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4月26日(日) 「保守」のためには「改革」という名の「破壊」に抵抗するしかない [選挙]

 これまでの生活を守り維持するためには「改革」という名の「破壊」に抵抗するしかありません。これが安倍政権によって生じた今日の政治状況の最大の特徴になっています。
 安倍首相は今国会を「改革断行国会」と名付け、施政方針演説で36回も「改革」の言葉を繰り返しました。その後、「断行」されてきたのは、「改革」の美名に隠れた「破壊」です。

 まず、アベノミクスという名の「アホノミス」による景気の破壊があります。これに消費税の8%への引き上げによる生活の破壊が続き、さらに2年後には消費税10%への再引き上げも決まっています。
 いつまでも消費は上向かず、潤っているのは一部の富裕層だけです。確かに、ソフトバンクの孫さんは9000億円近く、ユニクロの柳井社長一家3人は1兆3000億円も株で大もうけしましたが、庶民は消費税の引き上げと輸入食料品などの値上げで青息吐息です。
 世論調査では、景気回復を実感していないという答えが、日経新聞で78%、朝日新聞でも75%という高率になっています。株高という虚構の好景気に実体経済が追い付いていないからです。

 安保法制の整備という名の戦争立法による平和の破壊が本格的に着手されました。憲法と9条の破壊が、これに続いて実行されようとしています。
 集団的自衛権の行使容認を可能にするための法案作成に向けての与党協議が決着し、一つの新法ともう一つの一括法が国会に提出されることになります。これが成立すれば、自衛隊はいつでも、地球のどこにでも派兵され、米軍などとともに共同作戦を実施したり、戦争に加わったりすることができるようになります。
 「専守防衛」という国是は破壊され、平和国家としての国の形が大きく変わることでしょう。9条改憲による戦争国家への変貌は、遠い将来の話ではなくなっています。

 残業代ゼロ法案と生涯ハケン法案による労働の破壊も具体化されつつあります。そのための労働基準法改定案と労働者派遣法の改定案が、国会に提出されました。
 TPPへの参加と農協改革法案による農業と農村の破壊も最終局面を迎えようとしています。これらの「改革」によって、これまで農業を守って来た「ダム」が決壊すれば、「大洪水」に見舞われて農村は壊滅的な打撃を受けることでしょう。
 医療制度改革法案による命と健康の破壊も着手されました。原発再稼働による安全と安心の破壊がこれに続こうとしています。

 このような安倍政権の暴走による全面的な「改革」によって、日本社会は全面的にぶっ壊されようとしています。これまでの生活を守るためには、それと真っ向から対決し、抵抗しなければなりません。
 「保守」のためには闘わなければならない。これが、安倍政権の暴走によって強いられている新しい行動原理なのです。
 その行動原理を全面的に発動する機会が、またもや訪れました。本日の統一地方選後半戦での投票です。

 「改革」という仮面をかぶった「破壊」を防がなければなりません。そのために有効な武器を行使できるのは、今日しかないのです。
 安倍首相にとって最も望ましくない結果を出すことによって、暴走をストップさせなければなりません。これが今回の統一地方選挙後半戦の最大の意義なのです。
 選挙のあるところでは、主権者としての権利をきちんと行使していただきたいと思います。無関心であることはできても、無関係であることはできないのが、政治というものなのですから……。

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