SSブログ

1月5日(金) 『しんぶん赤旗』に掲載された談話 [コメント]

〔以下の談話は『しんぶん赤旗』1月4日付に掲載されたものです。〕

 自民党の体質ただすとき 

 次期総選挙は、政権政党としての自民党の資格を根本から問う選挙になると思います。
 自民党は長い間、政権を維持してきましたが、三十数年前のリクルート事件のときよりずっと悪くなっています。派閥間で政権をたらい回しして、国民を欺くことで政権に居座り続けてきた下で中身が腐り、腐敗が進みました。慢性化した病気の「宿痾(しゅくあ)」とも言える体質が、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)をむしばんだだけでなく他の派閥にも感染し、自民党を侵したのです。

 「反憲法」の末路

 宿痾の一つが右傾化です。安保3文書や敵基地攻撃能力の保有、憲法を踏みにじって理念をないがしろにする「反憲法政治」の末路が今の自民党の姿です。
 また、金権化も宿痾の一つです。自民党は政策で支持を集められないから、金で集めるしかありません。その金を工面するために政党助成金を使い、企業・団体献金の抜け穴を作り、政治資金パーティーで裏金を作って有権者にばらまくのです。「政治とカネ」の問題で糾弾されるやり方は自民党の政治文化で、支持集めのために常用してきました。
 次の総選挙の争点は、「政治とカネ」問題の再発防止です。金権腐敗を是正し、二度とこのような問題が起きないようにしなければなりません。企業・団体献金の廃止を前面に打ち出す必要があります。
 自民党はこれまで、アメリカと大企業に日本を売り渡してきました。アメリカの顔色をうかがい、憲法9条を踏みにじって戦争の手伝いをし、アメリカの武器を買い、東アジアでの緊張を高め、安全を損なってきました。オスプレイ墜落事故では、抗議すらできず飛行停止も求めていません。
 国内では大企業からお金をもらい、法人税の減税などで便宜を図り、大企業に有利となる政策を進めてきました。労働法制の規制緩和によって非正規雇用者を増やし、賃上げせずに内部留保を貯め込みました。
 コストカット型経済や「異次元の金融緩和」で国民は生活苦に追い込まれ、「失われた30年」で日本は国力を低下させ、衰退途上国になりました。このような対米従属と大企業優先の政治を根本から変えることが、次の総選挙では真正面から問われるべきです。

 「受け皿」野党で

 派閥間での政権のたらい回しを許さず、自民党を政権の座から放逐するためには野党側での「受け皿」を作らなければなりません。政権交代を実現できる核を作るということです。
 この「受け皿」作りで言いたいことは、日本共産党を排除することは決定的な誤りだということです。今回の裏金問題の発端は「しんぶん赤旗」日曜版でのスクープでした。統一協会の問題にしても敵視され戦ってきたのは共産党です。政党助成金を受け取らず「政治とカネ」で最もクリーンで模範を示してきました。真正面から自民党政治を問い、政治を立て直す最適な資格を持っているのは共産党でしょう。
 共闘から背を向けることは自民党を助けることです。市民と野党が一つにまとまり、共闘の力で裏金問題を追及し、自公政権に代わる希望の政治を実現してもらいたいものです。

nice!(0)