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11月21日(金) 政権を交代させ自民党以外の新首相に日本の未来を託すべきだ [首相]

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 「だから、言ったじゃないの」という歌の文句じゃありませんが、予想どおりの展開になりました。麻生首相のことです。
内閣支持率が下がり続け、暴言や失言が続いてそれに輪をかけるだろうということは、麻生内閣が発足する前から分かっていました。それなのに、総選挙向けの看板としてこのような人を自民党総裁に選んでしまったのが、そもそもの間違いなのです。

 今度の選挙ではっきりしていることは、自民党にとって勝利はなく、負けをどの程度に押さえられるかということだけです。麻生さんが暴言・失言で新首相としての人気を失う可能性もありますから、自民党にとっては厳しい選挙でしょう。

 これは、ブログで公開した『建設労働のひろば』第68号(2008年10月号)に掲載されたインタビュー「総選挙で問われるもの-歴史的意味を考える」の一部です。私が指摘するまでもなく、「麻生さんが暴言・失言で新首相としての人気を失う」ことは十分に予想されていました。本人も、「一言多いのが、欠点かな」と話していました。
 この「欠点」に目をつぶって、自民党は麻生さんを総裁に選んでしまったのです。「すぐに総選挙だから、何とかしのげるだろう」と、周りも本人も、そう思っていたにちがいありません。
 しかし、内閣発足直後の解散・総選挙という当初の目論見は実行できませんでした。「ご祝儀」支持率が低すぎて、解散に打って出る意欲が挫かれてしまったからです。

 麻生内閣の迷走は、そこから始まりました。選挙だけやればよいということで「お友達」を集めた「お坊ちゃま内閣」ですから、本格政権のまねごとを始めても上手くいくはずがありません。
 麻生首相は、新聞の見出しを見るだけで中身は読まないそうです。「こち亀」を読んでストレスは解消できるかもしれませんが、政治情報は手に入らないでしょう。
 「KY(漢字も空気も読めない)首相」などと呼ばれ、字の読み方を知らないだけでなく社会的常識もないことが明らかになってしまいました。その麻生さんが、お医者さんを「社会的常識がない」などと侮辱したのですから、呆れてしまいます。

 もっと酷いのは、道路特定財源の一般財源化と郵政会社の株式売却問題での発言です。これについては、今日の『朝日新聞』の社説「麻生首相―言葉が軽い、政権も軽い」も厳しく批判しています。
 麻生首相は、「交付税」と「交付金」の違いが分かっているのでしょうか。株式売却は2010年からで、2年も先の話だということを知らないのでしょうか。
 漫画の読み過ぎで首相の頭が「漫画脳」になっているのではないと心配になってしまいます。まさか、テレビの「お馬鹿キャラ」の向こうを張ろうなどと考えているわけじゃないとは思いますが……。

 麻生内閣が景気対策で迷走し、自衛隊の不祥事が続くなか、厚生事務次官経験者とその家族が襲撃され、殺傷されるという痛ましい事件が起きました。まことに、許すべからざる凶悪な事件ですが、これに対する麻生首相の言動も危機感が足りないと批判されています。
 国民は不況にあえぎ、政治は機能せず、軍(自衛隊)は政治の統制を離れて暴走を始め、要人を狙った政治テロが横行する。いつか来た道を、また私たちは歩み始めているのでしょうか。
 時代閉塞の状況を打開するためにリーダシップを発揮すべき首相は、言うべきことを言わず、言ってはならないことを言って、国政を混乱させるばかりです。

 総選挙の看板として起用された麻生さんでした。しかし、これでは使い物にならないでしょう。
 早くも、総選挙前に退陣させるべきだという声も、自民党内では出始めているようです。しかし、代わりになる人がいるのでしょうか。
 大相撲ならモンゴルなど外国からでもスカウトできますが、日本の首相ですからそうはいきません。いよいよ、政権を交代させ、自民党以外の新しい首相に日本の未来を託すべき時が来たのではないでしょうか。


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