９月９日（木）　「宗男収監」は小沢ネガティブキャンペーンの一環なのか？：五十嵐仁の転成仁語：SSブログ

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９月９日（木）　「宗男収監」は小沢ネガティブキャンペーンの一環なのか？　[スキャンダル] [編集]

　ついに、「疑惑の総合商社」も「年貢の納め時」ということでしょうか。鈴木宗男さんが御用となって、国会議員を失職することになりました。
　『東京新聞』は、次のように伝えています。

　北海道開発局発注の公共工事をめぐる受託収賄など四つの罪に問われた衆院議員鈴木宗男被告（62）の上告審で、最高裁第一小法廷（金築誠志裁判長）は、被告の上告を棄却する決定をした。懲役二年、追徴金千百万円の実刑とした一、二審判決が確定する。国会法と公職選挙法により失職し、収監される見通し。決定は七日付。鈴木被告は昨年九月、刑事被告人にもかかわらず国会の主要ポストである衆院外務委員長に就任していた。
　国会議員本人の有罪判決が確定して失職するのはゼネコン汚職事件の中村喜四郎衆院議員以来、戦後六人目で、実刑確定による失職は四人目。

　この裁判については、「国策捜査」の疑いが指摘されてきました。それについて判断する材料を私は持っていませんので、何とも言えません。
　しかし、最高裁が上告を棄却して有罪が確定したという事実には、極めて重いものがあります。鈴木さんが、「政治とカネ」の問題で罪を犯したということが認定されたわけですから……。
　国会議員としての資格を失い、政治家としての活動はできなくなります。今後、国政に復帰するとしても、最低７年後ということになるでしょう。

　そればかりではありません。最高裁が民主党の代表選が行われているこの時期を故意に狙ったかどうかは分かりませんが、結果的に、小沢さんにとって極めて不利になることは明らかです。
　「政治とカネ」の問題で、小沢さんも鈴木さんと同類だと批判されるでしょう。小沢さんのアキレス腱が狙い撃ちされることになります。
　そのような弱点を抱えたままでいること自体もまた大きな問題であり、何らかの形で疑惑に答える必要があったでしょう。今からでも遅くはありませんから、政治資金問題についてきちんと説明する文書などを出すべきではないでしょうか。

　野党は一斉に、鈴木さんを衆院外務委員長に任命した民主党の責任を追及しています。これも、小沢さんにとっては痛いところでしょう。
　「新党大地」との関係を強めて鈴木さんを衆院外務委員長に選任したのは鳩山内閣時代ですが、その時の幹事長は小沢さんでした。反対を押し切って「刑事被告人」を選任した小沢さんの責任は、これからも追及されるにちがいありません。
　このような背景からすれば、「宗男収監」も小沢ネガティブキャンペーンの一環なのではないかと疑いたくなります。これもまた、何としても小沢首相を避けたいという旧勢力の執念の現れなのでしょうか。

　さらに、「宗男収監」について指摘しなければならないもう一つの問題があります。この裁判にも示されているように、政治改革によっても「政治とカネ」の問題は一掃されなかったということです。
　小沢さんや鳩山さんの「政治とカネ」の問題もあります。選挙制度が変わり、公費による政党助成が行われれば、このような問題はなくなるはずでした。
　しかし、政治改革による金権腐敗政治の根絶というのは、単なる「神話」にすぎなかったのです。日本政治の現状こそが、その偽りを余すところなく明らかにしているのではないでしょうか。

　なお、先日、文藝春秋の編集部から電話がありました。『日本の論点2011』に、小選挙区制の問題点について執筆してほしいという依頼です。
　小選挙区制に反対し続けてきた私としては、願ってもないチャンスです。小選挙区制の害悪と政治改革の欺瞞について、思う存分、書かせていただくつもりです。
　かつて、『一目で分かる小選挙区比例代表並立制』（労働旬報社、1993年）と『徹底検証　政治改革神話』（労働旬報社、1997年）という２冊の本を出しました。それから10年以上もの長い年月が経ちましたが、ようやく、小選挙区制の問題点に目が向けられるようになったというわけで、いささか感慨を覚えます。

　忘れもしません。1993年の夏のことでした。自宅に、労働旬報社の加藤さんから電話がかかってきたのは……。
　「今、問題になっている選挙制度についての本を出したいので、原稿を書いてくれないか」という依頼でした。「私の専門じゃありませんよ」と一旦は辞退したのですが、加藤さんは旧都立大学の先輩でもあり、とうとう押し切られて執筆を引き受けることになりました。
　それから猛勉強して書いたのが、前掲の『一目で分かる小選挙区比例代表並立制』です。当時、政治研究者の中で、この新しい選挙制度に真っ向から反対して本を出したのは、朝日新聞編集委員だった石川真澄さんと私くらいしかいませんでした。

