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12月9日(火) 自民党単独で3分の2議席突破などを許してはならない [解散・総選挙]

 容易ならざる事態が進んでいるようです。日本国民は再び自らの運命を暴走政権にゆだねようというのでしょうか。
 右にしかハンドルを切れない安倍首相です。暴走を続けるようなその運転手に3分の2突破などという衆院議席を与えれば、大きな事故を起こしてひっくり返るのは目に見えているではありませんか。

 昨日の『毎日新聞』に総選挙中盤の情勢が出ていました。それによれば、「自民党は小選挙区、比例代表で計300議席を上回る勢いで、公明党と合わせて衆院の3分の2(317議席)を超えるだけでなく、自民単独での3分の2超えも視野に入る」とされています。
 単独での3分の2だなんて、「ホントかいな」という気がします。これだけの議席を自民党が獲得すれば、衆院では単独で改憲発議ができ、参院で否決された法案を再可決させることが可能になるでしょう。
 公明党の手助けはいらないということになり、無視して突っ走っても何の問題もないという状況が生まれます。小選挙区で自民党に入れようとしている公明党支持者は、このようなことになっても良いと考えているのでしょうか。

 他方で、「第三極振るわず、民主伸び悩み」という傾向が出てきています。「民主党は公示前の62議席を上回るが、小選挙区、比例ともに前回の2012年から小幅の伸びにとどまり」「維新の党は計30議席に届かない見通し」で、「次世代の党は小選挙区で平沼赳夫党首らの2議席にとどまり、比例代表は議席獲得のめどが立っていない」とされています。
 前回の総選挙で民主党を見限って「第3極」に向かった約1000万票は、今度は「第三極」をも見限り、そこから離れようとしているようです。しかし、それは今回も民主党に戻るわけではなく、どうやら自民党に向かいそうな形勢です。
 野党第1党である民主党の責任は大きいと言わなければなりません。小選挙区では自民党に対抗すべき位置と役割がありながら、その役割を十分に果たすことができず、やすやすと自民党の独走を許してしまっているのですから……。しっかりしろ、民主党。

 このようなふがいない野党のなかで、孤軍奮闘しているのが共産党です。「共産党は四国以外の比例代表10ブロックで議席確保が見込まれるほか。沖縄で1議席を競り合うなど、公示前の8議席から一気に20議席まで躍進する可能性がある」と報じられているからです。
 序盤では「倍増」の可能性が指摘されていましたが、今回は倍増の16議席を超えて「一気に20議席まで躍進する可能性がある」というのですから、共産党の背後から吹いている「風」は、止むどころかますます強まっているということになるでしょう。この「風」を受けるための「帆」を大きく張って、自民党単独での3分の2議席突破という「悪夢」を打ち破っていただきたいものです。
 比例代表には「死票」がなく、どのような投票でもすべて生かされます。小選挙区でも当選の可能性あるところや共産党以外に野党の候補者がいないところでは、共産党に一票を投ずることで情勢を大きく転換してもらいたいものです。

 昨日発表された第3四半期のGDP成長率は下方修正され、当初の-1.6%から-1.9%へと0.3ポイント引き下げられました。消費増税は「増税不況」をもたらし、アベノミクスは失敗しつつあることが数字でも証明されたわけです。
 このようなときに、10%への消費税再増税にゴーサインを出しても良いのでしょうか。アベノミクスを信任するような選挙結果になっても良いのでしょうか。
 「一体、日本国民は何を考えているんだ?」と、世界中の笑いものになるような選択をしてはなりません。「どうして、こんな世の中にしてしまったんだ」と後の世代から後ろ指をさされ、批判されるような選挙結果を出さないために、今こそじっくりと考え行動する時ではないでしょうか。


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