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6月26日(金) 勘違いでも早期解散すれば大歓迎 [スキャンダル]

 またまた、麻生さんにとっては困った事柄が発覚しました。あらたな「政治とカネ」の問題です。

 今度、名前が挙がったのは、鳩山前総務相の後任となった佐藤勉総務相です。公正取引委員会から排除勧告を受けた建設業者6社から、2001~07年の7年間に総額1142万円の献金を受け取っていたことが判明しました。
 佐藤さんは「政治資金規正法にのっとって適切に処理しているが、具体的な状況を調べてから(返還するなどの)対応をしたい」と答えました。結局、夜になって、都内で記者団に対し、佐藤さんは「中身を整理して、返金する方向で指示した」と語ったそうです。
 国会などで問題にされる前に、早く片付けて終わりにしたいということなのでしょう。でも、「返金する」ということは、本来、受け取ってはならないお金を受け取っていたということを、自ら認めたことにほかなりません。

 昨日、麻生さんは日本記者クラブで会見し、衆院解散・総選挙の時期について「きょう時期を申し上げることはないが、そう遠くない日だ」と述べました。7月上旬の解散、8月上旬総選挙の日程に含みを持たせたものと見られています。
 麻生さんがやる気満々なのは、民主党の鳩山由起夫代表のスキャンダルが『週刊新潮』で報道されたことと関係があるのかもしれません。麻生さんが待ちに待った「敵失」が、このような形で明らかになったと喜んだのでしょう。
 「これなら選挙で勝てる」と勘違いしたのかもしれません。勘違いでもいいんです、とっとと解散してくれれば大歓迎なのですが……。

 「次期総理の椅子に最も近い民主党代表は清廉な『白い鳩』か?」というのが、『週刊新潮』の記事の見出しです。「まさかの『故人献金』は氷山の一角。政治資金収支報告書から『献金者捏造』『架空住所記載』という悪質な嘘八百が浮かび上がった」と続いています。
 今日の『朝日新聞』の記事は、この続報に当たるでしょう。「『献金してない』証言次々 民主・鳩山氏の献金記載問題」というのですから……。
 『週刊新潮』と『朝日新聞』の連係プレーですか。「民主・鳩山たたき」ですから、『朝日』が『新潮』に近寄ったというところでしょうか。

 これで民主党の足が止まるとは思えませんが、事実であれば、きちんとした説明が必要でしょう。「鳩」だから白いとは限りませんし、金持ちだからといって「汚いカネ」に手を出さないというわけではないでしょうし。
 いずれにしても、「政治とカネ」の問題では、麻生自民党も鳩山民主党も「同じ穴の狢」です。この問題では同じ病根をもっているわけで、早急に企業・団体献金という「腐りやすいカレーのルー」の使用を禁止するべきでしょう。
 もっとも、これで民主党の勝ちすぎが無くなり、「適度な勝利」となれば、大いに結構なことだと思います。そのうえで政権交代を実現するためには、他の野党が頑張って自公両党の議席を奪うことが必要でしょう。

 さて、明日の土曜日には、児童労働ネットワークと大原社会問題研究所の共催で「シンポジウム児童労働の現状とNGOの政策提言-インドとEUの経験に学ぶ」http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/notice/jidorodo.pdfが、法政大学の市ヶ谷キャンパスで開かれます。これと同じ時間に、研究所のプロジェクト「労働運動再活性化に関する国際比較」もボアソナードタワーで行われることになっています。
 ということで、同じキャンパスですので、掛け持ちで顔を出すことになりそうです。シンポジウムはどなたでも参加できます。
 私は主催者としてあいさつします。関心のある方にご出席いただければ幸いです。

 翌日の28日(日)は、京建労の労働学校の卒業記念講演のために京都に行きます。会場は東本願寺横の大谷婦人会館のホールだそうですので、ついでに、本願寺でも覗いてきましょうか。

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