　その石川さんも加藤さんも、すでにこの世の人ではなくなっています。泉下でお二人は、ようやく小選挙区制の害悪に光が当たるようになったことを、どうご覧になっているでしょうか。

2010-09-09 10:09 nice!(0) コメント(9) トラックバック(0)

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今日の鈴木宗男氏の15分ほどの記者会見を聞いて、彼が無実であることを確信しました。彼が菅のように嘘つきであれば、彼の喋る内容も眉唾で聞かねばなりませんが、彼が嘘をついていないことは私の人生経験から判断できます。
島田氏の奥様が「調書は夫の言葉とは違うものが作られ、訂正してくれと夫が頼んでも聞き入れてもらえなかった」と鈴木氏に言ったそうだ。検察が嘘の調書を作り、それを裁判官が鵜呑みにしたと鈴木氏。検察がどのような取調べをし、どのようにして調書を取るかは、これもネットで調べれば実態が分かるが、私は幸い体験がある。軽い交通違反の事案だが、否認したので調書を取られた。最後に、取った供述調書を読み上げるのだが、悪意に満ちていて、私が社会常識のない、無法な、トンデモナイ男になっている。私の喋ったこととはかけ離れた内容であった。こんな調書を検察官が読めば、私が極悪人であり、有罪にしてやろうと思うのは当然である、そんな内容の調書であった。
3人の警察官を向こうに回し、机を叩いて激昂しました。「こういう調書の取り方が正しいかどうか、今直ぐ警察庁に電話しろ！」と怒鳴りました。ようやく、渋々、私の意見を書き足しました。
私は無頼漢ですから、相手が誰であろうと遠慮なく怒鳴りますが、普通の日本人は大人しいですから、警察や検察の強引さに負けてしまうのだと思います。そして、裁判官も検察から上がって来る調書の性質は分かっているはずですが、ほとんど検察とグルなので検察の思い通りの判決を出すのでしょう。

かねがね、小沢氏を支持する人たちは、既成支配層をバックにした菅側は何を仕掛けて来るか最後まで油断できないと言い合っていましたが、正にその通りになりました。
9日に同時3連発です。週刊文春が小沢一郎氏と青木愛衆議院議員の不倫を匂わせるような記事を書き、週刊新潮は、小沢氏の政策秘書と青木氏が不倫と書きました。
週刊新潮の記事が正しいとすると、青木氏は相当のあくどい性格の持ち主になりますが、彼女の顔を観察すると、あくどさとは程遠い、控え目な顔をしております。
顔から人間性を判断することに関して興味のある方はこちらを読んで下さい→http://www.geocities.jp/rankei32000/
週刊新潮にも以前、イラク問題で電話したことがあるのですが、最後に出て来た編集長というのが、完全に人間の良心を失った品性の下劣な男でした。従って、あくどい人間は週刊新潮の方だと思います。
また、この時期に何故？意図的ではないのか？ですが、勿論私は、この時期にわざとやったのは間違いないと思っております。以前、安部首相が参院選前、起死回生のサプライズを狙って、北朝鮮から横田めぐみさんを帰国させるため必死に北朝鮮と交渉していたのを知っております（ガサネタじゃなくて本当ですよ。めぐみさんは生きてるようです）
既成支配層はいつもこの手を使おうとします。今回は逆に小沢を首相にしないため、この手を使ったのだと思います。私は確信しています。

天木氏もそうでしたが、この件が国策かどうか判断する情報を持ってないと言われるんですが、それなら、もっともっと調べてみるのが本筋じゃないでしょうか？
他人の書いたものを読むのも勿論必要ですが、じゃんじゃん外務省や雑誌社に直接電話してみたら、相手の言葉の中から、大分に判断材料を得られますよ。
めぐみさんのことは、外務省の職員がポロっと口から漏らした言葉です。

鈴木氏が要求している官房機密費の公開は、死んでもしたくないのでしょう。
戦前は、権力に反抗する者は捕え、拷問し、簡単に殺しましたが、今は罪をでっち上げ刑務所に入れる。殺されないだけ感謝すべきなんでしょうか？
それにしても、鈴木さん、無念でしょうね。その心中を察すると、私も検察に対する怒りが沸々と湧き上がって来ます。三井環氏、植草一秀氏も無実の罪で有罪服役しました。
検察の独裁横暴は何とか出来ないでしょうか？小沢氏が首相になれば、切り込むでしょうか？菅では絶対ダメです、あり得ないです。
遂々、説明し切ろうとして長くなってしまいます。長々と失礼しました。

by 小川真一 (2010-09-10 00:18)

週刊金曜日の来週号の特集が

●「朝日新聞」の小沢バッシングを問う
http://www.kinyobi.co.jp/

だそうです。
今からでも、五十嵐先生も同誌にコメントされてはいかがでしょうか。

by 某編集者 (2010-09-10 20:41)

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