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7月23日(月) あの『産経新聞』調査でさえも「与党、過半数割れ濃厚」 [参院選]

 参院選の情勢について、引き続きさまざまな調査が行われています。その特徴は、どの調査にも大きな違いがないという点です。
 調査や報道主体が違っても、その見通しには違いがありません。与党過半数割れという予測には……。

 そしてとうとう、このような予測を、あの『産経新聞』さえも報ずるようになりました。FNN(フジニュースネットワーク)との合同の世論調査を元に、「与党、過半数割れ濃厚」と伝えたのです。
 産経新聞社はFNNと合同で19~21日、世論調査を行いました。その結果、「自民党は支持層を固められず、選挙区、比例代表ともに苦戦し、公明党も前回の13議席確保は微妙で与党での過半数割れが濃厚だ。民主党は選挙区、比例代表ともに自民を上回り、獲得議席を50台後半に伸ばす可能性があり、参院での第1党は確実となった」としています。
 自民党が獲得する議席は、「橋本龍太郎首相が退陣した平成10年の44議席前後にとどまる可能性が強い」というのです。40議席割れとまで言っていないのは、『産経新聞』らしいところでしょうか。

 しかし、比例代表区は「10年の14議席を下回る可能性がある」としていますから、やはり自民党は厳しいと見ているようです。また、「安倍内閣の支持率は29.1%と、昨年9月の政権発足以来、初めて30%を割り込んだ」とも報じています。
 『産経新聞』の調査でも、とうとう内閣支持率は3割台を切りました。昨日の『日経新聞』調査(27%)と同様です。
 これだけ同じような結果が出てくるのは、世論の動向が極めて明瞭だからです。今度の参院選で、安倍内閣は言い逃れできないような形で、きっぱりと「不信任」されるにちがいありません。

 なお、共同通信社が19~21日に行った全国電話世論調査では、比例代表の投票先を「民主党」と答えた人は31.7%で、「自民党」と答えた人は23.7%でした。その他の政党は、公明党6.7%、共産党4.0%、社民党2.3%となっています。
 『朝日新聞』が21~22日に実施した調査では、「いま投票するとしたら」として聞いた比例区の投票先は、民主が32%と前回の30%から2ポイント伸ばし、自民は20%(前回23%)と3ポイント減らしています。選挙区でも民主が34%(同32%)と増え、自民は24%(同26%)と減らしています。
 つまり、時間が経てば経つほど、民主党への支持が増え、自民党への支持が減っているということになります。自民党にとっては、おそらく、序盤の情勢よりも終盤の情勢の方が、もっと厳しいものとなるでしょう。

 問題は、投票率です。6割を超えるかどうかが注目されますが、その可能性は高いと思います。
 今日のNHKニュースでは、選挙に「必ず行く」という人が61%で、すでに「期日前投票に行った」という人が4%、合わせて65%となっており、前回04年参院選の時より5ポイント高くなっていました。「非常に関心がある」という人も、前回より11ポイントも多いといいます。
 注目されるのは、「期日前投票」です。昨日までに投票を済ませた人は約400万人で、前回より5割以上増えているそうです。
 私も、昨日、投票してきましたから、この400万人のうちの1人です。まだの人は、できるだけ早く行かれた方がよいと思います。

 投票日までの6日間で、安倍内閣への支持率はさらに低下し、不支持率はもっと高まることでしょう。自民党に対する支持率の低下も続くにちがいありません。
 投票日を遅らせて夏休みにぶつけるという、多くの人の迷惑を顧みない姑息な陰謀が功を奏さなかったということになります。安倍内閣を支持しないという答えの中には、夏休みの予定を狂わされた人々の怒りも含まれていることに、安倍首相は気づいているのでしょうか。


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