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2月14日(金) 安倍「教育改革」 管理で自主性育たない [論攷]

〔下記のコメントは、『しんぶん赤旗』2014年2月12日付に掲載されたものです。〕

 法政大学大原社会問題研究所の五十嵐仁教授は指摘します。
 「安倍『教育改革』がねらうのは、アメリカと一緒に『戦争する国』に向けて、愛国心や規範意識を教え込み、管理統制を強めて国民統合をはかっていくことです。もう一つは、国際競争力強化に貢献できる『グローバルな人材』づくりで、激しい格差と競争によって少数のエリートを育成していくことです」

 安倍流「教育改革」では、深刻な教育問題を解決することはできず、看板に掲げるような「グローバルな人材」も育ちません。自主性をもち、自分の頭で考えて物事を解決していくような人材は、上から管理・統制し、競争させるようなやり方では育たないからです。
 ゆがんだ愛国心と誤った歴史観を持っていては、グローバルどころか国際社会からつまはじきにされるだけです。
 それは、安倍首相自身が靖国参拝など誤った歴史観や言動によって中国や韓国などとの外交的行きづまりを生み出し、日本の国益を損なっていることで証明されています。
 自主性・自律性を持ち、差別せず励ましあって共に成長する。自国の歩みや世界の流れを正しく理解できる。そうしてこそ、グローバルに活躍できる市民になれるのです。
 そのためには憲法や子どもの権利条約などにもとづく教育改革でなければなりません。
 教育予算と教師を増やして全力で子供に接することができるようにし、貧困と格差が広がるなかで子どもが育つ家庭と学校、地域社会を支える施策こそが必要とされています。

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