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6月1日(金) 「五十嵐」姓のルーツが分かった [日常]

 先日の新潟訪問で、黒崎にある「新潟ふるさと村」を訪問しました。そこには、新潟県各地の地酒が売られていましたが、その中に「越後五十嵐川」というお酒があるのを見つけて購入しました。
 これは三条市にある福顔酒造の地酒で、五十嵐川はそこに実在する川です。暴れ川として知られ、梅雨後半の集中豪雨で氾濫した時、私もその名を知りました。
 この「五十嵐川」の箱に、名前の由来が書かれています。それを読んだりウェッブで調べたりして「五十嵐」姓のルーツを知ることができましたので、ここに紹介させていただきます。

 三条市のホームページに五十嵐神社http://www.city.sanjo.niigata.jp/eigyo/page00043.htmlについての説明があります。そこには、次のように書かれていました。

 祭神は垂仁(すいにん)天皇の第八皇子である五十日帯日子命(いかたらしひこのみこと)です。
 五十日帯日子命は天皇から越の国の開拓という任務をまかされ、頸城(くびき)地方、上田郷(南魚沼)、そして下田郷の開拓を行いました。最後には飯田宮沢の地で生涯を閉じ、舞鶴の丘に葬られたといわれています。
 江戸時代には若一(じゃくいち)王子と呼ばれ安産の神として広く信奉され、明治時代に宮内省から「御陵墓伝説地」として認可されました。

 ここに出てくる「五十日帯日子命」は、お酒の箱書きでは「五十日帯彦命」となっています。また、「頸城(くびき)地方」は、私が生まれたふる里です。
 「上田郷(南魚沼)」は、NHKの大河ドラマ「天地人」で有名になった直江兼継の生まれ故郷になります。そして、「下田郷」が五十嵐神社のある辺りで、「飯田宮沢の地」が神社の所在地ということになります。
 全国五十嵐会という団体があり、そのホームページhttp://tsubamereki.web.fc2.com/ikarashi.htmには、次のような説明もありました。

 第11代垂仁天皇第八皇子「五十日足彦」は大和朝廷が北九州から中部地方に至る国土を統一したであろう四世紀の中頃に、天皇の命を受け、越の国の各地に赴き、最後に下田飯田字宮沢に居住され、治水や農耕の技術を教え、下田郷の開拓に当たったと伝えられる。 五十嵐とは、伊賀多良志・伊賀良志、そして、農民の理想と希う「五風十雨の天候の好順」を表す意と伝承され、地域一帯を潤して流れ出る清流の五十嵐川の名称もこれに由来している。
 現在、新潟県内にあっては殆どがイカラシと呼ばれているが、他地方においてはイガラシと読む例が多い。(五十=イ。日=カ。帯、足=タラシ。日=ヒとも読む。)ことから、イカラシからガに変化したと思われる。

 以上に見られるように、今から約2000年前、第11代垂仁天皇によって第8皇子五十日帯日子命が越後に派遣され、頸城・魚沼・三条周辺を開墾して稲作を広めたようです。この人物が、五十嵐一族の始祖ということになります。
その後、「五十嵐・伊賀良志(いからし)神社」が建立され、約700年後の大化の改新によってお墨付きを与えられて宮司となります。さらに400年後、鎌倉幕府の御家人となって五十嵐氏が地頭としてこの地を治めたといいます。
 神社の近くには五十嵐小文治吉辰の墓石があるそうですが、山形県上山市にも領主開祖として五十嵐小文治の碑があります。五十嵐氏の歴代当主が小文治を名乗ったらしいというわけです。
 第1回五十嵐会は1996年に開かれ、父親が五十嵐姓だった三波春夫さんなどが参加しました。三波さんは本名を「北詰文司」と言いますが、父親の幸三郎さんが北詰家の婿養子になるまで先祖代々五十嵐姓だったとされ、三波さんの名前は「五十嵐小文治」から小をとって「文司」と名づけられたそうです。

なお、「全国五十嵐会」のホームページには、次のような「全国五十嵐会会則」が掲載されています。

第1条(目的)本会は五十嵐氏に誇りを持ち 会員同氏が互いに連絡を密にして 五十嵐氏の認識を深めると共に氏族の発展に帰依することを目的とする。
第2条(名称)本会は「五十嵐会」と称する。
第3条(組織)本会は第1条の目的を理解し 祖先を尊び 子孫の繁栄に努める者を以って会員とし組織する。
第4条(運営)五十嵐氏の始祖の五十日帯彦命を御祭神とする五十嵐神社を中心に全国各地の現会員がその地域の世話係として知識を伝播し 会員の拡大と情報交換に努める。
第5条(事務局)本会の事務局は五十嵐神社社務所におく。
第6条(役員)本会に次の役員をおく。会長 1名 副会長 若干名
第7条(会費)会費は行事開催の都度 参会者からの会費で充当する。

 立派な「会則」じゃありませんか。私もリタイアしてヒマになったら、是非「全国五十嵐会」に入りたいと思います。
 五十嵐神社にもお参りして、五十嵐会の皆さんと一緒に「五十嵐音頭」を歌って踊るのを、今から楽しみにしています。

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