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9月23日(木) 共闘の力で野党連合政権の実現を [論攷]

〔以下の論攷は、『北区革新懇ニュース』第88号、2021年9月20日付、に掲載されたものです。〕

 突然の政権投げ出し

 菅首相の退陣は、世論によって追い詰められた結果です。万策尽きた末の政権投げ出しにほかなりません。新型コロナウイルスの感染拡大に対して、国民の健康と命、暮らしと営業を守ることのできなかった末路でもあります。無為・無策で無能・無責任、逆行と迷走を繰り返してきた菅首相の退陣を歓迎し、喜びたいと思います。
 しかし、菅首相の退陣によって、すがすがしい朝を迎えられるというわけにはいきません。自公の枠組みに変わりがないからです。ラベルを張り替えてもビンの中身は腐っています。誰が後継者になっても、自公政権であるかぎり希望の政治を実現することはできません。
 報道は自民党総裁選ばかりで「メデイア・ジャック」とも言うべき様相を呈しています。自民党は華々しい権力闘争で注目を集め、サプライズを演出して支持率を高めようと狙っていますが、それは「泥船の上での茶番劇」にすぎず、誰が「船長」になっても沈没は免れません。いま必要なのは沈む危険性のない頑丈な「船」を作り、船そのものを取り替えることではないでしょうか。

 連合政権樹立のチャンス

 来る総選挙は日本の命運を決する歴史的なものとなります。市民と野党の共闘によって、もはや「時効」となっている「自公」政権を倒し、野党の連合政権という「新しい船」をつくらなければなりません。その最大のチャンスが間もなくやってきます。
 もはや耐えられないほどに政治は劣化し、怨嗟の声は満ちています。各政党の支持構造の地殻変動も明らかになりました。自民党支持層の瓦解、政党支持なし層の増大と左傾化も生じています。しかし、与党離れが顕著でも野党への支持が増えているわけではありません。それは明確な「受け皿」と展望が示されていなかったからです。
 このようななかで、市民連合を仲立ちとして立憲・共産・社民・れいわ4党の政策合意が実現しました。政権交代にむけての「受け皿」が姿を現し、決戦に向けての陣立てが整ったことになります。この合意を政権のレベルにまで高め、野党の連合政権を実現しなければなりません。
 北区革新懇と東京12区の皆さんが池内さおりさんを野党統一候補として国会に送り出すことが、その第一歩です。小選挙区で共産党候補を押し立てて選挙に臨み、当選をめざせる選挙区はそれほど多くありません。東京12区はそのような数少ない選挙区の一つです。
 これほどやりがいのある選挙があるでしょうか。そのような選挙に取り組める皆さんは幸せです。政権奪取の気概を込めてダッシュしましょう。何としても池内さんを国会に送り込み、ジェンダー平等の旗手として活躍してもらおうではありませんか。
 池内さんを国会へ。女性の地位向上と差別解消の願いを込めて。連合政権による「新しい政治」への大きなうねりを、首都・東京の北区から生み出すために。


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