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6月15日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』6月15日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「誰もが7月拡大懸念 このままでは阿鼻叫喚の中、五輪開幕」

 日本の国会では「私は(五輪の)主催者ではない」と言って逃げ回っていたくせに、G7では主催者気取りで根拠のない「安全安心」をPRするのだ。

 閉幕後の短いコメント発表会でも「全首脳から力強い支持をいただいた」「東京大会を何としても成功させなければならないという決意を新たにした」と、主催者然として威張っていた。

 「恐るべき二枚舌です。菅首相にとっては、国内の反対世論を押し切るために、G7首脳から五輪開催の“お墨付き”を得たという形にすることが今回のサミットの最重要課題だった。各国首脳との個別会談でも、日本側は五輪への支持を得ることしか頭にないような土下座外交でした。日本が『安全にやる』と言っている以上、各国とも表立って反対はしないでしょうが、安全に開催できるという根拠は何ひとつ示せませんでした」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 菅のツイッターを見ると<「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けたG7各国の具体的な行動を通じた関与を歓迎し、途上国への公平で迅速なワクチンの普及については、リードスピーカーとして議論を主導しました>とG7の成果をアピールしているが、ワクチン後進国の日本がどうして迅速なワクチン普及をリード(主導)できるのか。まさか、原稿棒読みのことが「リード(読む)スピーカー」の意味なのか?

■犠牲になるのはいつも一般国民

 「菅首相がG7の支持を得たとして五輪強行を正当化するのは、対外的なメンツと一部の関係者の利権を守るため、そして内閣支持率がアップして総選挙に有利になるという政治的思惑からです。国民の命と安全をバクチに賭けようとしている。政治家として決して許されることではありません。一度決めたら、国民を犠牲にしても止められないというのは、先の大戦と同じ。過ちを繰り返そうとしているようにしか見えません」(五十嵐仁氏=前出)

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