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6月21日(火) 菅首相は原発の再稼働方針を取りやめ、再生可能エネルギー促進法案を成立させるべきだ [首相]

 ついにベールを脱いだ、というわけではありません。いままで、ブログへの顔写真の入れ方が分からなかっただけです。

 今日、ウェッブに詳しい方にお願いして、私の写真を入れてカウンターを出しました。カウンターの数字はこのブログに移ってからのもので、それ以前のHPへのアクセス数約150万ヒットは加算されていません。
 したがって、私がウェッブに書き始めてからの実際のアクセス数は400万を超えていることになります。これほど多くの方に読んでいただいたというわけで、改めてお礼申し上げます。
 最近は、以前よりも更新頻度が落ちていますが、大目に見てください。これからも、無理をせず、休み休み書かせていただくことにしたいと思っています。

 ところで、前回のブログで、「福島第一原発内に大量にたまった高濃度の放射能汚染水を浄化する装置の稼働が始まったそうです」が、「「これで『循環冷却注水』が始まったから、もう大丈夫」と早合点してはなりません。この浄化装置は試運転でトラブル続きでしたから、これからも順調に運転されるかどうかは分かりません」と書きました。
 その通りでしたね。稼働開始から5時間で、この装置はストップしてしまいましたから……。

 福島第一原発の「暴走」も放射能汚染も、まだ収まる気配がありません。それなのに、海江田経産相は停止中の原発の再稼働を要請し、国際原子力機関(IAEA)の閣僚級会合に出席して、原子力政策を引き続き進めていく考えを表明しました。
 火遊びの結果、火事を出して隣近所に迷惑をかけ、まだ火が消えていないうちに、「今度は気を付けるから、また遊ばせて欲しい」とわがままを言っている子どものようなものではありませんか。世界の国々からすれば、「まだ反省していないのか」「まず、火を消すことの方が先だろう」と言いたい気持ちでしょう。
 今回の福島原発による大事故は、日本だけの問題ではありません。しかも、事態は未だ沈静化せず、周辺諸国をはじめ世界中の国々が放射能漏れを心配している時に言うべき言葉でしょうか。

 国内の原発の再稼働にしても、「深刻な事故に対する措置が実施されていることを確認した」とされています。海江田さんは再稼働を求めて「全国行脚」に出るそうですが、とんでもありません。
 「もう大丈夫」などという言葉を、一体誰が信ずるでしょうか。これまでも原発は「大丈夫」とされていたにもかかわらず、今回のような大事故を起こしたではありませんか。
 「大丈夫」と請け合って、さらに大きな地震が起きて放射能漏れなどの事故が起きたら、海江田さんはどう責任をとるつもりなのでしょうか。1995年以降、日本は地殻変動の活動期に入っており、いつまた東日本大震災級の大地震が起きるか分からないのですから。

 菅政権の原発政策は、何とも煮え切らない中途半端さだというしかありません。これでは、国際社会に対しても自治体首長に対しても、不信感を増大させるばかりです。
 どうして、脱原発をめざして自然エネルギーへの転換を図ると明言できないのでしょうか。一方で自然エネルギー重視の姿勢を見せながら、他方で脱原発を明確にできないという点に、菅首相の弱点と限界があると言うべきでしょう。
 政権亡者として居座りを図っているなどと非難されたくないのであれば、明確な目標に向かって指導力を発揮するべきでしょう。脱原発に向けての指導力を……。

 そのためには、原発の再稼働方針を取りやめ、再生可能エネルギー促進法案を成立させるべきです。菅さんが首相として歴史に名を残す唯一の道は、それしかありません。
 菅首相は、ここに及んでもなお、そのようなチャンスが残されていることに感謝するべきでしょう。でも、それを生かしてこその、チャンスなのではありますが……。

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