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2月16日(金) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』2月16日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集:政治倫理審査会て幕引きなのか 疑惑の裏金議員は証人喚問が当たり前

 与党・公明党の国重徹議員にも「自民党総裁として、疑念を持たれている議員に踏み込んだ説明を尽くすよう強く指示をしていただきたい」と詰められたが、「事情を最もよく知る関係者本人が説明責任を尽くすことが重要」と言うだけで「強く指示する」と明言することはなかった。

 岸田は昨年末の記者会見で「信頼回復のため火の玉となって自民党の先頭に立つ」などと言っていたが、熱のない答弁を連発。これで信頼を回復できると思っているのだとしたら、とんでもない勘違いだ。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

 「『火の玉』どころか、岸田首相は答弁するたびに信頼を失っている。実際は『火だるま』です。また、会見で『信なくば立たず』とも発言していましたが、まさにその言葉通りの状況になっています。集中審議では、アンケートや聞き取りの実施を強調していましたが、いずれも中身はいい加減。とにかく“やってるフリ”をして、早く幕引きしたいということなのでしょう」

 この間の報道で、複数の安倍派の議員秘書が、派閥からのキックバックについて「(議員本人に支出される)政策活動費だと思っていた」と証言したことが分かっている。議員本人が個人としてキックバックを受けたなら、やっぱり課税対象だ。

 インボイス制度の導入で、国民は1円単位で税金を徴収されているのに、裏金議員の税逃れなど許されるはずがない。こんなヤカラは脱税でお縄が当然だろう。

 「複数の議員が収支報告書を訂正しましたが、使途を詳細に示した例はありません。これでは、『選挙でカネを配ったのか』『税を逃れて懐に入れたのではないか』と勘ぐられても仕方がないでしょう。こんな形で収支報告書を訂正しても、国民の政治不信はますます高まるばかりです。岸田首相は裏金議員を厳しく批判し、党として重い処分を下すべきです。でなければ、信頼回復など到底無理だと思います」(五十嵐仁氏=前出)

 本気で「火の玉」になる気があるのなら、岸田は証人喚問に積極的に応じるべきだ。


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