面するに違いないのですから。
 憲法を守りたい、生きづらさから抜け出したい、このままでは暮らしていけないと考えるのであれば、今度ばかりは野党に投ずるべきでしょう。与党に入れたのでは何も変わらず、生きづらい現状が維持され継続されるだけですから。

 あなたの一票によって、開票日の夜は自民党もびっくり、マスコミもびっくりという状況を生み出そうではありませんか。98年参院選のときと同様、翌朝に向けての新聞の見出しで「『苦戦』が『敗北』になり『惨敗』に変わって、とうとう最後は『首相退陣へ』。1面の見出しは『経済失政で不信任 民・共躍進』(!)と続く」ような驚愕の番狂わせを!
 それができるのは無党派層と言われる人々による投票です。支持する政党がないと言って悩んでいるあなたには、実は、日本の政治を変え未来を切り開く大きな力が宿っているのです。

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