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8月30日(火) 北陸新幹線の新駅「上杉謙信」とともに描く夢 [日常]

 原発問題を考えるシンポジウムで講演するために、長岡に行ってきました。シンポジウムには約300人の方が参加されたそうで、大変、盛況でした。

 長岡は、上越新幹線と北陸線との乗換駅ですから、ほくほく線が開通する前はよく通りました。しかし、駅から下りて町の中を歩いたのは初めてです。
 長岡市は新潟市に次ぐ新潟県第2の都市で、信濃川の畔にあります。上越市はそれに次ぐ規模を持つ第3の都市ということになります。
 長岡市の市域は広く、大きな建物もたくさんある大都会です。しかし、上越市の豊かな可能性を生かせば、今後、長岡市に追いつき追い越すことも十分に可能でしょう。

 その絶好の機会が長野新幹線の延伸による北陸新幹線の開通であり、このチャンスを生かすためにも、上越市にできる新しい駅名をインパクトのあるものにすることが必要でしょう。たとえば、「上杉謙信」駅というふうに。
北陸新幹線が開通すれば、東京からの所要時間は長岡市も上越市もほとんど同じになります。平坦な土地に恵まれているという点でも変わりませんが、上越市の背後には山があり、とりわけ日本海に面しているという点が大きく異なっています。
 新幹線が通れば、上越市は首都圏から最短時間で日本海に到達できる町ということになります。これは、大きなメリットです。

 日本海への玄関口には直江津という古くから開けた良港があり、佐渡汽船の発着所もあります。新幹線と連絡させれば、佐渡への到達時間も大いに短縮されるでしょう。
 また、これまでもロシアからの貨物船などが入港しており、ロシア、中国、韓国からの航路を開設できるかもしれません。これらの国々からの観光客が船でやってきて、上越市を経由して短時間で首都圏に行けるという利点も生まれるでしょう。
 つまり、新幹線と新駅は、首都圏と日本海をつなぐゲートウェイとして重要な意味を持つことになります。その駅の名前は、県外の人にも外国人にも親しみやすく良く知られているものが最善だということは言うまでもありません。

 上越市は背後に妙高連山や南波山などがあり、山間部と高田平野が出会う場所に位置しています。正面には豊かな漁場である日本海が広がっています。
 山海の珍味や物産、農産物、お米にお酒など、食材の宝庫でもあります。春には高田公園の夜桜、夏には蓮の花、祇園祭り、謙信公祭、秋には酒祭り、冬にはスキーなどのウィンター・スポーツと様々な行事もあり、観光産業が発展する可能性に富んでいることは皆さんご存知の通りです。
 新駅を予定されている脇野田から直江津までの間には、南高田、高田、春日山という駅があり、広く平坦な市域が横たわっています。これだけの距離があるということは、市街地になりうるキャパシティがあり、人口が増えて発展する可能性に富んでいるということでもあります。

 新幹線の新駅から直江津を経由し、犀潟からほくほく線を通り、越後湯沢で上越新幹線と連絡する新幹線リレー号を走らせるということも考えられるでしょう。二つの新幹線をリレー号によってつなげることで、広域的な観光が可能になります。
 また、新幹線の新駅から、高田公園、春日山、五智国分寺、直江津海岸、直江津港、西福島の工業団地、ジャスコや上越ウィングマーケット、スキー発祥の地である金谷山を8の字型に結ぶ新交通システム、たとえば富山で成功したライトレールのようなものを走らせるということも考えられます。
 このような新交通システムは雪が降る冬の間の交通手段としても有効であり、地域の人の足として大いに役立つにちがいありません。このような公共交通の充実は、高齢化が進む農村地域にとっても重要な課題です。

 もちろん、以上に述べたことは、一つの夢物語にすぎません。しかし、人は夢を見ることなしに、生きていくことができるのでしょうか。
 北陸新幹線の開通と「上杉謙信」という新駅のネーミングを手がかりに、大きな夢を描こうではありませんか。上越地域の発展と活性化に少しでも役立つことができれば、そのような夢を見ることも決して無駄ではないように思うのですが……。


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