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8月15日(水) かもがわ出版から『大阪「教育改革」が問う教育と民主主義』が送られてきた [日常]

 先日、かもがわ出版から、教育科学研究会編/中田康彦・佐貫浩・佐藤広美編著『大阪「教育改革」が問う教育と民主主義』(1800円)が送られてきました。「編著」には名前が出ていませんが、この本には私も一文を書いています。
 これは、『教育』2012年7月号に掲載されたものに一部加筆・修正を加えた論攷です。元になった論攷は、6月28日「大阪条例問題と現代社会の貧困(その1)」http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2012-06-28、6月29日「大阪条例問題と現代社会の貧困(その2)」http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2012-06-29として、このブログにもアップされています。

 以下に、この本の目次を紹介しておきましょう。

はじめに
大阪の改革はわれわれに何を考えさせようとしているのか(中田康彦)
第1章 なぜ大阪で「教育改革」なのか
 「教育改革」は子ども・親に支持されているか(菅野美喜)
 大阪条例問題と現代社会の貧困(五十嵐仁)
 ポピュリズムと民意(只野雅人)
 新自由主義下での「地域主権」教育改革とは(中田康彦)
第2章 大阪の「教育条例」を分析する
 子育て・教育の道理と大阪の「教育改革」(田中孝彦)
 新教育基本法と大阪府教育関係3条例(中嶋哲彦)
 教育目標は誰が決めるのか(村上祐介)
 大阪府・市教育条例の法的問題点(武村二三夫)
 「教育の自由」を封じ込める橋下「教育改革」(佐貫浩)
第3章 教育の原点から問う―学校現場で何が起こるか
 「高校で学ぶ権利」の保障(与田徹)
 府知事時代からの橋下「教育改革」の流れ(門品子)
 大阪の「学校評価」「教員評価」(山口隆)
 小学校・中学校教育における「留年」の問題(山根俊喜)
 学校に言論の自由を(土肥信雄)
あとがきにかえて
 「勇敢な政策批判」に学んで(佐藤広美)

 なお、遅ればせながら、お盆休みで今日から新潟の実家に帰省します。今年は例年になく新潟を訪れる機会が多く、5月以降は講演でほぼ毎月のように新潟に行っていました。
 ただし、新潟と言ってもいささか広く、南北に長い地形になっています。私の実家は「上越」(南部)にありますが、これまで講演などで訪れたのは主として「下越」(北部)でした。
 というわけで、上越地域に行くのは、5月13日の上越9条の会での講演以来で、3ヵ月ぶりになります。ふる里の酒と肴が今から楽しみです。

 先月末には、憲法九条を守る阿賀野の会で憲法についての講演を行いました。その時お世話になった九条の会の事務局長は「なかむらみのる」というペンネームで小説を書く稲垣恵造さんで、『山峡の町で』という小説によって第29回(1997年)多喜二・百合子賞を受賞した方です。
 そのなかむらさんから、著作『信念と不屈の画家-市村三男三 』(日本民主主義文学会・光陽出版社、2009年)、『阿賀野川』(憲法九条を守る阿賀野の会、2011年)、『草の根の九条-萃点の人々』(新日本出版社、2008年)の3冊をいただきましたが、大変面白く、一気に読ませていただきました。最初の著作は新潟県横越村出身のプロレタリア画家の作品が生まれ故郷に寄贈される顛末を描いたもの、2番目の著作は「憲法九条を守る阿賀野の会」の設立と活動を描いた小説で『しんぶん赤旗』に連載された作品、3番目はその元になったルポルタージュです。
 一昨日、なかむらさんから講演をしたときの写真を送っていただきました。色々とお世話になり、ありがとうございました。

 ということで、しばらくの間、ふる里での「充電」に努めることにしたいと思います。ブログの更新が途絶えるかもしれませんが、ご了承下さい。


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