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7月16日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月16日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「案の定の支持率下落 この調子だと解散も増税もできずに死に体へ」

イケイケ右派世論におもねる考え違い

 日本気象協会は特に秋田県で記録的な雨量となり、災害リスクが急激に高まるおそれがあると警鐘を鳴らしている。16日までの48時間の降雨量が多いところで400ミリ前後に達すると予想。この20年ほどに県内で観測された最多雨量の1.5倍を超えるところもある見込みだという。原油を値切り倒してエネルギー高騰分の穴埋めでもしない限り、中東歴訪に世論の関心は高まりっこない。8月末に訪米して臨む予定の日米韓首脳会談は「連携強化」という名目の3国軍事同盟化の加速にほかならず、論外だ。その後もインドネシアでASEAN関連の首脳会議やら、インドでG20サミットといった外遊が目白押しだが、政権浮揚につながる要素は見当たらない。

 支持率が2割台寸前の岸田政権は国民の声に耳を傾けるどころか、相変わらず反国民的政治を続けているのである。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「支持率は下落傾向といっても、足元の政治状況や国民生活に照らせばまだまだ高い。岸田首相がおもねっているのは、イケイケどんどんの右派世論。自民党最大派閥の安倍派、それを支える右派カルトの日本会議や統一教会(現・世界平和統一家庭連合)などの強権的かつ保守的世論に媚びへつらっているのです。好戦的な保守層の機嫌を取ることが支持率挽回につながると考え違いをしている。そんな姿勢だから内政で打開策を講じることができず、政権は行き詰まり、八方塞がりになる。外遊で“やってる感”を演出してごまかそうなんて、国民をとことんバカにしています。この政権に上がり目はない」


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