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6月6日(月) 参院選に向けての市民と野党共闘の反撃が始まった [参院選]

 参院選に向けて、市民と野党共闘の反撃が始まりました。改憲をめざす安倍暴走政治をストップさせることができるかどうかの正念場が訪れようとしています。

 昨日は国会前で6.5全国大行動が開かれました。国会周辺には4万人以上の人が詰めかけ、「選挙を変える。市民が変える」と声を上げています。
 私も、地元で開かれたノーウオー八王子アクションで宣伝カーの上から訴えさせていただきました。その後、この国会前集会に合流するため日比谷公園に向かいまいました。
 開会前に公園の片隅で腰を下ろしていると、入口の方から福島みずほ社民党副党首がやってくるではありませんか。思わず声をかけ、八王子市長選挙での応援にお礼を言い、参院選でぜひ当選してくださいと激励しました。

 この日は沖縄での県議選の投・開票日でもありました。翁長県知事の与党は共産党1議席増の6議席、社民党も1議席増の6議席など27議席を獲得、改選前議席より3議席増やして安定多数を確保しています。
 つい先日、元米海兵隊員の軍属によるレイプ殺人死体遺棄事件があったばかりですから、このような結果になるのは当然です。しかも、投票直前の一昨日の夜、米兵の飲酒運転によって車が逆走し、2人が負傷するという事故が起きています。
 沖縄県民の安全に対する真の脅威は、沖縄の外にあるのではなく内にあるという事実がまたも示されたということです。「基地あるが故の事件・事故」は基地をなくさない限り根本的に解決することはできません。

 この沖縄県議選の結果は、沖縄のみならず参院選の全体に対しても大きな影響を及ぼすにちがいありません。安倍政権が進めてきた辺野古新基地建設などの安全保障政策の間違いを明示しているからです。
 安保法制の成立による戦争加担の準備、それを万全にするための9条改憲など、これまで進められてきたアベ政治の全体が参院選で問われなければなりません。とりわけ改憲については、目立たないようにこっそりと公約の片隅に書いておき、勝利したら信任を得たということで突進するつもりなのでしょう。
 もちろん、首相自身が前面に打ち出しているアベノミクスについてもきっぱりとした審判を下す必要があります。破たんした責任を取って退陣すべきだという審判を。

 アベノミクスについて、安倍首相は失敗を認めないまま消費税の10%への再増税の延期を表明しました。「必ず増税する」という言葉は、真っ赤な嘘だったのです。
 アベノミクスが成功していれば、再増税可能な経済状態が生まれていたはずです。消費が腰折れするかもしれないから再増税を先送りするということは、腰折れしないような消費を生み出せなかったからで、それこそアベノミクスの失敗そのものではありませんか。
 この失敗を誤魔化すためにもちだした「魔法の杖」が、「新しい判断」という言葉でした。選挙の公約で嘘を言っても、約束が実現できなくても、それはみな「新しい判断」という一言で誤魔化し、責任逃れできることになってしまいます。

 安倍首相は勝手に憲法判断を変えて違憲の法律を制定し、立憲主義を破壊しただけではありません。今回の再増税先送りに際しての「新しい判断」発言によって、政治の基盤となるべき信頼を木っ端みじんに打ち砕いてしまいました。
 この時の記者会見で安倍首相は「信なくば立たず」と述べましたが、政治への信頼や政治家に対する信用をぶっ壊してしまったのは安倍首相自身ではありませんか。ひとこと「新しい判断」と言えば、全てチャラになってしまいます。
 参院選に向けての公約も出されていますが、消費再増税延期によって財源はどうするのかなどという議論の前提が崩れてしまいました。改選議席の過半数を上回る61議席という目標を達成すれば、そのときにはまた、安倍首相によって「新しい判断」が示されるにちがいないのですから。

 今、若い人の間で安倍首相は「ホラッチョ・アベ」と呼ばれているそうです。ホラばかり吹いているからでしょう。
 一国の首相がこのように呼ばれ、多くの人がその通りだと思ってしまうような状況は情けない限りです。いま始まった市民と野党共闘の反撃によって与党を改選議席の過半数以下にし、政治責任を取って退陣せざるを得ないところに安倍首相を追い込まなければ、政治への信頼を回復することは不可能です。

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